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2005.11.23
ラ・クンブレシータへの日帰りツアー |
アルゼンチン:コルドバ |
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今日はラ・クンブレシータという旧ナチの残党が隠れ住んでいたというところに向かう1日ツアーに参加した(85ペソ/人)。9時にホステルまでピックアップしてくれる予定で待っていたが少し遅れ気味の9時30分にやってきた。ラテンの国に来て時間が遅れるのには慣れてきていたが、ホステルから確認の電話を入れてもらった。「今向かっている」ということをいつも聞くだけである。そんなことを気にして旅行などやってられない。 ツアーには他にイタリア人夫妻2組、アルゼンチン人夫婦1組、ブラジル人の女性が一人、合計7人がすでに乗っていた。
我々は英語のガイド付きも選択できたが、今回はスペイン語だけのツアーにした。案の定何を言っているかは詳細は分からないが、何のことを言っているか時々分かる程度であった。それにしても母国語でのガイドは知っていることを全部解説してくれているようで、道すがらセメント工場からこの街の人口やら何から何まで解説しまくりで、車の助手席から後ろを向いたまま何時間でもしゃべり続けているような印象だった。よくしゃべるなー。一番前に座っていたので時々つばが飛んでくるのには閉口した。
出発してから1時間後くらいにトイレ休憩、しばらくして変わった教会やガラス細工工房などを巡って、ダムでできた人口湖までやってきた。昨日のカルロス・パスに行った日とう打って変わり今日は朝から曇り少々肌寒い。湖を見ても寒々しい。
車は川の上流に進んでいき、アスファルト舗装された所からそれて、牧場のようなところをどんどん入っていった。このあたりから丘陵地帯のような風景が広がり、保養地としてカバーナスというロッジのような宿泊施設が点在している地帯のなかをガタガタしながら走っていった。最近の傾向としてホテルというよりは長期で一軒屋を借りて過すのがヨーロッパ人の楽しみ方であることを実証するようなところだった。我々もこちらのスタイルを志向しているので興味深々。
のどかな田舎でゆっくりすごすのが、成熟した休日の一つの形ではないかと思われる。日本でもできそうだがいかんせんコストがかかりすぎているのではないだろうか?もっと安く気軽に楽しめる施設ができるよう成熟してくるのを望みたい。
しばらくドライブして13時頃、いよいよラ・クンブレシータに入ってきた。遠目からはもみの木が生えておりまさにドイツのシュバルツ・バルト(黒い森)を思わせる風景になっており、綺麗な小川がながれているところに到着。ここがラ・クンブレシータという村だった。13時半頃に昼食を食べ始めると天気が回復してきて青い空が見え始めた。すると今までの景色がさらに輝いて見えてきた。昼食後この橋を渡って滝が見えるところまで散策する予定になっていた。
橋を渡って歩いていくと、あまりにもドイツ風の建物に観光地っぽくもあるが、ドイツを思わせる景色とこれらの建物に新鮮さを感じながら歩いていった。
最後に行き着いたのが、小さいながら滝と小川の気持ちのいいところだった。よくこんな所を選んで隠れ住んでいたものである。
さてこれらの観光を終え、次なる村ビジャ・ヘネラル・ベルグラーノに向かった。ここも同じようにドイツの町並みがある村だった。今では観光地化してアルゼンチンの中のドイツ村的な所と化しているが、昔はイスラエルのモサドがナチの戦争犯罪人を捕まえに来ていたというのをテレビで見たことがある。ここかどうかは定かでないが、戦後数十年後に捕まって裁判にかけられた元ナチ指導者はどのような気持ちでこのようなところに住んでいたのだろうか?
この村でドイツのケーキを食べて休憩してからは午後6時頃帰途に着き、19時半頃ホステルに戻ってきた。これでラ・クンブレシータへの1日ツアー終了である。アルゼンチンのドイツ村観光といったところでしょうか?後半から天気に恵まれて今日もとても気持ちのいい日になった。
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