夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
目次Today's imagesTravel sketch食の楽しみPeopleAccommo旅行費用
Excursion移動の記録旅先で住むとしたら更新履歴日誌問合せAbout usENGLISH
北米
アメリカ合衆国
メキシコ
中米
ベリーズ
グアテマラ
コスタリカ
南米
ペルー
ボリビア
アルゼンチン
チリ
ブラジル
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イギリス
オーストリア
ハンガリー
ブルガリア
中近東
トルコ
シリア
ヨルダン
北・東アフリカ
エジプト
ケニア
インド洋
モーリシャス
北・東アフリカ
マダガスカル
タンザニア
南アフリカ
マラウィ
モザンビーク
スワジランド
南アフリカ
レソト
ナミビア
ボツワナ
ザンビア
アジア
インド
ネパール
タイ
オセアニア
オーストラリア
 
2008.02.23
ミルフォードサウンドツアーとケプラートラックの調査

ニュージーランド:テアナウ

 ニュージーランドの大きな見所の一つミルフォードサウンド。氷河に削られた岩壁の切り立つフィヨルドをクルーズするのがメインの観光になっている。

 ミルフォードサウンドへのクルーズを行うために私たちが選んだ拠点の町はテアナウだった。日本からの団体旅行だとクィーンズタウンから日帰りでミルフォードサウンドに向かうのだそうだが、なにせ遠すぎる。クィーンズタウンからだとフェリー乗り場まで5時間もかかるのだ。フェリーで1泊するならともかく、日帰りするならクィーンズタウンは無理だと判断したのだ。クィーンズタウンの近くにある湖畔の可愛い町ワナカという場所からもツアーが出ているが同じ理由で却下。

 テアナウは2時間半でフェリー乗り場に行けるし、他にもケプラートラックという魅力的なトレッキングの出発地でもあるという理由から私たちはテアナウに滞在することにしたのだった。

 テアナウにしたのは良かったと思う。ミルフォードサウンドへのツアーとはいえ、ツアーにはテアナウからフェリー乗り場までの他の見所も含まれていて、そちらも結構楽しかったし、クィーンズタウンに比べるとテアナウのスーパーの方が食材が安く自炊コストが低く抑えられたからだ。そういう事は事前にはあまりわかってはいなかったが、偶然にもよい場所を拠点にしたと思っている。

 到着翌日の今日は、クルーズツアーの調査とケプラートラックの調査。

 朝8時、宿の目の前には雲たなびく山の風景がテアナウ湖にそっくり逆さまに映りこむ美しい景色が広がっていた。昨日は海辺を走っていたのに今日はすっかり山の景色の中にいる。ニュージーランドは国が小さいので1日移動するとガラッと違う場所になるのが気の短い旅行者にはぴったりだ。

 天気は今一つぐずついているものの、鏡面を楽しむには丁度いい雲だと思えばいい。

 まずは観光案内所に向かった。

 観光案内所には様々な会社のパンフレットが用意されていた。パンフレットを見ながら検討して、案内所の人に不足している情報を聞いて、2時間くらいかけてレアル社というクルーズ船を所有して大規模にクルーズツアーも企画している会社のツアーに参加することに決定した。

 私たちの条件は第一に早い時間の出発で、第二にクルーズ時間が2時間半と長く、第三に昼食など余計なサービスがないもの。このプライオリティーで決めるとレアル社になる。一人N$125(=US$98.43)だった。レアル社は通常N$148でこのツアーを行っているのだが、天候が悪い時期のせいか特別価格になっていたのだ。

 私たちが検討したポイントを項目ごとに挙げる。

・出発時間
 翌日は午前中が晴れ間、午後から雨になるという予報だったので早い出発のツアーを選択。ミルフォードサウンドの天気はとても変わりやすいのでぎりぎり出発日1日前の天気予報を見て決めることにした。

・クルーズ
 フェリーの会社は3つくらいあるようだ。レアル社のフェリーは大きくて揺れが少ないことと、クルーズ時間が2時間と2時間半の2種類がある。他社は小さめのフェリーで揺れが大きいのは確かだが、人によっては滝のそばで船が揺れてスリルを味わえるという利点にもなる。参加人数が少ないのでフェリーを停泊してカヤックをするサービスを行うツアーもある(Eco Toursという会社)。クルーズ時間は2時間で、2時間半はないようだ。
 2時間と2時間半の違いは地図の上の方でペンで囲った部分にいくかどかの違い。フィヨルド内で終わるか、ちょっと外洋に出る所までいくかどうかという所だ。私たちが行った時は雲も多く、そんなに景色は変わって見えないが、外洋の、突然にして激しい揺れの中で見るフィヨルドの入り口というのは、このフィヨルドを発見した探検家の気分になれるってのがポイントだろうか。

・昼食
 大抵は昼食はつかないのだが、BBQ Busという会社はBBQランチをつけることで特徴を出していた。BBQという発想は素敵だが、パンフレットの写真は紙皿に肉とサラダとパンが盛りあわされたもので、決して「焼肉食べ放題」ではないことを示唆していて私たちには魅力なし。レアル社はフェリー内にダイニングがあり、事前に注文しておけば和食の松花堂弁当を含む3種類くらいの高いお弁当を食べられる。他にも船内でサンドイッチやマフィンの販売があるが、当然割高。コーヒーは無料で飲める。私たちはお弁当を持参した。

・クルーズ以外の立ち寄り
 テアナウ方面からツアーでクルーズをする場合は、どのツアーも立ち寄り場所はほぼ同じだそうだ。テアナウからはTracknetというバス会社がクルーズ発着所までのバスを出していて、このバスの往復と現地でクルーズだけを購入するとツアーよりは安くなるものの途中の見所には立ち寄らないことになる。途中の見所が結構楽しい場所が多かったので、ツアーで様々な場所に立ち寄りながらクルーズして帰ってくるのがお得だと思う。

 こうしてレアル社の明日のクルーズを購入した後は、午後からDOC(Department of Conservation 環境保全局)に足を運んだ。
参考:http://www.doc.govt.nz/

 テアナウから3泊4日で全長60kmを歩くケプラートラックというのに興味があり、気軽に行けるものなら行ってみようかと思ったのだ。しかし、DOCとしては閲覧できる資料は置いてあるものの持ち帰る資料は確実にこのコースのトレッキングを行う人(山小屋の予約をした人など)だけに紙の資料を配布している。そりゃそうだ。詳しい内容についてはインターネットにも記載されているし、もっと勉強してから来てほしいという話だった。ごもっともです。

 私たちの不勉強を指摘しながらも、案内の女性は我慢強く

・ニュージーランドのハット(山小屋)は基本的に眠れるベッドのみ用意されているので、寝袋、調理用具、食器、食料は自分で運ばなければいけない
・ハットはDOCで事前に宿泊チケットを購入した上で予約して行かなければならない
・ガイドはつけなくとも歩くことができる

という事を教えてくれて、因みにハットは数日後まで満室だし、天気も悪いのでケプラートラックにいくのは1週間後くらいがどうだろうかと勧めてくれた。

 1週間は待てないなぁ。しかも本格的なトレッキングデビューがネパールだった私たち。ポーター、ガイド付きで、宿には布団とシャワーとレストランがあるっていう環境だったから、何もかも自分で背負って歩くというニュージーランドの厳しい環境に気持ちがついていけず断念。もう少し、この計画は寝かせようとDOCを後にしたのだった。

 以上で、今日の調査は終了。明日はミルフォード・サウンドへのツアーだ!


このサイトを友人に知らせる
目次About Us免責事項著作権とリンク
(c)2005-2006 海外生活実践研究会 All rights reserved