夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.12.21 
ロス・カンタロスの滝とフリアス湖のツアー
アルゼンチン:バリローチェ
 今日はプエルト・パニュエロPuerto Panuelo港からフェリーに乗って、プエルト・ブレストPuerto Blest港まで行き、フリアス湖Lago Friasを見た後、ロス・カンタロスの滝Cascada de Los Cantarosを見て帰るというツアーである。

 代理店で申し込むと、宿からプエルト・パニュエロ港までの送迎サービスのチケットと、ブレスト港までフェリーで行ってロス・カンタロスの滝を見るツアーチケットと、ブレスト港からオプショナルで行くフリアス湖へのツアーのチケットの3枚を渡された。

 10時45分、プエルト・パニュエロPuerto Panuelo港からフェリーが出るので、自力で行くならバスで行ける。私たちは、一人A$16(=US$5くらい)支払ってピックアップサービスをお願いした。

 ピックアップタイムは8時45分。出発の2時間も前になるが、さまざまなホテルに寄って行くので、結構時間がかかる。各ホテルの前では、同じようにツアーのピックアップ待ちの観光客がいて、ガイドさんのリストに名前があれば乗ってくるし、なければ別の会社ということになる。バスに乗り込んで、ピックアップのチケットを渡した。

 中には大分待っているのにピックアップが来ないらしく、いらいらしながら我々のバスに近寄ってきたあげく、リストに名前がなくて乗車拒否されている人もいた。旅行代理店がピックアップの見込み時間を見積もり間違いすると、こんなはめになる。その点、我々の旅行代理店はそんなに遅れもなくピックアップに来ていたので、よしとしよう。

 10時半前に港に到着。フェリーに乗るには、まず国立公園の入場料金を支払うことになっているようだ。山小屋風の事務所窓口に並んで、一人ずつ購入した(一人A$12)。

 その先にはフェリーが停泊していて、メインのツアーチケットを渡して乗船した。

 昨日までのピカピカの天気はどこへやら。今日は全くの曇り空である。CNNのウェブサイトの天気予報通りだった。こんなに当るとは思っていなかったので、ツアーを入れてしまったのだ。ああ、残念。

 デッキ席に行こうと思ったが、既にいっぱいだったので船内の席に座った。下の船内の席も8割は埋まっているという状況だった。しかし、この日は曇っているので気温が低く、出航までに体が冷えてしまったのか、まだ港を出ていないというのにデッキ席の人たちは次々と船内に入ってきた。

 このフェリーの船内にはSegafledというイタリア系のコーヒーチェーン店が入っている。コーヒーと言えばネスカフェが出てくるチリ、アルゼンチンにおいて、久しぶりに外でまともなコーヒーが飲めるとあって、我々は早速コーヒーを注文した。Segafledは日本でもそうだが、アルコール類や洒落たサンドイッチも売っている。ここでは、それらに加えて、地元のオシャレなチョコサンドクッキーなども販売されていた。

 港を出て30分も進むと、カモメたちがやってきた。乗客がくれるスナックが目当てのようだ。前方に目を移すと、ちょっと晴れ間の見える空の下には、雪の積もった山々が見えていた。


 12時15分、ブレスト港に到着。到着する前の案内が少々ややこしかった。この船には、様々な目的地に向かう人が乗っている。まずは、我々と同じコースのツアー客。それから、今日中にチリのプエルト・モンに抜けるツアー客、この向こうにあるチリ側の湖、トドス・ロス・サントス湖畔に宿泊するツアーを組んでいる客。と、色々なのである。このグループの人は、この後○番というバスに乗ってください。このグループの人は、船内に荷物を置いて昼食を摂ってください。このグループの人は、荷物を全部持って船を下りてください。と、まるでスペイン語の聞き取り試験なみに、複雑な内容を長々と説明された。

 しかも我々と同じコースをたどるにしても、ブレスト港で先に昼食を摂ってからフリアス湖に行くグループと、フリアス湖を先に見学するグループにわかれる。名前を呼ばれた我々は、先にフリアス湖を見学するグループなので、ブレスト港にあるホテルの裏手に停めてあるバスに速やかに乗車することになった。ここら辺の説明は、英語の話せるスタッフに再度確認することができた。

 ホテルの裏手のバスに乗り込んで、未舗装の道をがたがたと10分も進むと、フリアス湖の北端の港プエルト・アレグロPuerto Alegrroに到着。ここから又フェリーに乗って南端の港プエルト・フリアスPuerto Friasに移動だ。

 フリアス湖はナウエル・ウピア湖よりと違って緑色の湖だった。ここからチリの国境を越えて26キロ先にあるトドス・ロス・サントス湖も、同じような緑の湖だったので、同じ鉱物が含まれているのだろう。

