夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2008.02.15
マールボロー、NZ随一のワイン生産地へのツアー

ニュージーランド:ブレナム

 昨日の午後2時にブレナムに到着してワイナリーツアー5社を検討して予約を入れ、今日15日の午後からワイナリーツアーだ。

 12時から1時までの間にお迎えが来るというのでゆっくり昼食にグラタンなんか作っていたら、12時15分にお迎えが来てしまい、慌てて出発することになった。

 12時45分には1つめのワイナリー、ハイフィールドHighfieldに到着。青々と茂るブドウ畑の真ん中にレンガ色のシャトーのような建物があり、まずは塔の一番上まで行ってブドウ畑をご覧くださいと案内される。

 下に降りてダイニングを通り抜けるとブドウ畑が目の前にあり、たわわに実るブドウの房をつけていた。このブドウ畑を見ながらお食事できるのもここの特徴だそうで、個人客、ツアー客が豪華なお昼ご飯の最中だった。プレゼンテーションも美しく、ここでお食事したらさぞや気分がいいだろうなぁと思われる。高いだろうけど。

 テイスティングルームはダイニングの隣にあって、ここで試飲開始。




 カウンターの上に置いてあるワインリストから好みのワインを試飲することができるシステムで8種類リストアップされていた。1軒目ということもあって、私たちはたちまち8種類を制覇。今日の主眼であるカヴェルネブランもあったが、特に特徴があるように感じられなかった。

 それよりもここはロゼが特徴があった。とても甘口で一緒にいた日本人女性がとても気に入っていた。私たちには甘すぎて好みではないが、ロゼでこんなに甘い感じというのは面白いと思った。

 ここではワインと合わせて素敵なお食事ができる他、自炊設備のあるアパートも持っていて貸してくれるらしい。怖くて値段は聞けなかったけど。

参考:Highfield ESTATE www.highfield.co.nz

 2軒目は柳のトンネルを抜けて小川にかかる小さな橋を渡ってテイスティングの建物に向かうという演出がしてあるMatua。

 この後、このメーカーのボトルは各酒屋で見られるほど大手でメジャーなワインメーカーだった。

 建物も田舎屋を模した作りだけれど、美しく刈り込んだ植木がハイセンスを感じさせて心地よい。

 テイスティングルームにはワインの他にもワインに合うオリーブや様々なソースも販売してある場所。

 テイスティングはまずロゼ、そしてソーヴィニヨンブラン、ピノグリ、メルロー、レイトハーヴェスト(遅摘み)マスカットの5種類を試飲した。

 1軒目でも試飲したがロゼがよく出てくるのがマールボローの特徴なのだろうか。私はピノグリ(グリはフランス語でグレー、灰色の意)が気に入った。コショウのようなスパイシーさのある白で、スモークサーモンに合わせたらどんなにおいしいだろうかと、思っただけでヨダレが・・・。

 試飲はN$16.9〜21.9という買いやすいレンジのものだったが、試飲なんだから普段買わないようなお高いのを出してくれればいいのになぁとちょっと貧乏根性。いえいえ、試飲は購入のためのものなので、リーズナブルな試飲をさせてくれるワイナリーはお客をなめていないというか、しみじみしていていい所なんですよ、本当は。はい。

 ここではBBQの道具を借りてピクニックできるエリアもあるそうだ。

参考:Matua Marlborough www.matua.co.nz

 3軒目はFrommというワイナリーで、今までの2軒と違ってレストランもないし、ワイン以外のものは販売しておらず、純粋にワインのみやっている所。

 通されたテイスティングルームには壁にLa Strada(イタリア語で「道」の意)と書かれていて、Frommワイナリーが出しているワインシリーズの1つらしい。

 ここでは、ロゼ、シャルドネ、リースリング、遅摘みリースリング、ピノノワール、メルローとマルベックのミックスの6種類を試飲した。

 ロゼはセメダインのような香りと苦味があるもので癖が強い。飲みなれてくると「これじゃなきゃ嫌だ」と思うようになるのかもしれないが、今日の所は今一つ。

 シャルドネは今日初めてだが、何種類も飲んだ後にシャルドネを飲むとエレガントでフルーティーな香り、オークの香りが際立って感じられる。飲んだ後のクリスピーなコクも楽しく、やはりシャルドネっていいかもと思われた。遅摘みリースリングはアルコール度7.5%と通常のワインよりも低めで甘いのに飲んだ後口がすっきりしている。シャーベットにしてもおいしいのだそうだ。

 最後に飲んだメルロー・マルベックMalbecだが、マルベックはアルゼンチンでも使っていたブドウだ。アルゼンチンでの解説は「フランス語でマルmalは、良くないという意味になり、その名前がつけられたブドウで作ったワインもあまりヨーロッパでは人気がなかった。だからアルゼンチンに持ってこられた」というような説明だったそうだ(夫の記憶)。ここでは特にそういう説明はなかったが、ワインはキャンティーのような磯の香りがして、かなり苦味の強い味だった。

参考:Fromm Winery www.frommwineries.com

 4軒目はNautilus(オウムガイ)という名前のワイナリー。名前の通り、建物の中には貝のオブジェが置いてあり、各ボトルにはオウムガイのシールが貼られてある。

 この貝のマークとノーブルなラベルデザインが目立つという理由もあるが、このメーカーのワインも至る所で目にした。価格帯はやや上位なので、私たちが日常的に飲む中には入ってこないメーカーだったが、今日はたっぷりと試飲できるので嬉しい。

 ここではスパークリング(クヴェーCuveeと呼んでいるが)ワイン2種に始まり、ソーヴィニヨンブラン2種、セミヨンブラン、ピノグリ、シャルドネー2種とここまで全て白、ここからピノノワール3種。全部で11種類を試飲した。こうして一度に色々な白を試飲できるので違いがよくわかって面白い。

