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2008.02.27
スカイラインに挫折してクイーンズタウンヒルに登る
ニュージーランド:クイーンズタウン |
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バンジージャンプもラフティングもスカイダイビングもやらないけど、丘に登って町を眺めることぐらいやってみようと、ゴンドラで丘に登るスカイラインの乗り場に向かった。
登りはゴンドラを使って、下りは歩いて戻ってきたいと思ったんだけど、そういうチケットがない。往復購入と下りの片道のみ。登りだけゴンドラ使って下りは歩きたいというと、往復チケットを買って帰り分を破棄したら?と言われた。
その金儲け主義的な料金体系に腹が立って、「こんな丘、登ってやるもんかー!」と踵を返して宿に戻ったはいいけど、何もしないのは釈然としない。ということで地図を広げてみると、もう一つ同じような高さの丘があるじゃぁないか。丘の名前はクイーンズタウンヒル。早速インフォメーションに行って聞いてみると、ゴンドラはないけれど徒歩で登れる散策路になっているということで、こちらに登ってみることにした。因みに、インフォメーションにゴンドラの料金体系がおかしいんじゃないかとクレームしてみたのだけど、私企業が行っていることなので如何ともしがたいと言われてしまった。仰るとおり。
クイーンズタウンヒルのサーキットの入り口は斜面に建った住宅地の中を通り抜けた先にあった。
斜面は湖に向かっていて、どの家からも湖と取り巻く山々の景色が楽しめる。建っている家も洒落たガラス張りのリビングやら、庭にボートがあったりして洒落ている。 こうした家を眺めるのも面白い路だった。
目線がぐんぐんと上がっていくので景色が良くなる。ゆっくりと眺めながら歩いていたら、サーキットの入り口まで30分もかかってしまった。
時刻は午後3時17分。今から初めて大丈夫かなぁ?地図を見るとサーキットというだけあって環状になったコースのようだ。時間切れなら途中で戻ることもできると踏んで、行ってみることにした。
最初は森の中を歩く道。今まで見えていた湖は木々に隠れて見えない。鮮やかな色合いの同じキノコがあちこちに生えているのが見えた。食べたら死にそうな感じの妖しさ満点のキノコだ。
町の喧騒もなく、ひっそりとした木立の中で枯れ枝を踏む音だけが聞こえる。しっとりと冷たく湿った空気が火照って来た体に心地よかった。
やがて森が途絶えて再び見えてきた湖はずっと目の下。潅木の小道を進んでいくと、左手に小さな丘へ伸びる道があり、道の最後にスパイラルになったオブジェがおいてある。
ここからの眺めもなかなかよかった。
この高さくらいになると前方に乗り損ねたゴンドラの終点が同じ高さに見える。ゴンドラで登ってしまったらすぐだったかもしれないが、頑張って歩いて登ってきてよかったと思える瞬間だ。
道は更に上に向かっていく。
そしてクイーンズタウンヒルの一番上からの眺めが下の写真だ。やったー!ゴンドラよりも高い地点に自力でやってきたぞー!クイーンズヒルへの道はゴンドラ打倒の道でもある。
町中からここまで1時間20分。まずまずの時間だろう。更に先の山からグループでトレッキングする人々に出会った。ガイド付きでゴンドラの丘からぐるーっと周ってこちらに来たのだそうだ。朝から始めれば、このコースも行けたかもしれない。それにしても、ガイドが必要なほど難解な道なのだろうか。どーにも、クイーンズタウンは人のお財布を開かせよう、開かせようとする傾向があちこちに見られる町だ。
私たちの散策はここで終了。帰りは30分で下ってしまった。時間がない場合はサーキットを反時計回りに登ると短い距離で頂上まで到達できるということだ。ただし傾斜度はこちらの方がきついので、時計回りに登ったほうが楽だ。
クイーンズタウン、お金を使わなくとも楽しめる道を発見して満足の一日だった。
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