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2005.06.23 カンクンのビーチ〜南半分 |
メキシコ:カンクン |
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カンクンに来て1週間半になろうとしているが、まだ晴天の美しいカンクンのビーチを見ていなかった。というのも、先週の後半から昨日まで、キューバ沖にハリケーンが立て続けにやってきているとかで、曇天に次ぐ曇天、そして強風、雨と悲惨な天候だったからだ。
一度、天気を見ながらビーチに行ったが、雨こそ降らなかったが、灰色の空で海の色も灰色がかって見た目も悪く、湿度が高いので体もベタベタして、不愉快きわまりなかった。気持の良くないカンクンなんて、あんまりお目にかかれないと思うので、写真を掲載しときます。
昨日あたりから、徐々に天候が回復し、今日は久しぶりに青空が広がった。今日こそ、カンクンのビーチへ。午前中を作業にあて、昼食後、バスでホテルゾーンに向かった。ダウンタウンからホテルゾーンに行くには、市庁舎の前から、R-1とフロントに書かれたバスに乗る。統一料金で、一回の乗車運賃はN$6.5(約65円)だ。
カンクンのホテルゾーンは、南北に細長い島である。南端と北端に橋がかかっていて、北端の橋を渡ったところが、セントロ(ダウンタウン)になる。R-1バスは、セントロから北端の橋を通ってカンクンのホテルゾーンをひたすら南下する。
南端近くまでバスで行って、主要なビーチを巡って帰って来よう、というのが今日の目的だ。ビーチは全部で4つあるらしい。南から、プラヤ・デルフィネ(Playa
Delfine)、プラヤ・マリーン(Playa Marlin)、プラヤ・カラコル(Playa Caracol)、プラヤ・トルトゥガス(Playa
Tortugas)。
結局今日は、プラヤ・デルフィネ(Playa Delfine)、プラヤ・マリーン(Playa
Marlin)しか行けなかった。この2つのビーチについてスケッチしてみたい。
●プラヤ・デルフィネ(Playa Delfine)
バスには、我々の他には、運転手とその奥さん
らしき女性しか乗っていない。プライベートな
女性を乗せているバス運転手をよく見る。
勤務中デートか?浮気防止か?
はたまた愛人なのか?不思議だ。 |
ガイドブックを見ると、プラヤ・デルフィネ(Playa Delfine)は、ヒルトンホテルのちょい南から下を指すらしい。バスに乗っていたら、だんだん人が少なくなってきた。ヒルトンホテルを過ぎたあたりで、「いったい、いつまで乗っとんねん」という感じで、バス運転手にどこまで行きたいのかを聞かれた。プラヤ・デルフィネと答えると、ここがそうだと言われたが、ええい、行くところまで行ってみようということで、「ホテルゾーンの最南端から2番目にあるホテル、Sun
Palaceまで行っとくれ」とバスを走らせた。地図では、ホテル間に隙間があって、ビーチに抜けられそうなのだが、実際には、ホテルを通らないといけないようだ。
カンクンでは、ホテルのプライベートビーチという概念はなく、ビーチは全てパブリックだそうだ。しかし、ホテル前に置いてあるビーチベッドなどは、もちろんホテルの所有物なので、これを利用できるのは、基本的にホテルの宿泊者のみということになる。ホテルによっては、自分のお客さんには、紙のリストバンドなどを配って、明確に客かどうか判別できるシステムになっているところもあるが、飲み物くらい頼めば、目をつぶってくれるホテルもあると聞いていた。
「止められません様に」と思いながら、ニッコリと「オラ〜」とボーイに挨拶などして、無事にフロントを通過。美しいビーチを見ながら泳げるプールを横目に、たたたっと小走りで抜けて、うまくビーチに出ることができた。ビーチは、左右にどこまでも広がっていて、遠くまで見渡せる。ここのビーチは、砂粒が少しだけ荒い感じだった。波も引きが強く、海に慣れていない人にとっては、ちょっと怖い気がするかもしれない。
メキシコの西海岸の太平洋に面した海、カボ・サン・ルーカスに比べたら、3〜4メートル先まで、足が届く深さなので、そんなに恐れるほどのことはない。写真のように、波に飲まれて遊ぶ、というのが定番のようだ。
