夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.11.09 
ウユニ塩湖3泊4日ツアー第1日目
ボリビア:ウユニ
  いよいよウユニ塩湖ツアーに出発となった。第1日目は塩湖内の塩のホテル「Playa Blanca Hotel」に泊まることになっている。エージェントの女性曰く14時出発と聞いていたが14時になっても車の姿はなかった。しかし同じツアーで行くことになったイギリス人カップルとオーストラリア人カップルは気にすることもなく待っていたので、我々もゆったりとした心構えでいくことにした。彼らと自己紹介や世間話をしていると14時20分頃にランドクルーザーが到着。彼らは4日目にチリに国境越えするため全ての荷物を車の上に積み上げて出発となった。他のツアーの出発風景を見ていると、食料や調理用のガス器具などを積み込んでいたが、我々のランクルには何も積み込んでいなかったので何か手抜きかなと思ったが、初日は必要なかったので一安心した。

 まず第1の見所は列車の墓場(Cementerio de Trenes)に20分程して到着。蒸気機関車のエンジン部分の車体が十数体放置されていた。赤茶けて錆が進行し朽ち果てているところが鉄の芸術的な風情を出していた。廃墟的なところは時間が積み重なっているようで面白いといつも思う。

 次なる見所は塩の精製所(Colchani)である。列車の墓場から30分ほどで到着。ここは至って素朴かつシンプル。塩湖の中のピラミッドである程度乾かしてから、ここに持ってきて塩を煎りながら乾燥させ袋詰めにしているところだった。小屋の外に山積みにしてある塩を摘んで舐めてみたが、なかなか美味しく塩っ辛くないところが天然の塩の風味を出していた。この場所から少し行くと御土産ものを売っている所があり少し立ち寄った。ここの土産物は塩で造った人形や、灰皿、サボテンの木の部分を使ったものがあった。しかし塩で造ったものは洗うことができないので(洗うと溶けてしまう)灰皿はちょっといただけない。

 次なる見所は塩のピラミッドである。ここは精製する前に塩を積み重ねて乾燥させ結晶化させる所と考えられる。ピラミッドの周りは薄く水が溜まっており、ここから塩水をかけては不純物の少ない塩を作り出しているのではないかな?それにしても真っ白の円錐形の山が並んでいること自体美しく目に止まってしまう。不思議な世界である。

 さて次なる見所は塩の目(Ojos del Salar)である。塩の目とは何だろうかと思っていたが、塩湖の水か鉱物を含んだ水が噴出しているところのようである。穴を見ていると細かな泡が出てきており炭酸水が湧きだしているように見えた。地下の構造上ここから湧き出してくるようになっているらしい。

 これらの見所をこなして、ランドクルーザーは16時30分頃塩湖内の塩のホテル「プラヤ・ブランカ・ホテル」に到着した。塩を建材的に切り出したブロックで造ってある。中にいると塩風味の空気で肺の中が塩で清められていくようにも思えた。晶子が好奇心で椅子の背もたれを舐めてみると塩辛いと言っていた。屋根以外は本当に塩でできている建物である。

 到着して部屋に落ち着くと、連れの白人たちはトリック写真撮影に夢中になっていた。トリックとは塩湖が真っ白で遠近感がなくなっているのを利用してできるものである。我々も他のお客さんに頼んで撮ってもらったがいまいちやる気がないのでうまく合わせられなかったが、これはこれで塩湖の楽しみといえる。ちなみに左の写真がトリック写真撮影風景である。







 夕食までやることもなく、ただただ塩湖の雰囲気を楽しむために時間が与えられているので、塩のホテルの廻りを回って色々と観察したり、ボーっと遠くを見ては景色を楽しんで過した。だんだん夕暮れになり、塩湖の表面がピンクがかってきたり、夕日で影がとても長くなっていくのを眺めたりして、写真を撮ったりした。

 またホテルの廻りの塩で綺麗そうなところをちょっと拾って持ち帰ることにした。これから自炊するときにチョットづつ使ってみようと思う。今日1日足元の塩を何度となく拾っては食べてみたが、腹痛にもならずかえって美味しかったのでこれで味付けするのが楽しみである。


 夕食はスープとスパゲッティ+目玉焼き+ソーセージとなかなかボリュームもあり特にパスタソースが美味しかった。これでお腹も気持ちもお腹一杯で眠りにつくことができた。寝室はベットの台も塩でできているがマットはテンピュールっぽく寝心地も期待以上に良かった。但し、塩湖の真ん中にあるので電気も水もなくシャワーは浴びることができないので、これは諦めるしかないと思われる。(トイレは自分で汲み置きしてある水を流すことになっています。)
 しかしこの立地に勝るものはないと思えれば多少の不便さには目をつぶってもいいのではないだろうか?