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2005.02.08 vol.1 ロサンゼルスで一番古い家 |
アメリカ合衆国:ロサンゼルス |
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オルベラ街はロサンゼルス発祥の地。1781年に11家族がここに住みつき、ここを中心に街が始まったそうだ。中心のOlvera
St.をはさんだ両側には、当時に立てられた家屋が修復されて、レストランや土産物屋として観光スポットとなっている。
バスで、この近くを通りがかったときに、黄色い垂れ幕に「MARDI GRAS Feb.8
9:30〜1:00」と書かれていたのを見て、お祭りに違いないと、今日、朝からオルベラ街に向かった。ところが、街は祭りの雰囲気がなく、店もまだ開け切っていない。ただし、子供と引率の先生らしきグループが、そこかしこにいる。あちこちでの会話を耳にして、やっと事情がのみこめた。9:30から2:00までは、子供たちのワークショップで、あちこちの公民館やホールで、お面を作ったり発表会をするなどの催しが行われているのだった。
垂れ幕をよく見ると、パレードなどは夕方の6時からとなっている。やれやれ。せっかくだから、街を散策していると、前回通りかかった時には工事中で入れなかった、ロサンゼルス最古の家がオープンになっていたので、これ幸いと見学することにした。誰もいない荒野だったろうこの地に、27棟が肩を寄せ合って暮らす生活は、どんなにか寂しく、心細かったろうと思うにつけ、彼らの暮らしぶりに興味がわいた。
中は、時代を感じさせる屋根組みや壁こそあれ、広々として家具も重厚で立派である。食堂、書斎、台所、主寝室、ピアノ風の楽器のある遊戯室、子供部屋と部屋数も多い。まぁ、はっきり言って、私たちが住んでいた日本のマンションや、現在のホテルなんかよりもずっと広いわけである。
そう、周りに何もない心細さはあったかもしれないが、実質「肩寄せ合って暮らす」の言葉にふさわしいのは、自分たちの方だと思って笑えてきた。
家は回廊式になっていて、中庭がある。スペインやポルトガルの風習を持ち込んだのかもしれないが、周囲から隔絶されて安心感のあるこの構造は、移住者にとっても幸いな形式だったことだろう。燦燦と日のあたる中庭のベンチに座っていると、子供たちが走り回り、男たちが力仕事をし、女たちが食事の準備ができたことを大きな声で伝える、そんな光景が浮かんできた。
今夜はパレードだ。また、出直してくることにしよう。
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