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2005.04.14 ラパスでの宿探し |
メキシコ:ラパス |
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4月6日14時半頃にラパス空港に到着した。外に出ると近代的だがシンプルな空港のため、バスや電車の選択肢もなく、銀行も両替所もないところできょろきょろしていると、タクシーの運転手が声をかけてきた。初めは何者か分からなかったので警戒していたが、状況が分かってくると「歩き方」に書いてある通り、タクシーでラパスの中心街にいくしかないことが分かった。それで料金を聞いてみるとガイドブックどおりUS$25であったので、彼に乗せていってもらうことにした。15分くらいでラパスの中心街に到着。ツーリスト・インフォメーションでホテルの情報を聞いてみると、色々と紹介してくれるが、結構高い宿から紹介してくれるので、ガイドブックに書いてあるホテルを問い合わせてみると、一泊ツインでUS$35と仮の宿としては問題ないのと、この場所から近かったので、Hotel
Lorimarに決定した。重い荷物を転がしながら坂を20m程上がったところにホテルがあった。中に入ると中庭があり、ソファーが置かれてあって、非常に気持ちいい空間になっていた。ここに2日泊まって長期滞在用の宿を探すことになった。
しばらく休憩すると喉が渇いてきたので、早速飲料水が買える店を聞いて出かけることにした。するとどうだろう、飲料水を買う予定だったが、Palmas
suiteという看板のB&Bを発見、思わず内容確認したくなってしまった。週レートはUS$345でキッチン付き、朝食付きだった。部屋を見せてもらうと、なかなかいい感じに思わず笑みがこぼれたが、週レートUS$345はチト高いかなということで、その宿を後にした。幸先のいい展開である。
ミネラルウォーターを買ってから、ラパス内を散策することにした。ガイドブックの地図で場所を確認しながら歩いていると、セニョール・スシという和食レストランがあったので、メニュー・チェックをして値段を確かめた。それほど高くないのに感心し、また来るからといって店を後にした。その近くにペンション・カリフォルニアというのが目に入ってきた。ガイドブックに載っている安宿だ。中庭にキッチンスペースがあり部屋が並んでいる。部屋を見せてもらうことにした。鍵を渡されたので1室に入ってみると、窓のない独房のようなところで、扉の上部の壁に通気用のルーバーがついたところだった。シャワーとトイレが奥の隙間にあり、床がコンクリートのままなので非常に不潔な感じを受けた。一泊190ペソ(US$17,日本円1700円強)は安いが、とてもこのような宿には泊まれない。我々は気分を害して宿を後にした。意気消沈して中華料理を食べるしかなかった。
他にいい宿はないのか!、それともさっき見つけたUS$345の物件しかないのか?、ラパスは観光地なので、難しいのか!と、思いながら散策をしていると、またもやホテル発見、ここもガイドブックに載っているホテル・ミラマールというところだった。キッチン付きかどうか聞くとそんなものはないということだった。キッチンつきの宿はないかと聞くと、北京というのがあると教えてくれた。メキシコで北京とは?と思い、いまいち気が進まなかったが、とりあえず行ってみることにした。
教えてもらった海岸沿いの道を100mくらい歩くと、Pekin Hotelという看板が見えてきた。まじか?中華系の人はどこでも根を張って生きているのねーと感心しながら気の進まないまま、1階の中華料理屋に入っていくと、ホテルは横の階段を上がった2階以上のところにあるようだった。受付の人はメキシコ人の人だったがチャイナドレスを着ていて、なんとも言えない雰囲気を出していた。思わず噴出しそうになるのを抑えながら、キッチン付きの部屋があるか聞くとあるということだった。そこで部屋を見たいというと鍵を渡してくれた。部屋に入ると写真のようなベットがどーんとある中華風の内装で、もちろんキッチンはちゃんとしているが窓からは海が見えない、なんとも中途半端なところだった。メキシコの海岸リゾート地のラパスに来て、こんなキッチュなホテルに泊まっていたのでは、気分が出ないと思いながら、値段を聞くと二人で一泊440ペソ(US$40,日本円4000円強)。一気に興味が失せてしまった。このホテルも我々からの選択肢からは消えてしまった。
さて、それならもう一回あのあてにならないツーリストインフォメーションまで行って、もう少し情報を入手しようということで、海岸線道路をあるいていった。この道沿いにはホテルが並んでおり、先ほど紹介されたホテルもあったが、念のため7Crownというキッチン付きのスイートホテルのフロントで値段を聞いてみると、1週間でUS$1000ドル以上していた。さっきのPalmas
Suiteしか我々にはないのかと思いつつインフォメーション・オフィスまでたどり着いた。安めでキッチン付きの宿を聞いてみると、彼らはよく知らないと言っていた。それにしてもすぐ近くにPalmas
Suiteという宿があるのになぜ紹介しないのか?宿側が宣伝しないのか、彼らの所に情報が集まらないのか?釈然としないながらも、海岸から13ブロックほど入ったところの宿を紹介してくれた。価格は一泊450(US$41,日本円4000円強)ペソ。まだ明るいが地元時間で19時近くになっていたので、明日この宿を訪ねていくことにして、インフォメーション・オフィスを去った。
ラパスにはあまり居られないなと思いつつ、先ほどのホテルに帰る途中、アパートの前を通りかかった。そのベランダでアメリカ人の若者が3人でおしゃべりしているのが目に入ってきたので、ホテルかどうか聞いてみると、そうだという。オフィスの場所を聞いてみると、看板が立っているので、そこに電話するしかないと言う。一ヶ月いくらかと聞くと5000ペソ(US$450,日本円4万5千円強)と言うではないか。安くない?これはいいと思っていると、部屋に上がってくるか?と聞かれたのでひょいひょいと上がって部屋を見せてもらった。2ベッドルームのアパートである。彼らも旅行者で一ヶ月借りているとのことなので、ここは一つ電話して空きがないかあたってみようと考えた。礼を言ってホテルに戻り、部屋に電話がないのでホテルのフロントから電話することにした。
フロントの人が我々の書きとめた番号を見て数字が足りないというので、もう一度さっきのアパートの前まで行って看板を見ようとすると、このアパートのオーナーのケイティという女性が今、我々の目の前に居るということを、先ほどのアメリカ人の若者3人がベランダから教えてくれた。何か用事で自分のアパートに来ている様子だった。そこで電話をするまでもなく、ケイティさんに話しかけることとなった。彼女は大体我々と同じかちょっと年上の女性で非常に感じのよさそうな人だった。一週間くらい泊まりたいが部屋があるか聞いてみると、自分が移ろうかと思っていた部屋があるから一週間くらいならいいわよといった感じでその場でOKがでた。一週間のレートは電気・ガス・水道代別で2000ペソ(US$181,日本円で1万9千円弱)であった。我々はこのケイティさんの感じ良さと、アパートを短期で貸してくれるところが、海から近いところに見つかったので、即決で決めてしまった。それにしても、この宿はガイドブックにもツーリスト・インフォメーションでも分からない、穴場中の穴場と言えるのではないだろうか。またラパスに来るときは必ずメールで予約してから行きたいと思った。
今日一日の宿探しの努力が報われたという思いと、不思議な展開に旅の面白さ、人との出会いの面白さに喜びをかみしめて、4月6日落ち着いて寝床につくことができた。
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