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2005.09.19 Vol.2
トルトゥゲーロ国立公園〜国立公園内トレッキング |
コスタリカ:トルトゥゲーロ国立公園 |
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トルトゥゲーロの第二日目の朝はモーニングクルーズで楽しめた。午後からは、国立公園内にトレッキングコースがあるというので行ってみた。本当は、ガイドをつけるようにツアーデスクにお願いしていたのだが、約束の午後1時にツアーデスクに行くと、担当者は出かけて明日まで戻ってこない。残っている人は、そんな伝言は聞いていないと言うばかりだった。
昨日ガイドを頼んだ時、「難しいコースだから、ガイドなんて必要ないよ」と言われた。しかし、これまでの経験から、ガイドなしで森を歩くのは、あまり面白くない。私達の眼力では生物を見つけ出すのが難しいし、知識も足りないからだ。コースが難しいかどうかではなく、生物を見つけられないからガイドがほしいのだというと、承知してくれたはずだった。しかし、やはり納得がいかなかったのかなぁ。ガイドはいない。今日の担当者も「難しくないから」と言った。もうガイドが必要な理由を繰り返していうのも面倒くさいので、仕方ない、自分たちで行ってみることにした。
えー?こんな所から行くの?
というような村はずれの細い道を進むと公園がある。 |
村のはずれの細い道を先に進むと広場のような所に出て、右手の川沿いに公園管理局の小屋がある。今朝、川からボートで通過したところだ。朝のボートツアーの時にもらった、公園入園チケットを見せると、このチケットで入れると言われた。トレッキングコースは1本だけあり、コースの説明があった。所要時間は45分だと言われた。さぁ、出発。
トルトゥゲーロ国立公園周辺も含めた全体図か?
右の地図は、上の地図の右上のエンジ色の
三角形の部分を拡大したものらしい。 |
トレッキングコースは白い点線。左上から初めて、
反時計回りに周る。右側の水色の部分はカリブ海。
浜辺を歩いたら、右上のところから森に入って
左に向かって歩いたら終了。 |
お供は、宿の犬。宿からずっとくっついてきた。この犬の散歩コースらしい。途中まで先導してくれたいたが、あまりの我々のスピードの遅さに業を煮やし、途中で先に走って行ってしまった。
コースは本当に簡単だった。そして、かなり手付かずというか放りっぱなしというか、開発されていない雰囲気だった。植物に詳しい人ならば、様々な発見もあるかもしれないが、我々としては、「相変わらず大きな葉っぱだねぇ」とか「凄い板状根だねぇ」と見たままの感想しかなく、このトレッキングコースではあまりエキサイティングなことは起こらず、単に自然の樹木を楽しもうという気になっていた。
ところが海岸に出ようかという時、朝から聞きなれた猿の吠え声が間近に聞こえてきた。ふと目を上げると随分と近いところにいる。枝にしっぽを巻きつけているところから、スパイダーモンキーといわれる種類だろうと思った。どうやら、いつの間にか近くに戻ってきていた宿の犬に対して、威嚇を行っているらしい。後ろから近づいても犬に夢中で、逃げもしなかった。これは、トルトゥゲーロならではの面白いところだろう。他の国立公園では、もっと人が入ってしまっているので、なかなかこんな近くで猿を見ることはできなかった。
更に進むと、又、猿がこっちを見ている。今度は、顔が白くて体が黒いのでカプチーノと呼ばれている猿だ。さっきよりももっと近くにいる。やはり犬に向かって威嚇し、枝をちぎって投げつけてきた。犬は全然動じていなかったが、何故か夫が「キーっ」と威嚇状態に入り、こちらから枝を投げるふりをしたら、カプチーノはサーっと逃げていってしまった。満足気に微笑む夫、平然としている犬、一体なんという状況だろう。
ひとしきり猿見学をした後は、ビーチに出る。カリブ海といってもメキシコのカンクンやベリーズのキー・カーカーのような、夢のビーチリゾートという雰囲気はかけらもない。だって、黒い砂、カメの卵にたかり、私達にもたかる大量のハエ、鉛色の海。これがカリブ海かぁぁぁ!と怒りたくなるような海なのだ。ま、仕方ない。とはいえ、久々の海は風が気持ちよく、ハエさえたかってこなければ、それなりに気持はよい。
ついてきた犬に「ほら写真撮るよ」というと、カメラ目線になった。なかなか賢い犬だ。
海岸をブラブラと歩き、やがてコースへ戻る入口の目印となる水道塔が見えてきたので、そこからコースに戻った。そこからは、ちょっと珍しい蛾や、きれいな蜘蛛が巣をはっていたり、それなりに発見もあって面白かった。
しかし、ツアーデスクがガイドがいらないという意味もわかる。ガイドをつけてもあまり発見はなく、猿なら自分で探せる位置に出てきてくれるからだ。今回は、犬のお陰でかなり猿が見えた。宿の犬に同行を頼むといいかもしれない。って、どうやって頼むのだぁ!
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