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2005.05.16 グナファトでの宿探し |
メキシコ:グナファト |
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バスでグアダラハラからグナファトに到着し、予約していた宿に到着したのが14:30頃であった。グナファトは谷にできた街なので、道は狭く、坂が多く、さらに予約していた宿に行くまでに坂を相当上がらなければならず、運動不足気味の我々はへとへとになってしまった。ということでまだ十分街を見もしていないにもかかわらず第一印象はあまりよくなく、従ってもっといい宿はないかという意欲が沸いてきた。
まずは、ツーリスト・インフォメーションで聞いてみることにした。インフォメーションはラ・パス広場に面したところにあるのでそこに向かうと、屋台が数件あったので、ついでに昼食をとることにした。そしてインフォメーションを訪ねた。まず自分らでキッチン付きでリーズナブルなところのパンフレットを2つほどピックアップし、最後にデスクで待機している人に聞いてみた。パンフレットのあるホテルの場所を地図上に示してもらい、その他にも宿があるか聞いて1件紹介してもらった。
早速、宿めぐりである。1件目はここから一番近い、ユースホステルに念のため行ってみた。宿の位置は車の走る道路沿いにあった。部屋を見せてもらったが、やはりユースホステルなので、ドミトリー中心で個室は1階の道路脇で土間のような床に殺風景な部屋だった。とても我々のような中年には耐えられないと判断し、また来るといってこの宿を後にした。
次は、インフォメーションの人が教えてくれた宿である。名前はオスタル・カンタナラスといい、ユースホステルから数十メートル行ったところにあった。中に入ると若い女性2人とオーナーらしき老婦人がオフィスにいた。値段を聞くと、一泊N$490と若干高めの設定に少々気持ちが引いたが、せっかく来たので部屋を見せてもらうことにした。キッチン付きの部屋は階高の部屋を2層にして作り直したようなところで、部屋は広いなっているが天井が低く、これで490ペソはチト高いのではないかという判断をした。
さて、次なる宿は我々がインフォメーションでパンフレットを見つけた宿で、名前はカーサ・メヒカナである。値段はダブル(といってもベットは2つあるが)で二人で一泊N$290(約2900円)とまあまあ。部屋を見ると隣地が壁で接しているところにあるので中庭風になっており、グアダラハラで見た行灯部屋的な部屋が1階にあり、2階以上はバルコニーになっていてそれなりに採光と換気は期待できるが、廊下や室内の箇所箇所でタイルがはがれたままなっているのが気になった。また共同キッチンもあるが、これまた行灯部屋であまり気持ち良さそうに見えなかった。ということでこの宿も見送りとなった。
以上でツーリスト・インフォメーションでの情報による調査が終わってしまい、とても満足できない状況となった。グアダラハラでアメリカ人ツーリストに聞いておいたホステルがもう一つあるので、宿に戻ってパソコンで名前を確かめもう一度ツーリストインフォメーションで場所を聞くと、先ほどのカーサ・メヒカナよりももう少し先に行ったところにあるのが分かった。それにしてもさっき聞いたとき教えてくれればいいのにと思ったが、そこまでサービス精神のないのが残念だった。
さて気を取り直してオスタリートス・グナファトというホステルに行ってみた。ホステルにしては先ほどのものよりきれいにしているが、構造上行灯部屋にならざるを得ないところもあった。また共同のトイレ・バスが階段下にあり、今一快適性に欠けるように思われた。また我々が見せてもらった部屋はバルコニーに面している部屋で、この部屋だけは快適そうだったが前が地下通路が露出したようになっており、その向こうの壁を見ている状況になっているので、テラスといっても眺望は望めない所だった。この時は我々は今いる宿にあまりいいイメージをもっていなかったので、この宿に2日泊まってから、このユースホステルに泊まってみようと予約を入れておいた。(しかし翌日断りに行くと予約が入っていないことになっていたが)