 30分ほど乗船して、午後1時にフリアス港に到着。特に何があるというのでもないが、湖と黄色い花、そして港から裏手に続く山には鬱蒼とした竹林に包まれた小道があって、自然がたっぷりな所だった。

 30分の滞在と聞いて、フランス人の一行が小道を上り始めた。私も何があるのかなぁとくっついて行った。しかし、九十九折になった山道は竹林が続くばかりで何もなさそうだ。先を行くフランス人を見上げると、道さえもなくなった竹林を掻き分けて進んでいく姿が見えた。全く、フランス人というのは冒険心に満ちている。行ける所はどんどん行ってみようという人たちなのである。ベリーズのキー・カー・カーのシュノーケリングツアーでもそうだった。ガイドにくっついて泳いでいきましょうと言われているにもかかわらず、どんどんと違う方向にちりぢりになって泳いでいってしまい、シュノーケリングガイドは常にため息をつきながら人集めをしていたのを思い出した。目的があって分け入っているわけではないのだ、と判断して下に下りてきた。このフリアス港からチリ側に抜けて、トドス・ロス・サントス湖をフェリーで渡って、陸路でプエルト・モンに行こうという人たちが荷物をチェックインしていた。なるほど、このコースを渡っていくのか。我々はチリ側からトドス・ロス・サントス湖までツアーで来て、今日はアルゼンチンのバリローチェ側からフリアス港まで来ている。ここを一気に通り抜けて行くツアーよりはずっとお得なのだ。

 そうこうするうちに出発時間となり、再びフェリーに乗り込んで、バスでブレスト港に戻った。

 ブレスト港にはホテルが一軒あり、その2階がレストラン。港から少し内陸に入った所には、軽食を販売する所もある。我々はレストランで昼食を摂った。一人US$7くらいでフルコースがたっぷり食べられるので悪くないとは思うが、ステーキは思ったほどおいしくなかった(詳しくは「本日の献立2005年12月21日昼」の写真をクリックしてください)。

 この頃になってようやく晴れ間が見えてきた。晴れた空の下で見るナウエル・ウピア湖も、この辺りはフリアス湖と同様にグリーンで、場所によって湖の色が異なるのが面白かった。


 15時15分、再びフェリーに乗り5分後に向かい岸の港に到着。ここから往復1時間ほどトレッキングをしながら、ロス・カンタロスの滝を楽しんだ。港からすぐに林の中の上り道となる。

 板を敷いてあるのでとても歩きやすい遊歩道を10分も歩くと、最初の滝が見えてくる。ロス・カンタロスの滝はまっすぐに落ちる滝というよりは、傾斜のきつい川になっている所なので、ここから滝に沿って坂道をあがりながら、所々にしつらえられた展望台から滝を見物できるコースになっている。


最初の展望台は滝の下の方にある。

二番目の展望台は滝の上の方から。

三番目の展望台は滝を上から見る。

一番上の展望台の右手には滑り台のような滝が。
 写真で見て凄い!という所ではないのだが、滝の音を聞きながら遊歩道を歩き、時々轟々と音を立てて落ちる滝を見物するトレッキングは、非常に気持ちが良かった。天気も回復してきたしね。

 最後まで遊歩道を歩いて戻ってくると、湖が鏡面となって空と雲と木が映りこんで美しい風景を作り出していた。足元の湖に目を移すと、澄んだ水の中に綺麗な水草が揺れていて、そこにも青い空が映っていた。今日見た中で、一番美しい風景だった。

 ロス・カンタロスの滝と岸辺の美しい風景を堪能して、フェリーに乗って帰途についたのは17時だった。

 17時といっても、まだ午後半ばという日の高さである。ようやく晴れた空の下で、行くときにはあまり楽しめなかったフェリーからの風景も、帰りは存分に楽しむことができた。


 緑色からいつの間にか藍く変わった湖の岸には草木が茂り、その向こうには黒々とした山が雪をかぶって見えていた。


 プエルト・パニュエロ港が近くなると、人懐こいカモメがまたやってきた。乗客は次から次へと買ってきたスナックを高々とかかげた。ある程度の飛行距離を見込んで下降してくるのだが船は前方に進んでいるし、このスナックを得るのはなかなか大変な作業のようだった。

 この様子を見ていた一人のアルゼンチンの初老の男性が、「では私も」と挑戦したのだが、恐々と腕を縮めがちな上、もうたっぷりと餌をもらったカモメは、これ以上のおやつはいらないらしかった。男性はずっとスナックを掲げていたが、「どうやら、私はカモメに好かれていないらしい」とスナックを自分の口に入れた。こんな風景を眺めながら、18時、プエルト・マニュエロ港に戻ってきた。

 ナウエル・ウアピ湖のクルージング、天気の良い日を選んで行くととても楽しいと思う。ツアーは前日までの申し込みなので、天気予報を信じて、空をにらんで、いい日に申し込んでいくべきだ。


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