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2005.06.17 イスラ・ムヘーレスでの宿探し |
メキシコ:イスラ・ムヘーレス(カンクン) |
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カンクンは世界的に有名だが、その先のイスラ・ムヘーレスという島があるのも、結構知られているようである。ここの特徴はプラヤ・ノルテという遠浅のビーチで、このビーチでのんびり過すのが、一番の楽しみ方だと思われる。我々はこの島に2週間滞在するつもりで来たので、今日は1日かけて宿探しと下見をしに行くことにした。
8時に宿を出発して、プエルト・フアレスから9時30分のボートで島に10時到着。早速インフォメーションに向かおうとするが、トラベル・エージェントの人たちから声をかけられ、キッチン付きのホテルを聞いてみるが、余り知らない様子であった。彼らはシュノーケリングなどの手配をするだけなので、知らないのも無理はない。
船着場から歩いて30秒くらいのところのソカロ近くのインフォメーションで聞いてみると、ホテルではなくアパートがあるので行ってみるかということで、付いて行って見た。民家の入り口から入って階段を登り、案内されたところは、独房チックな薄汚いところで、平静を装って説明を聞いていたが、とても耐えられないレベルであった。街中なので隣家に接して建てられているため、窓が少なく快適性に欠けていた。色々見て回っているからということで、退散した。写真に写っているインフォメーションの人も、そのほかのホテルは知らないようなので、歩き回って探すしかない状況になった。こちらのインフォメーションは旅行代理店と化しているので情報性は全く期待できないというのが、メキシコの田舎の印象である。その個人が知っているかいないかだけのことなのである。
島は小さく歩いて回れる程なので、通りを行ったり来たりして全部見て回ることにした。次に向かったのはソカロの前の道から1本北に行ったMadero通りを歩いてみることにした。船着場に近いところにホテルが2件あったがやっていないようすだったので、船着場から反対側に向かって1ブロックいくと、その先に海が見え始めていた。近づいていくと写真の両脇がホテルになっており、名前は「Perla del Caribe」というホテルだった。受付のペドロ氏にキッチン付きの部屋があるか聞くと、ないということだった。他に知らないかときくと、思いついたようでそれならと2件先の民家の2階を紹介してくれた。何だかいきなりディープになってきたという印象だった。先ほどのこともあるし大して期待していなかったが、これがなんと気持ちのいい部屋になっていた。室内はキッチンもあり、ベットも2つあり、ハンモックもあり、トイレシャワーもそれなりに綺麗で何より窓が外気に面していて開放的で快適そうだった。また道路側のバルコニーから海も見えるので大変気に入ってしまった。値段も今いる宿に近い値段だった。即予約したかったが、まだ島に来て30分も経ってなかったので、島全部を見てから戻ってくることにした。
Madero通りから北に向かう2ブロックはホテルが多く、ガイドブックに載っている「Hotel
Carmerina」や「Hotel Belmar」、それからガイドブックに載っていないホテルを4件回ったが、キッチン付きが2件見つかった。一つは「Hotel
& Restaurante BUCANEROS」でもう一つは「Suites Los Arcos」というホテルだった。部屋を見せてもうと、コンパクトながら狭くなくとても綺麗で、キッチンもコンパクトにまとまっていた。Los
Arcosのほうはキッチンといっても電子レンジと流しとコーヒーメーカー程度だったのが少し残念だった。値段を聞くと、今はローシーズンなので比較的安かった。またきますということで取材を終わらせた。
ホテルを出て北に向かおうとすると、またまたトラベル・エージェントの人(写真左)に捕まり、キッチン付きのホテルはないかと聞いて撃退しようと思ったら、さっきのエージェントのように、一つ知っているからと案内されてしまった。そこはまたMadero通りで、先ほど紹介してもらった民家の3件隣の民家の1階だった。一生懸命説明してくれたが、狭く、見た目は悪く、1階なので窓は道路側のみで薄暗く、どうしようもなかった。値段もさっきのより高かったので話しにならなかった。しょうがないので付き合ったが早々に退散した。