さて、以上4件回っても何となくまだ調べきっていないように感じたので、こんどはガイドブックに名前だけ載っている宿を地図を見ながら片っ端から聞いてみることにした。そしてもしキッチン付きの部屋がないのであれば、他に知らないかも一緒に聞いてみることにした。
メインのフアレス通り沿いに歩いて行き、サンディエゴ教会の隣にあるホテル・サンディエゴにキッチン付きの部屋があるか聞いてみた。が、ないということなので別のホテルのことを聞いてみると、Positos通りにカーサ・ポエタスというのがあるというので、行ってみることにした。地下通路の横に入り口があり、入ると階段を上がるようになっていた。値段を聞くと一泊N$950と高い。部屋まで行くのに階段を上がって、壁に面し中庭を通り抜け、やっと部屋に到着した。室内はキッチンもあり快適そうだった。が、いかんせん高いし、今いる宿に比べて眺望はなく、予算オーバーで見送ることにした。
それから、イダルゴ市場の方へ行き、セントラルとか、ポサダ・フアレスとか、ホテル・アルホンディアとか、ホテル・デル・コンデとか、ホテル・ムリーロとか、色々訪ね歩いたが全て撃沈。どれもキッチンなどなくクオリティもあまりよくないホテルが続いた。半分諦めてPositos通りを宿に向けて歩いていると、この通りにもポツポツとホテルがあるのが見えてきた。
まず、左手に見えてきたのが単にHOTELという看板だった。中を見ると吹き抜けになった空間があり、その向こうに階段があって、見上げると3階建ての廃墟のように見えた。中庭にいると、若い女学生の人が入ってきて、ここはホテルか?と聞くと、ここに住んでいるという。少々驚いたが、彼女に色々聞いてみるとアパートのようなところらしい。しばらくするとここのマネージャーの女性が買い物から帰ってきたので、値段を聞いたり(一週間N$1000)、部屋をみせてもらったりした。ベットルームもあり、料理できるところもあるが、殺風景すぎて廃墟にしか見えなかった。グナファトは中世にできた街がそのまま残っているようで、それはそれで廃墟っぽいのもしょうがないのかなと思う反面、良くこんなところに住んでいるなーというのが正直な感想だった。この時点でまだ明るいが夜の8時近くになっており、かなり疲れてきた。
それでもこの通りを歩いていると、どこにも載っていないホテルを発見した。扉が閉まっていてやってなさそうな感じだったが、玄関をノックすると、中年の白人系の女性が出てきた。ホテル名はアンティゴ・バポール。部屋を見せてもらい、値段を聞くと、部屋はきれいにリノベーションされており、申し分なく、但し値段も素晴らしく一泊N$1170ということである。10日間ならディスカウントがあるかというとN$600で下のキッチンも使ってもいいということだったがそれでもチト高いので見送ることにした。この女性は英語が話せるのでかなり詳しく我々の要求を説明すると、何と、知り合いに我々の要求を満たしてくれるところがあるというので、その場で電話してくれた。1件目はキッチンがないので、電話先の人が紹介してくれた別の宿にも電話してくれた。するとそこが我々の要求にあっているらしいので行ってみるかというので、ここまで来たら行ってみようということで、在る広場で待ち合わせをすることになった。
午後8時30分に待ち合わせ場所で待っていると、それらしき初老の女性が現れた。名前を聞くとセニョーラ・グアダルーペということで、待ち合わせの人と確認した。早速坂をかなり上がった所に彼女の家があった。彼女の家の横に宿泊施設があり、中を見せてもらったが、今までのどの宿よりもよく、ようやく我々の目指す宿にたどり着いたように思い、早速予約を入れた。(一泊N$250)
ところが彼女は全く英語が話せず、コミュニケーションの相当手こずってしまった。これが帰りの道すがら我々を悩ませた。細かい要求をどのように伝えていけばいいのか途方にくれた。また部屋は一つしかなく、旅行者として滞在するのにあまりにも特殊な感じがしたので、帰ってからも議論してしまった。
翌朝、朝食を近くのカフェで済ませ、現在泊まっている宿の屋上テラスでこのスケッチを書いているととても気持ちよく、見晴らしも素晴らしく、昨日歩いてみて回ったどの宿よりも快適なので、予約してきたこの宿に長期滞在することに決定することになってしまいました。レポートをお楽しみに。
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