バスの運転手さんが教えてくれた、プラヤ・デルフィネまでは、約2kmくらいなので、ビーチ伝いに歩いてみることにした。ローシーズンとはいえ、ホテルによっては、多くの人で賑わっている。そんな光景を通り過ぎながら、歩くこと30分。白くてふわふわしている砂の上を歩くのは、骨が折れる。そろそろ挫折しそうになった時、傾斜した建物の上の方に、ヒルトンホテルのロゴが見えた。プラヤ・デルフィネは、その手前だ。ホテルがなく、ホテルゾーンを貫く南北の道沿いから海が覗ける唯一の場所だろう。道路から、浜辺に向かって、大きな斜面となっている。ホテル前と違って、ビーチベッドも、プールも、やしの葉のパラソルもない。ところどころに、無造作に群生する樹木があるだけだ。人工的に観光都市として生まれ変わったカンクンの、もともとの姿に一番近いと思われるこの場所を見られて、よかった。監視小屋には人がいて、見ていてくれるので、ここで少し泳ぐことにした。
監視小屋のある斜面から、ちょっと窪んで、海が始まる。先程の所と比べると、やや波力は収まっているとはいえ、この窪み方は、かなり波が荒い証拠だ。古手のビキニを着てきたために、最初の一発目の波で、水中で半分お尻が出そうになってしまった。上も下も押さえていないと、スッポンと波にもっていかれそうな勢いである。むむむ、ここを攻めるなら、新しい水着を着用していくことをお勧めしたい。
斜面の上には、道路から桟橋のように見物台が突き出ていて、そこから眺めるカンクンのビーチは、また格別の景色だった。間近で見るのと違って、目線が変ると海がより青く、美しく見える。今いる宿のご主人が、宿のHPで「ここに来ると、カンクンに来て良かったと思える」と書いているが、それは、この青さのことを言っているのかもしれない。
さて、ここからの景色を堪能した私たちは、R-1に乗って、ホテルゾーンを北上し、ククルカン・プラザというショッピングモールの前で下車した。
●プラヤ・マリーン(Playa Marlin)
情報では、ククルカン・プラザの横からビーチに行けるということだったが、右(南)端はホテルにふさがれて通れない。ホテルを通過しようとしたら、腕にこのホテルの紙リストバンドがないために、通過できないと断られた。で、ククルカン・プラザの左(北)端に行くと、ビーチに出られるパブリックな道がある。
やはり斜面になっていて、ここを下っていくとビーチに出られる。ここには、料金はきかなかったが、ビーチベッドやパラソルが用意されており、利用できるようだ。波は、デルフィネに比べると、かなり穏やかである。砂も、きめが細かくなっている。向かって右側の海中が盛り上がっていて、ずっと沖までいっても膝くらいの深さのようだった。それ故に、右から左に向かって波がくるので、ここでブロックされて、穏やかになっているようだった。同じように見えるビーチでも、ちょっとした地形の違いによって、波や砂に違いが出てくる。カンクンといっても、様々なビーチがあるので、自分のお気に入りを探すと楽しいと思った。
もう一ついけるか?プラヤ・カラコルを目指して、再びバスに乗り、ホテルゾーンの繁華街で下車した。このあたりは、ナイトショーのシアターあり、クラブあり、バーありで、まるでハリウッドにでもいるような所だ。折角だからと、フォーラム・バイ・ザ・シーというショッピングモールに入ってお茶することにした。
●番外編:フォーラム・バイ・ザ・シーのテラス
中は、最上階まで吹き抜けのショッピングモール。2階には、コバルトブルーの海を見ながらお食事できる、ゴージャスそうなレストランがあった。ここ、いいねぇ、でも、高そうだねぇ、と言いながら、最上階の3階にフードコートにいってみる。フードコートは、海に背を向けてファーストフードのカウンターが並んでいそうだった。やっぱりねぇ、3階のフードコートから海が見えるんだったら、2階のお店は商売あがったりだもんね。フードコートのお客には、外は見せられないよねぇと、一人で納得しながら、フードコートに向かうと、今は改装中ということで、バーガー・キングとサブウェイしかないが、ここのエリアの外に海を見渡せるテラス席があるではないか!
な〜いす!ナイスな所である。眼下には、巨大な岩がゴンゴンと並ぶ海がある。岩場で遊ぶ人たちの大きさから、この岩の大きさがうかがえる。ハンバーガー屋とサンドイッチ屋なので、メニューが貧困だが、ロケーションとしては、とってもいい。
というわけで、ここでお茶していたら、夕方になってしまった。今日は、ここまで。残りのビーチは翌日に訪れることにした。
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