夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.01.22 サンタモニカ・ベニスビーチ 怒涛の宿巡り
アメリカ合衆国:ロサンゼルス
 さぁ、今日はサンタモニカビーチだ。時刻表を見ると、ダウンタウンからビーチまで、バスで1時間半かかる。現地に10時には到着したかったので、ユニオンステーションから、8時21分発のメトロバスの33番に乗ることにした。

手にチケットを持つ人もいたため、近くにいた白人の老婦人に「チケットは事前に買うべきなのでしょうか?」と尋ねると、「そんなことは、運転手に聞きなさい」とつれない返事。
 チケット販売所を探す間もなく、バスも来てしまったので、他の乗客を観察していると、札とコインを運転手脇の機械に入れている人もいる。現金でも乗れることが判明した。バスの乗客は大半が中南米系の顔ぶれ。途中、やさぐれた20代後半の白人男性が大声で運転手に向かって、「おい、俺の停留所すっとばしやがったな!この野郎」と怒鳴り始めた。次の停留所で彼は降りて行き、バス内に走った緊張は解けた。その後は何事もなく、無事、サンタモニカに到着した。

 降りたとたんに、肌を刺すようなピリッとした寒さを感じた。半そでTシャツにフリースを羽織っていたが、それでも海沿いのせいか、サーっと冷たい風が吹いている。さぶーい。それが、サンタモニカの第一印象だった。気温はさぶーいが、雰囲気は寒くない。半そで短パンでジョギングする人、犬の散歩する人。ダウンタウンとは異なる、洒落たビーチシティーの顔がそこにはあった。

 さて、今日の目的は宿探し。まず、インフォメーションで「安くて、キッチンつきの宿泊所を教えてほしい」というと、まっさきにユースホステルを紹介された。その他、一般のホテルから1件ピックアップしてくれた。更に、宿情報誌をくれたので丹念に見て、全部で5件をピックアップして回ることにした。

 まず、一軒目はユースホステル。カウンターにいた20代半ばの女性は、忙しいせいか、ぶっきらぼうとも思えるほどの早口で用件のみを聞くといった態度。必要な情報だけ得て、そそくさと出て行くしかなかった。本当は、ちょっと中も見せてもらいたかったんだけど、まぁ、午前中のユースといえば、予約が入るピークの時間帯。時間が悪かった。はい、次。

 次は、ユースより一本海よりの通りにあるSanta Monica Beach Travelodge。オフィスを訪ねると、今度は40歳くらいの商売人っぽい細身のインド人男性。ちょっと巻き舌の英語で対応してくれた。一週間滞在した場合のルームレートを聞くと、驚くほど高い。値段を聞いただけで、候補からはずれたが、一応部屋を見せてもらう。どーみたって、普通のモーテル並み。ダウンタウンの同等のモーテルと比較して、倍以上している。宿情報誌にはキッチンがあるように書いてあったが、キッチンは付いていないし共同キッチンもないとのこと。これが、サンタモニカ値段なのか。「他も見て、よかったら戻ります」と行って、立ち去った。はい、次。

 お次は、その名もHotel California。私たちくらいの世代なら、ちょっと泊まりたくなるホテル名じゃありませんか。ガイドブックにも、「ワンランク上のモーテル」とあるように、規模はモーテルながら、オフィスのしつらえは他と比べて少しリッチ。そこに座る女性も50代前半の白人女性。そういえば、以前、オーバーブッキングで、ユナイテッド航空のファーストクラスに乗ったことがあったが、パーサーは50代の白人女性だった。そんなことを思い出させる雰囲気の女性だった。予想通り、お値段も高く、週単位のディスカウント料金設定もなく、キッチンもなく、これも候補からはずれた。しかし、後でガイドブックをよく見ると、「隣接して週・月単位のアパートも管理している」とある。ならば、私たちが週単位の価格を聞いた時、なぜあの女性はそれを伝えなかったのか? もう一度調べる必要がありそうだ。

 それで、次。インフォメーションの女性のお墨付き低価格Seaview Motel。安っぽいといえば安っぽいが、やさぐれてはおらず、ほのぼのした感じが漂う。「これはいけるかも!」 オフィスをのぞくと誰もいない。宿泊客らしい、白人のお兄ちゃんに「誰もいないの?」と聞くと、彼もあちこち見て回ってくれたが、みつからない。しばらくして、裏手のほうから、中南米系の50代くらいの小柄な女性が現れた。彼女が、ここのマネージャーだった。「もう、今日はいっぱいなのよぉ」という彼女に、「ずっと先なんですが、1週間滞在したいんです。」というと、オフィスに通され、計算してくれた。よく見たら、バナナ片手に計算してる。おいおい、気に入ってきたぞ。値段も良いが他候補もあるので、後で戻ることを約束して、モーテルを出た。はい、次。

 更に一本ビーチよりの道に入る。ついにビーチ最前線。目の前に海岸線が広がる。(間にオープンな駐車場はあるけどね。)ここのターゲットはBayside Hotel。ビーチに面して横に長い建物で、オフィスという矢印に従って歩いていくと、左手に客室、右手にビーチを見ながら進むことになった。客室は窓が大きくとってあり、明るくて広め。
Hotel Cariforniaほど高くなさそうだが、そこそこのグレード感があると思われた。オフィスに着くと、気さくな感じの40代前半の白人男性が対応してくれた。予想通りの価格。ちょっと高めではあるが、立地とキッチン付きの部屋があるのが魅力的。ああ、泊まりたいなぁ、ここ。さて、どうするか? とりあえず、必要な情報を入手して、去った。はい、次。

