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2005.07.07 バスで行くなら許せる”カメセン” |
メキシコ:イスラ・ムヘーレス |
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今日はウミガメ保護センターに行こう。他の人のサイトで「ウミガメ保護センター、ショボかったです」と感想が書かれていたので、なーんにも期待せずに行った。本当にショボかったが、入場料もN$20(US$1.81)だし、バスで行くのなら許せるお楽しみじゃないかなぁ。
ウミガメ保護センターは、地図で見ると島の真ん中辺りから長く北方向に突き出した半島の根元のプラヤ・パライソからちょっと北に行ったところにある。根元近くまではバスで行けるのだが、そこからの距離がつかめなかったので、ダウンタウンからタクシーで行くことにした。
タクシー代金はN$32(US$2.91)。運転手は、「帰りのタクシー代金N$32にプラスN$37を支払えば、ガラフォン国立公園やサメのいるところにも連れて行ってあげるけど、どうよ」と提案してくる。「ガラフォンは昨日いったし、サメのところってプラヤ・ランチェロスでしょ?そこは一昨日行っちゃったもんねー」と言うと、「いやなに、私はあなたがたのためを思って提案しただけで、いいんだ、いいんだ、気にしないでくれ」と妙に謙虚に引き下がった。
すぐに、対岸に半島が見える景色になり、その道を真っ直ぐいくと、半島の付け根の見覚えのあるプラヤ・ランチェロスとプラヤ・パライソの入口のあたりが見えてきた。そこで道は
V字に曲がって、半島に入っていく。と、すぐ左手にウミガメ保護センターがあった。こんなに半島の付け根に近いのなら、バスで来ればよかった。
ウミガメ保護センター、我々的には略して”カメセン”は、海洋研究所に併設された一般公開のウミガメの水槽が4つあり、小さな水族館と、品揃えが恐ろしく少ない土産物屋から成り立っていた。水族館前のやしの木の屋根の小屋には、赤いお揃いのポロシャツを着たスタッフが4人くらい、なごやかにおしゃべりをしている。小屋のカウンターに「Admission
FeeN$20」と書いてあったので、N$50を渡すと、おしゃべりをしたままN$10を返してきた。めちゃめちゃやる気がない。
どのくらいやる気がないか、ちょっと試したくなったので、「スタッフオンリー」と書かれた部屋にずんずん入ってみた。さすがに赤ポロシャツの一人が追いかけてきた。一応、監視しているようだ。
さて、敷地の右手には大きな水槽があって、覗くとウミガメが泳いでいる。そんなに大きなのはいなくて、せいぜい70cm程度である。その先は、3つの水槽と前には海辺の浜を四角に囲った生簀のような場所がある。3つの水槽には、手前から大きなウミガメで、奥に行くにつれて小さなウミガメが泳いでいる。こんなにショボイ場所なのに、ウミガメという響きに誘われてか、観光客がボツボツと訪れてくる。これでお終い?という不満顔の人もいれば、こうなったら自分たちで盛り上がろうと、カメの水槽の前でカメのポーズで写真を撮る人など、楽しみ方は様々なようだ。因みに生簀の周りには桟橋がかかっているが、全て立ち入り禁止になっていて、生簀にも何もいない。
さぁ、次は水族館だ。入口を入ると、真ん中にウミガメの水槽が2つ、壁面は熱帯魚の水槽が並んでいた。ガラフォン国立公園で見えた熱帯魚や、生きているタツノオトシゴがいて、中でも、真っ白なカメが目を引いた。ちょっと怒ったようにやる気に満ちた眼差しで、ぐるぐると水槽内を泳いでいた。この施設の中で、一番やる気に満ちた奴だった。
水族館の隣の土産物屋には、やはりのんびりした2人の赤いポロシャツの女性がおしゃべりをしていた。その奥のトイレに入ったら、全部トイレットペーパー切れだった。おしゃべりしている女性たちの近くにトイレットペーパーのロールが置いてあったので、「もらっていくよー」と言うと、「オーケー、オーケー」と言っておしゃべりに戻った。「オーケー」じゃなくて「ソーリー」だろう。あまりのやる気のなさに笑えてくるような所だった。
これで施設は全部終了。20分もかからない。浜辺の右手に別の桟橋が見えているので行くと、ホテルとレストランとサメの牧場があった。またしても、ぐったりしたサメを抱えてご機嫌な記念撮影をしている人がいる。撮影後、左端のスタッフから餌をもらって、尻尾を左右に振っているサメは嬉しそうに見える。サメにも色々いて、犬みたいになつく奴なのかもしれない。その顔で甘えるな、という顔なのだが。
半島はこの先数キロある。何があるのか?行くべきなのか?迷っていたら、半島の先から汗だくで歩いてくる白人カップルの旅行者がいた。聞いてみたら、この先には特に面白いものもなく、帰ってきたという。いい情報だ。我々は、バス停まで歩いて行き、2人でN$8(US$0.73)で帰ってきた。
ショボイけれど、ウミガメなんてそうそう見られないし、水族館もちょっとだけ面白かった。バスで行くのならコストパフォーマンスもいいし、行ってもいいかもしれない。
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