 ここのシャルドネ2006年は1本N$28なのだが、飲むとナッツのようなコクを舌に感じて、この日の中で1番おいしかった。ピノグリは2軒目のMatuaのピノグリの方がスパイシーで、こちらはマイルドなので私としてはMatuaの方が好みだ。一番高価なのは一本N$55のAwatere River Vineyard Pinot Noir 2006。ベリーの香りが高く、口に含むと柔らかくてどこもとがった所がなく味わいがふくよか。あー、おいしい。やっぱり高いのはおいしいねぇ。

 11種類も飽きずに試飲できたので、やっぱりノーチラスってのはおいしいメーカーなのだ。

参考:Nautilus www.nautilusestate.com

 5軒目に訪れたThe Wine CellarはBouldevinesというワインメーカーのショップとオリーブオイルの専門店がある場所だった。ここではワインは4種類とちょっと控えめにして、オリーブオイルの試飲、試食?を楽しんだ。

 ワインは4番目にピノノワールのロゼというのを出してもらって、これが少し変わっていた。ピノノワールというと赤ワインが通常だが、ここではぶどうの皮を少し入れてロゼにしてタンニンの渋みを出している。でも基本的に味は白ワイン系でなかなか不思議だった。

 オリーブオイルはワインほどにオリーブだけで区分けがあるわけではなく、中ににんにくやハーブなどを入れてフレーバーを出したものを楽しむ趣向だった。食パンを小さく切ったものにオリーブオイルをつけて試食するのだが、ここで少し胃袋も小休止できたので助かる。

 この調子で飲み続けたら参ってしまうところだった。

参考:Bouldevines www.bouldevineswine.co.nz

 6軒目のCloudy Bayはワイナリーではなくワインから作ったシュナップス(蒸留酒)とクリームリキュールを造っている所。ベイリーズというクリームリキュールをご存知だろうか。あれ、クリーミーでおいしくって大好きな私は、ここでの試飲も大変気に入った。特にバタースコッチクリーミーというのが旨い。

 オーストラリアやニュージーランドではバタースコッチの入ったアイスクリームやクッキーなどが売られていて、バタースコッチが人気のスィーツ。

 キャラメルのバター味みたいなのだが、その味のするクリーミーなリキュール。ね、おいしそうでしょ。他にもチョコレートクリームやカプチーノクリームがあって、おいしくって全部試飲してしまった。

バタースコッチ・シュナップスもあって、こちらはぶどうの蒸留酒にバタースコッチの風味がつけてあるオレンジがかった透明感のあるお酒だ。

 シュナップスはこの他には無色透明のいわゆる通常のシュナップスもあった。イタリアでグラッパと呼ばれるものと同じだろう。しつこいイタリア料理の後にキュッと最後に飲むと消化にいい気がする、あれだ。シュナップスという呼び方はドイツ語語源じゃないかな。ドイツでも胃が痛くなったらシュナップスを飲めというのを聞いたことがある。

参考:Cloudy Bay Vineyards www.cloudybay.co.nz/

 ワイナリー最後は向かいのAllan Scottだ。ここではピノノワールのスパークリングロゼ、ソーヴィニヨンブラン、リースリング、ピノグリ、シャルドネ、ピノノワールと6種類のワインを試飲。

 ピノノワールのスパークリングロゼも飲みなれてくると少し感じられる苦味が恋しくなるかもしれない癖がある。

 ここのシャルドネは樽詰めで樽香を出したというちょっと変わっているものだが、私としては樽香が少し邪魔な気がして好みではなかった。

 これでワインは終了。最後にチョコレートファクトリーに寄って帰ることになった。

 ファクトリーといってもチョコレートショップの向こう側の作業場がガラス張りで見えるようになっているちょっとしたお店で、試食はお会計カウンターの近くでトレーに載せたチョコレートを周囲の人に配ってくれるというやり方。

 おいしかったのは、バタースコッチが入ったチョコレートでバタースコッチのカリカリとする食感とアーモンドの香ばしさとチョコレートの旨みが重なってとてもおいしい。

 ガラスの向こうで作業している人を見ると東洋人の女性がいた。もしかしたらワーキングホリデーで来ている外国人?

 ブレナムで私たちが宿泊している宿にも日本人女性が5人くらいいて毎日働きに出ている。彼女達から聞くワーホリの話は面白かった。他にも様々な国の若者がこの宿を拠点に仕事をしている。たいがいはワイナリーに雇われてブドウ畑で働いているようだ。宿に帰ってくると、たいがいビールを飲んでいるのが面白かった。

 そういえば、私たちがこの宿に到着した時に白人のカップルがいたので「もうワイナリーツアーは行ったの?」と聞いたら「働きたいの?」と頓珍漢な答えが返ってきた。彼らにしてみたら観光でこんな所に来るとは思いも及ばなかったのだろう。

 そんな事を思い出しながらチョコレートを試食。

 さぁ、これで今日の訪問先は全て終了。今日もよく飲んだ。Matuaのピノグリ、Nautilusのシャルドネが気に入った。同じ地域のおなじブドウでも全く味が違うってのが、ワインは面白い。

 ニュージーランドの試飲は注いでくれる量が少ないと夫がこぼしたが、車で回る人が多いからじゃないかなぁ。でもこんなに多種飲まされたら、どちらにせよ運転などはできない。

 今日訪れたワイナリーとリキュールのお店は以下の通り。

@Highfield ESTATE www.highfield.co.nz
AMatua Marlborough www.matua.co.nz
BFromm Winery www.frommwineries.com
CNautilus www.nautilusestate.com
DBouldevines www.bouldevineswine.co.nz
ECloudy Bay Vineyards www.cloudybay.co.nz/


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