夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.08.20 近所の温泉パロポ
グアテマラ:パナハッチェル 
 パナハッチェルから湖に沿った道を歩いて1時間のところに、温泉が湧き出る村、サンタ・カタリーナ・パロポSanta Catarina Palopoがあると聞いた。今日は珍しく朝から晴れていて、散歩日和だということで、でかけることにした。

 距離としては近いのだが、AのパナハッチェルからBのパロポまでは、一山超えることになる。当然、パナハッチェルの町はずれから、道はぐんぐんと上り坂になっていった。高原と言えども、晴天の直射日光はかなりきつい。日陰を探しながら、坂を上っていった。

 片側1車線の舗装された道路は、ピックアップも頻繁に通る。何度か挫折して手を上げそうになったが、だんだんと湖が姿あらわす光景を、車で通り過ぎるのはあまりに惜しいと、頑張って歩くことにした。S字のカーブをいくつも登って、やがて湖がグワーッと見える所まで登ってきた。いやー、いい眺め。汗が噴出した額を拭って、湖を渡る風を全身で受けて深呼吸。日ごろの運動不足を解消した満足感に、この風景。ほんと、来てよかった。


 晴天のアティトラン湖には、向かいのサン・ペドロ火山が逆さ富士ならぬ逆さペドロとして映って、これもまた美しい光景だった。
 ここを抜けると、坂は下りになっていた。パナハッチェルからの上り坂に比べると、もっと傾斜がきつい。偶然だったが、行きは歩いて帰りはピックアップという選択は、間違っていないようだった。

 サンタ・カタリーナ・パロポの湖に面した側を下とすると、我々は左側から村に入ることになる。村に入って100mほど道に沿ってまっすぐ歩くと、左手に教会が見える。その先の道を右に折れると、湖に続く道となる。お目当ての温泉は、湖まで出たら、右に300m歩いた所にあるらしい。湖付近になると、大きなホテルがあり、その付近には、布を織る実演をしながら、民芸品を売る実演販売の露店がいくつも出ていた。こうして、実演されると、またグッと心が惹かれてしまう。あんまり覗いていると、本当に欲しくなってしまいそうなので、ほどほどにして、先に進んだ。

 湖の右手は、何もない砂地に木がヒョロヒョロと生えているところに、獣道のように人が踏み固めた細い道が続いている。やがて、砂地は原っぱに変わり、本当にこのまま進んでいいのか、不安になるような雰囲気になってきた。子供の頃、こういう細い道のついた野原をかけまわっていたことを思い出す。

 やがて野原も終わり、湖に少し突き出した岩肌のところに来ると、現地の女性が湖の水で選択している姿が見られた。「近い!」。

 更に進むと、大きめの石を縁石とした天然で、手作りの露天風呂があった。しかーし。そこには、豊かな胸もあらわに、現地の女性が4歳くらいの娘と入浴中。あらあら。ここに日本人丸出しの我々が、「ちょっと足だけつけさせてください」なんて乱入したら、国際問題にもなりかねない。

 というわけで、この理想的な場所は通り過ぎ、更に進むと、水面からうっすら湯気が上がっているところが見えた。ここは、まったく石などに囲われておらず(いや、多少囲おうとした形跡はあるが、途中で挫折したようだ)、岩の裂け目から、ユラユラと湯が出ているのが見えた。足をつけたとたん、「あちっ!」。かなり熱い湯だった。まわりの水を足で蹴って、冷たい水を入れながら、裂け目付近の温度を調節して、足をつけることができた。ずーっと足を動かしていないと、すぐに熱くなってくるので忙しいが、グアテマラに来て、初めて出合った熱い温泉。ジーンズを膝までまくり上げて、お互いに気に入った場所を見つけて、足湯の体制に入った。


赤丸の2ヵ所から、熱い湯がユラユラと出てくる。
かき回し続けないと、あっちっち。

こんな感じで、気に入った場所に足を入れて
足湯。ここはちょっとヌルイ。

 以前、他の旅行者から、この場所に来るならスコップを持っていくといいかも、と冗談交じりに言われた。その意味がわかった。ここをスコップで掘って周りを岩で囲んだら、結構いい感じの露天風呂ができあがりそうだ。今のままだと、足湯をするにもちょっと浅すぎるからね。

 湖の天気は変わりやすい。あんなに晴天だった空は、もう厚い雲に覆われ少し肌寒いくらいになってしまった。では、そろそろ帰ろうかと腰を上げて、来た方角を見ると、入浴親子がもういない。チャーンス。


指差しているところが源泉。下の写真の赤丸から温水が出ている。
天気が悪いので泥水のように見えるが、そんなに濁っているわけではない。

 ここは、先ほどのところよりも湯量が多いので、こうして囲ってみたのだろう。この時、11時半過ぎ。天気はくずれ、風で湖面が波立ち、冷たい水が岩を超えて風呂に入ってきてしまう。

 ここに来るなら、早朝からがよいようだ。晴天のもと、波のない湖で熱い風呂が楽しめそうだ。ただし、素っ裸をご希望の方は、すぐ横で洗濯している先住民の女性から、失笑を買うか、悲鳴を上げられる覚悟が必要かも。

 さてさて、雨が降る前に帰ろう、帰ろう。

 教会前でピックアップを待つ。「パァナ? パァナパナ?(パナハッチェル行きだよ、乗ってかないかい?)」と呼びかけるピックアップの運転手に、「乗る、乗る」と手を上げて停まってもらった。
 運転手は、タクシーとして使うなら今すぐ車を出すし、ピックアップとして乗っていくなら、他の客がもう5〜6人集まるまで車を出さないけど、どうする?と言ってきた。「もちろん、ピックアップで」とお願いし、待つこと5分。充分に人が集まったので出発。

 パナハッチェルをパナと略して言い、バスやピックアップの運ちゃんが、客に「パナ、パナパナ」と呼びかけるイントネーションが、どうにもおかしい。ちょっと色気があるというか、大昔の歌謡曲で、「パヤ、パヤパヤ」というのがあったが、あれに近い。私は、「パナ、パナパナ」と聞くたびに、小さい声で自分も連呼してしまうのを止められないのだ。これを書いている今も、「パナ、パナパナ」と声に出してしまい、夫に「どーしたの?」と言われたばかりだ。

 まぁ、そんなことはともかく、ピックアップは快調に走り出した。途中からどんどん人が乗ってくる。込んできたので、目の前の少年に「私の膝の上に座るか?」と膝をポンポンとたたくと、ソローっと近寄ってきて座った。鼻タレ小僧を膝に乗せて15分、歩くと1時間かかった道のりをあっという間に戻った。

 温泉というには、あまりに自然のままのパロポだが、パナハッチェルから向かう時の景色の良さ、その後、汗ばんだ体を湖の温水で洗い流せれば、なかなか楽しい経験になることだろう。水着、持っていけばよかったなぁ。