夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.07.30 ローカル・リーフへのツアー
ベリーズ:キー・カーカー 
 まずは、近所のさんご礁から行ってみることにしよう、値段も安めだしね。10時半から3時間のツアーで、リーフに入るための公園入場料と、シュノーケリングギア、ボート内での水とフルーツがついてB$45(US$ 22.5)というのが相場らしい。

 一軒、Mario's Tourのマリオさんが、我々の宿泊している宿の主人とビジネス仲間ということで、B$40にしてくれるというので、マリオおじさんにお願いすることにした。

 「行きたいな、と思った朝の8時ごろに来て、予約を入れてくれればいい、お金は9時半に集合した時でいいよ」と、ずいぶん悠長である。お客さんを逃さまいとして、「後で断ってもいいから、予約金だけでも入れていってよ」というプラヤ・デル・カルメンを体験したばかりなので、のんびりしているなぁという感じがする。それもそのはず、このローカル・リーフツアーは、キー・カーカーに滞在する人は絶対にいくだろうという定番中の定番なのだ。やっきになってお客さんを集めなくても、お客さんはツアー出発の午前10時半までに、既に高くなっている日の光にあぶり出されるようにホテルから出てきて、次々に予約していく。

 朝8時に一度オフィスを訪れて予約を入れ、9時半に集合。マリオさんのツアーオフィスはこんな感じ。これは裏手なので、ちょっと地味だが、表側はツアーメニューをチョークで手書きした黒板の看板なんかが置いてあって、ほのぼのしている。

 フィンのサイズを合わせて、マスクを受け取ったら準備完了。20歳前後の娘2人がいるフランス人一家4人と合流して、出発を待った。

 出発前に、もう一人英語圏の若い女性が参加。お客さんはこれで7人、マリオさんが船を操り、もう一人女性のツアーガイドとアシスタントの男性の計3人がスタッフだ。

 キー・カーカーは、北側に砂のビーチがわずかにあるが、大抵の周りの浅い部分には草が生えており、海底の土壌は少しぬめった泥である。しかし、その黒っぽく見える草の生えた部分から出発して5分くらいすると、下が白い砂地の美しい、うわぉーな海になる。もう少し前方には、波が白い波頭を立てているのが見え、その手前がさんご礁になっている。

 まずは、コーラル・ガーデンに向かう。写真のやや黒く見えている部分がさんご礁である。船の上から見ると、単にきれいな水色にしか見えない海面だが、中に入ると透明度が高く、眼下には様々なさんご礁や色とりどりの魚が行きかうのが見える。この辺りのさんご礁を知りつくしているらしいマリオさんらガイドについて、ゆっくりと1時間ほどシュノーケリングを楽しんだ。最初は3mほどの深さのところを進む。ガーデンと呼ぶにふさわしく、なだらかに起伏する海底にさんご礁が見える。

 水深は足が届くようなところもあった。しかし、残念ながら足の届くようなところのさんご礁は踏みつけにされて、死んでいるのも多く見た。。ケアンズのバリアリーフでシュノーケリングした時は、足が届かないような水深の深いところを囲って、その中でしかシュノーケリングできないようになっていたように記憶している。ベリーズはとっても自由で、あんな囲いの中で泳がされるより、ずっと気持が良い。でもその分、さんご礁の保護は難しいという皮肉な状況になっているようだ。

 次に訪れたのは、シャーク・アレーShark Alleyと呼ばれるサメのいるところだと聞いていた。しかし、餌をまいて大量に近寄ってきたのはエイだった。サメは一匹だけ。でもサメに特別な思いもないので、エイでも充分に面白い。あんなにベロンベロンした大きな生き物を大量に見たのは初めてだ。「さぁ、海に入って一緒に泳ぎましょう」と言われたのには驚いたが、これも経験。入ってみることにした。

 海に入ると突然、両ふくらはぎを後ろから前にヌルッとした感触の物体が通り過ぎた。これがエイだった。私の前方で餌をまいているガイドに向かって、両脇をエイが進んで行ったのだった。ギョエーっという感触だ。しかし、慣れてくると、ちょっと可愛い。エイの裏側は真っ白で、真ん中辺りにある口でもごもご食べている口元は可愛い。が、表側を見ると、平たいヒレと体が一体化した真ん中あたりに、タコのようなちょっと陰惨な目が飛び出していて、その後ろが鼻の穴のようにスーハーしている。プレデターという映画に出てくるものと同系列に見える。裏側の可愛らしさと、表側の気持悪さのギャップが激しい生き物なのだ。

 こうしてエイの観察を堪能して、ボートにあがった。それにしても一緒にいるフランス人は、しょっぱなからフランス人らしさを出している。愛想はとても良い人たちだが、ガイドにはついて来ないし、この場所もサメが目的だと思い込んでいるらしく、エイにはあまり興味を示さず、ただ一匹現れたサメを追いかけて、お父さんと娘は、とんでもなく遠くまで泳いでいっている。目的意識がはっきりしているというか、個人主義というか、あー、フランス人ってのは、普通にこーゆー人たちなんだなぁというのを垣間見られたのも面白かった。

 最後は、サンゴが海面に飛び出すくらい浅い所で自由行動。自由行動って難しい。ガイドと一緒にいると、迷わなくて済むのだが、自由行動となると、浅すぎる所に迷い込んでしまう。浅すぎるところでは、さんご礁の上に立つわけにもいかず、がりがりと腹をすってしまったりして、抜け出すのが大変だった。しかし30分もしたら、慣れてきて、周りを見ながらやや深めの道をたどれば良いのだということがわかった。それにしても、広いさんご礁の庭を、こうして自由に散歩できるベリーズのシュノーケリングは、予想以上に楽しかった。