夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.06.01 メキシコでの歯科治療
メキシコ:メキシコ・シティ
 アメリカのサン・ディエゴで歯の詰め物(インレーという)が取れたのは2005年3月31日の朝だった。それから早2ヶ月近く経過した6月1日にようやく完治させることができた。途中グアダラハラのメキシカン歯科女医に金属のインレーを作りなおしてもらったが、残念ながら施工不良のため1週間で再度脱落するという結果になった。これに落胆し、今度はメキシコ・シティの日本人歯科医に期待していたが、結果は期待をはるかに上回った。メキシコ・シティの日本人歯科医とは日系3世の高根道雄先生である。先生に日本語で丁寧に説明してもらいながら、しかも最先端の技術で虫歯を治して頂いた。何が最先端かというと、復元する歯の最終工程をガラス質でコーティングするというものであった。それも1時間余りで終了し、すぐに食事ができる状態にまでできてしまうというものである。我々も今まで聞いたことのないものに少々戸惑ったが、丁寧な説明を受けるにしたがって、納得できた。

 まず再度脱落した理由を述べると、虫歯部分を残したままその上からインレーを被せようとしたことにあった。またインレーをセットする時も手際が悪く2回ほど口内に落としながらやっとセメントでくっつけた程度であり、治療直後から違和感があった。

 次に最先端の治療について素人ながら説明してみたい。高根先生のクリニックではマイクロスコープがあり、液晶画面で現状の歯がどのようになっているかを見せてくれたが、黒ずんだ虫歯部分がまだ残っていた。また一つ前の歯も虫歯になってきているのを発見し、これについても治療してもらうことにした。このように、患者と状況を共有しながら、治療を進めていくやり方に大変安心感があった。

 治療に際しては麻酔を使ったが、この麻酔薬も妊婦の人にも使えるものを使用しているということだった。以前日本でしてもらった麻酔は顔半分が感覚がなくなるようなものだったが、今回は本当に部分的な麻酔で、治療中痛みは全くなかったのにさらに安心感があった。

 さて、まず虫歯部分を削り、その後削った所を再生していく過程では、薬剤+セメント+紫外線照射溶着を3回繰り返して歯を形成していた。最後の工程が、ドイツ製のガラス歯質といえるようなものをトップ層に被せ、これまた紫外線照射で一定時間溶着の工程を踏んでいた。

 この後、研磨機により、歯を臼状になるように削り、最終12ミクロンのアルミ箔でかみ合わせ試験をして、当たっている所を再度削り落とし完成となった。
 
 これで、もう食事ができる状態になったということである。日本で経験した歯科治療とはレベルが違っているように思えた。なぜ高根先生がこのような治療ができるかと言うと、3年前にドイツに研究に行かれ、その時ドイツの先端の技術を学ばれたということと、関税が低いのでドイツ製の材料を比較的安く入手できるということにあった。先生の説明では日本人歯科医師の方も同様の治療ができる人がいるけれども、いかんせん関税が高くて材料代が何倍にもなり、日本では高価すぎてなかなか普及できていないということだった。
 
 またここでならインプラント用のネジが細いものを使うため歯茎を切り開くことなく直接歯茎からあごの骨にねじ込めるので、完成まで1週間程度で終わるのと、金額もUS$500程度ですむという説明をしてくれた。我妻は出発前に日本で30万円のお金と2ヶ月の時間をかけてインプラント治療をやってきていたので、これを聞いて、技術が進んでいて尚且つ安くできることに、驚きを隠せない状態になった。

 総じてメキシコの歯科治療技術がハイレベルというよりは、高根先生のレベルが素晴らしいのと、技術の邪魔をしない制度があるのでこのようなことが可能と言えるのではないでしょうか?

 日本の歯科治療は、高根先生の目から見れば20年も前の技術をひたすら追求しているもので、もちろん歯科医師たちの技術がないというのではなく、いい材料なり新しい技術を、コストの関係で取り込んでいけない、という現状にあるということではないでしょうか?

 我々の治療代は、日本の保険を脱退していることと、旅行者なのでいい思い出にして欲しいということで、通常なら虫歯1本辺り材料だけでUS$200以上するところをUS$200以下にしていただきました。またついでに、歯石取りとフッ素コーティング(写真右)もおまけでやっていただきました。高根先生どうも有難うございました。

 また、治療が終わってお支払いをしていると、イギリス人から電話がかかってきていた。彼は南アメリカのアルゼンチンに出張にいくついでに、高根先生に歯を見てもらいに来ているそうである。いい先生を見つけたら、行きたくなる気持ちはよーく分かる。

 さて、これからも我々の旅は続くが、アメリカ大陸にいる時は、高根先生に歯を見てもらうことにしようと思っている。

 また、年金で海外長期滞在旅行をお考えの方は、アメリカ大陸にいる間に、高根先生に見てもらうのがいいと思います。先端の技術を日本より安くやってもらえるはずです。以下に住所と電話番号を書いておきますので、お問い合わせください。

 ただし、実際の治療にあたっては治療内容や方法をよく確認の上、自己責任でお願いします。

   高根道雄先生(歯科)
   クリニック所在地:WTC(World Trade Centre)
              Montecito #38 Piso 38 Dental Office #07
              Col. Napoles Deleg. Benito Juarez
              C.P.03810 Mexico, D.F.
   電話番号    :9000 5314 / 04455 9199 4407
   予約方法    :日本語で事前電話予約、日曜は休みです



 
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