|
|
|
|
2008.02.16
何だかがっかり、初日のカイコウラ
ニュージーランド:カイコウラ |
|
カイコウラというのはニュージーランドの先住民マウイの言葉で「ロブスター」という意味だそうだ。当然、ここはロブスターが名産で「地球の歩き方」などにも高いけど試してみようというような事が書かれていた。
この前の町ブレナムでムール貝と魚介類を美味しい白ワインで流し込んできた私たちは、「今度はロブスターか?」と鼻息も荒くこの町に乗り込んだのだった。また、イルカと一緒に泳ぐことができるツアーもやっているようで、そちらも興味があった。
ブレナムからカイコウラはバスで1時間半ほど。到着時に雨に降られて観光案内所で雨宿りがてら情報収集。さて、気になるイルカと一緒に泳ぐツアーは?と探すと、何と悪天候により次回決行はいつになるかわからないし、催行されても、前から待っている人が優先なので現状ウェイティングリストに名前を乗せるしかないという状況。そんなに人気なのか・・・。
しかもツアーの値段が船からイルカを見るだけでN$80(=US$62.99、2008年2月18日現在の換算レートUS$1=N$1.27を使用)、一緒に泳ぐとなるとN$145(=US$114.17)だったかな、あまりに高くて記憶も吹っ飛ぶ金額だった。そりゃぁイルカと泳ぐなんて特別な体験だけど、この値段は高すぎる。
ということで、まだ宿に荷物も置いていない時に、既に1つの目的というか興味の対象は消えていったのだった。
雨が小止みになったのを見計らって宿に向かうも遠い。なんでもっと観光案内所に近い宿が見つけられなかったのだろうと、呪いの言葉を吐きながらとぼとぼと宿に向かったのだった。実際、観光案内所の目の前にバックパッカー宿があるというのに、既に予約を入れてカード番号まで打ち込んでしまっている私たちは、遠い宿に向かわざるを得なかったのだった。
しかし、私たちにはロブスターという目的が残されている。こうなったらロブスターを食らうのだ!
ということで、私たちは昼ご飯も食べずにお昼前に宿を出てロブスター探しの旅に出た。時間的には昼食を食べたかったのだが、宿がキッチン清掃時間帯に入ってしまって使えなくなったという理由もあった。
まずは観光案内所付近からメインロードを宿とは反対側の北部に向かって歩く。ロブスターを扱っているレストランはある。フォースクエアーというある程度の規模のスーパーも見つかった。しかし、自分たちで買って帰って調理できるロブスターが見つからない。
メインロードはやがて大きく右に曲がって行くので、そちらに行ってみる。何か閑散とした場所だ。ポツリポツリと宿や小さめのスーパーなどがあるものの、魚屋というものが見当たらない。
一体ロブスターはどこで売っているんだろうか?
メインロードから30分も歩いた頃だろうか、やっと「鮮魚Fresh Fish」という文字を掲げた店がみつかった。入ってみると、いかにも魚屋で、切り身の魚のコーナーと活き魚のコーナーがあり、そこにやっと動くロブスターの姿を見つけたのだった。
やったー!見つけた!
と、喜んだのもつかの間。壁に張り出してある値段を見ると
「特価!1kgあたりA$65(ただし1.5kg以上お買い上げの場合)」
とあった。A$65といえば日本円でこの時5500近くした。しかも1.5kg以上買うということになると、8250円以上かかる。夫もブログで書いていたが、アフリカのモザンビークのトーフとう町では、漁師が採れたてを1匹1600円で買えたし、タイなら3000円(レストランで)程度で食べられた。この値段を知っているだけに、どうしても買う気にはなれなかったのだった。
ということで、ロブスターの夢も消えた。
せっかくここまで来たのだからと、魚の切り身を購入し、更に10分歩いてニューワールドという大型スーパーにたどり着いたのだが、こんなに大きなスーパーなのに鮮魚がない。ロブスターも茹でたのを又凍らせてあるという有様。
雨の中を1時間近くも歩いて、よぉーーーく、わかった。ニュージーランド人は魚に興味がないのだ。日本人にとっては、ものすごくがっかりな事である。
こうして、雨の中をまたトボトボと濡れそぼりながら、「ああ、駄目だ、カイコウラ。失敗だ」と歩くのであった。
カイコウラ初日、イルカと泳ぐ事もロブスターを食べる事も断念し、何だかがっかり。どーしよーかなぁ、カイコウラ。
|
|
|
|