 サンタモニカの候補地は全て回った。次はベニスビーチで行ってみたい宿が1軒あった。歩くにはちょっと離れているため、バスで移動。ここで気づいたが、バスには1日券($3)というのがある。3回以上乗るなら1回の運賃$1.25を上回るのでお得なのだ。早速、1日券を買った。これでもうバス代の小銭の心配はいらない。

 ベニスビーチまでは5分ほど。バスを降り立って2ブロック歩けば、サンタモニカビーチにまで続く、約4キロほどのオーシャン・フロント・ウォークに出る。そこは、サンタモニカよりぐっと庶民的な雰囲気。オーシャン・フロント・ウォークは、サンタモニカからずっと続いているので、どこからこんなに庶民的になっちゃうのかは、後日全部歩いてみて、その境界線を見極めたいと思う。

 お目当ての宿は、この庶民的な道から、すぐ見えるところにあるホステル、Venice Beach Cotel。コテルって何かなぁ?という疑問はさておき、狭い階段を2階に上がると左手がフロント。ここも盛況で、ひっきりなしに人が出入りしている。フロントは大学生のアルバイトかもしれない白人のお姉ちゃん。部屋を見たいというと、ポーンを鍵を渡して「304号室。3階だから、そこから上にあがってね」と階段を指差した。それでは、好きに見させてもらおうじゃないかと、きままに歩き回った。部屋は汚くもなく、臭くもなく、値段に見合う。共同キッチンもあるし、ここも候補となる。

 さぁ、全部見た。決めなくては。ということで、人通りの多いホステルの廊下で、2人で家族会議。サンタモニカ、ベニスビーチで、できるだけリーズナブルに、しかし多くの宿を経験したい。だって、私たちは「海外生活実践研究会」なのだから。

 結局、この地区の滞在予定期間5週間のうち、このホテルには3週間滞在することにした。しかし、フロントで予約を入れようとすると、彼女の権限では1週間までしか受付られない、とのこと。「あとは、チェックインしてから、マネージャーに、話をしてくれ」ということだった。最悪、チェックインしてすぐに、マネージャーに「次の週の部屋がない」と言われたら、1週間かけて他を探せばいい。それだけの話。だから、とりあえず1週間をリザーブした。

 さて、他の2週間は、サンタモニカで過ごす。予算から考えて、1週間はSeaview Motelで、残り1週間は数日ずつ、ちょっとお高めのところで過ごすことにした。お高めのところは、実際に訪ねてフロントで聞いた価格と、以前インターネットで見た価格が異なっていて、インターネットの方が、安かったので、今日は予約を見合わせて、後日インターネットからアクセスすることにした。

 そこで、Seaview Motelさえ予約すれば、今日の目的は終了。再び、バスでサンタモニカに戻り、Seaview Motelのおばちゃんを訪ねた。オフィスは、お友達らしき人が3、4人きていて、いっぱいだった。私たちが顔を出して、「予約しに戻ってきたんですが」というと、メモ帳を片手に、オフィスの外に出てきた。そして、メモ帳に走り書きで、日付やら名前やらをメモした。「あなたたち、本当に来るわよね?本当よね?」とじっと目を見て言うので、「はいはい、絶対来ますよ」というと、「じゃぁ、待ってるわ」といってお終い。前金もとられず、クレジットカード番号も聞かれなかった。人物重視というか、何と言うか。本当に忘れずに予約されるかどうか、ちょっと不安になるくらい、あっけない。たぶん、大丈夫であろうことを祈りつつ、宿を後にした。

 さぁ、今日の用事は終わった。あとは、サンタモニカピアに行って、ちょっと観光。週末だけあって、家族連れが多く出ている。人がいっぱいいると、何だかこっちもウキウキしてくる。あぁ、楽しいなぁ。

 さてさて、帰りは、違う路線のバスでダウンタウンまで戻り、後はDASHで帰るつもりだった。しかし、ダウンタウンに入ってから、強烈な臭いを放つ黒人の男性が乗り込んできて、乗客に向けて演説を始めた。
 やれやれ、あまりの異臭に、目的地の手前でバスを降りた。ふふ、今日は1日券があるから、乗り放題なのだ。ややや、降りたところ、何だ何だ、行き交う言葉はスペイン語ばかり。通りをはさんで、吉野家と¢99ショップがある。これは、面白いところに来た。「とりあえず、牛丼を食べておこう」という夫の提案にのり、私は吉野家でチョコレートケーキを頼んだ。ヨシギューでデザート、初めてだ。因みに、スペイン語圏の人は、恐ろしいほど唐辛子を振りかけて、牛丼を召し上がっていた。

 折角だから、アメリカ版百均ショップにも寄る。凄いねぇ、何でもある。チリコンカンの缶詰とコーヒーとレタス、それにタコスチップを買ってしまった。気分はメキシカンだ。

 また、バスにのってDASHに乗ろうとしたら、DASHは週末バージョンしか走っていない。路線も違えば、乗り場も違う。しまった。仕方ないので、メトロの電車に乗って帰った。とはいえ、これも1日券で乗れるので、お得だった。

 いやぁ、よく歩いた。夜は、足がつって大変だった。
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