次はさらに北に歩いていって、ガイドブックに載っていないホステルや載っている「Pocna」というホステルを見て回った。載っていないホステルは「Urban
Hostel」といい、欧米系のホステルでどうしようもないほどのところだった。ベットルームはまさに独房。早々に退散して、「Pocna」(写真右)というホステルに行くと、これがなんと打って変わってリゾートホテルのようになっていた。残念ながらキッチンはなかったが、レストランが併設されているところで、プラヤ・パンチェルがプライベート・ビーチのようになっていた。欧米系の若者で一杯でこの時期でもプライベートルームは空いておらず部屋を見ることができなかった。ここに来てやっとビーチらしいところに到着し、しばしビーチを眺めていたかったが、なにせ暑くてさっさと宿めぐりを終わらせようと北に向かって歩いていった。そろそろ12時を回っていたので庶民的なレストランでコミーダ・コリーダを食べることにした。
食事後ガイドブックに載っている、「プラヤ・ラ・メディア・ルナ」と「セレクト」というホテルまで行き、受付で値段を見ると、1泊US$100以上しているので、さっさと退散した。
ここまで来るとプラヤ・ノルテが見えてきたのだが、ここでガイドブックに載っていないダイバーズ・ショップの上階のスイートを発見した。部屋を見せてもらうとテラス付きで、4階の部屋は180度オーシャンビュー(写真左)となっており、立地は一番よく、感激ものだった。値段は高級ホテル並みで1泊US$100近いが、今はローシーズンなので、すこしおまけしてくれると宿の主人が言ってくれた。こんなやり取りができる宿はやっぱり面白い。普通のホテルだと事務的かつ一方的に値段を言われるだけなので、人間味がない。冗談で「5年後もっとリッチになったら来るわ」というと、5年先のことなんて想像できないと、笑ってくれた。こっちはこっちで「それまでサバイブしてください」と言って宿を後にした。
次はガイドブックに載っているホテルを目指した。ホテル名はカバーニャス・マリア・デル・マルといって普通のホテルのような感じだったので、ダメもとでキッチン付きの部屋があるか聞いてみたら、1部屋だけあるというのでチョットビックリした。それでも言った以上見せてもらわないとしょうがないので見せてもらうと、寝室とリビングとキッチンとあり、かなり広く値段も1泊US$100以上もした。が殆ど使われてないようなので少々すすけて見えた。立地もいいしプールもあって快適そうだがすすけてて面白くないと判断した。
ここまできてついにプラヤ・ノルテに到着した。まぶしい海岸に沿って歩いていくと、ホテルを探しているのかと話しかけられた。すると、現在工事中の貸し部屋のような建物が目に入ってきた。場所はプラヤ・ノルテの北西角に当るエリアで、海岸から20mも離れておらず、サンセットも部屋の前に出ればすぐ見られるという説明を受けた。部屋も見せてもらったが、そこで例によって「キッチン付きか」ときくと、「それはない」といった表情になり、それでお断りすることになった。それにしても、良くこんなところに造るなーというところで、どういう経緯で造れているのか不思議なくらい普通の長屋が建てられていた。
次はNauti Beach Hotelでガイドブックの地図に名前だけが載っているホテルを訪ねた。レセプションに行くとアメリカ人女性の従業員がいて、キッチン付きの部屋はあるというので値段を聞くと、2週間でUS$1600ドル、月額US$3200と言われ予算オーバーといって出てくるしかなかった。
最後にガイドブックに載っているポサダ・デル・マールを訪ねた。キッチン付きの部屋はないということで、早々に宿を出た。
以上で、宿めぐりを終わらせ、午前中にみた民家の2階の部屋にとまることにして、予約を入れにMadero通りまで戻り、デポジットを払った。後は、少し海水浴をして帰ることにした。ここのプラヤ・ノルテは遠浅で海岸近くの海水は暖かくて少しも体を冷やすことができず、50mくらい歩いていくと冷たい海水が足元を少し流れているだけだった。我々は炎天下歩き続けていたので海水浴で冷えるかと思ったが、濡れた状態で風が吹いたときだけ涼しく、あとは持ってきた傘をビーチパラソル替わりに使わないと暑くていられないほどこの日は暑かった。それでも久しぶりに面白い宿が見つかり満足して帰ることができた。
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