夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2005.12.13 
プエルト・モン発のツアーを検討
チリ:プエルト・モン
 プエルト・モンに来たら、3つのツアーに参加しようと思っていた。

 一つは、プエルト・モンの北にあるジャンキウエ湖の周りには、ドイツ人移民がが多く住むためにドイツ風の建物が可愛らしい村や、チリ富士とよばれる姿のいいオソルノ山が近くに見える所、鉱物によってエメラルドグリーンに見える川や滝や湖など気持ちの良さそうな所を周るツアー。

 もう一つは、プジェウエ山の麓に湧く温泉に行くツアー。そして、プエルト・モンの南にあるチロエ島を訪れるツアー。

 インフォメーションに行って旅行代理店の場所を聞き、どんなツアーでいくらぐらいなのかを、プエルト・モンに到着した日にざっと調べた。

 紹介された旅行代理店は、アルマス広場にあるインフォメーションオフィスの隣にあるAndina del Sud社。ここは英語が通じて、どんなツアーがあるのか知りたいというと、綺麗なパンフレットをくれた。

 2軒目はバスターミナルの中。バスターミナルの中にはいくつかの旅行代理店が入っているが、ブース18番の旅行代理店は、誰に書いてもらったのか日本語の手書きでツアーの内容を説明した紙を用意していて、ブースのガラスの壁にはってあった。

 最初に訪れたAndina del Sud社と、インフォメーションにパンフレットが置いてあったAqua Motionという会社は、全てスペイン語と英語のバイリンガルガイドがついたツアー。バスターミナル内の旅行代理店のツアーは全てスペイン語。行き先や訪れる場所など、微妙に違いがあるものの、前者の旅行代理店とバスターミナル内の旅行代理店の価格設定には大きな開きがあった。

 例えば、温泉にいくツアーで比較すると、バスターミナル内の旅行代理店がC$9000(=US$17.51)のところ、Andina del Sud社はC$28000(=US$54.47)だった。バスターミナル内の旅行代理店が行く温泉は、Aguas Calientesという庶民的なプールのようなところで、Andina del Sud社が行くのは、その少し手前のスパリゾートホテル内の温泉である。それにしても、どちらのツアーにも温泉入浴料金とランチは含まれていないので、追加で支払うことになる。それも、バスターミナルの場合は、温泉入浴料金C$1500+レストランでの昼食C$4000の合計C$5500支払うところ、リゾートスパへの入浴料金はランチとセットでC$18000となっていた。結局、合計するとC$14000対C$46000となってしまう。

 うーん、この違いは何なんだろう。デラックスツアーだからといって、フルフラットシートのバスで寝ながら行くわけでもあるまい。じっくりとパンフレットを検討していて、決定的な違いに気付いた。それはピックアップ場所だ。バスターミナル内の旅行代理店は、プエルト・モン滞在の客を相手にして、近隣のホテルやオスペダーヘ(民宿)にピックアップするサービスを行っている。一方のデラックスツアーは、そもそもの集合場所が、プエルト・モンから車で30〜40分離れたプエルト・バラスという町のカジノ・ホテルの前になっている。ははーん、これだ、きっと。

 プエルト・モンはどちらかというと漁港の町で庶民的な雰囲気なのに対し、プエルト・バラスは保養地・観光地である。カジノもある。だからプエルト・バラスに泊まる客に対しては、高いツアーしか用意されていないという構図になっているようだ。もっとも、今回プエルト・モンのツアーに参加してずっと一緒だったチリ人夫婦は、プエルト・バラスに滞在していたが、毎回ツアーに参加するためにプエルト・モンまで来ていた。環境の良い所に泊まって、安いツアーに参加する所あたりは、さすがに国内のことをよく知っているチリ人ならではだと思う。

 ということで、もちろん私たちはバスターミナル内の旅行代理店を使うことにした。ブース18番の2軒隣とその向かいにもう1軒、旅行代理店があったので、訪ねてみた。18番ブース以外の2軒は協力し合ってやっているので、どちらで話を聞いても同じだといわれた。

 コースは18番ブースと全く同じ。後は日程と料金だけの違いのようだった。担当のおじさんは、地図を使って説明してくれて、とてもわかりやすかった。説明が終了して、「さ、行きますか?行きませんか?」と迫ってくるのだが、このおじさんの代理店の問題は、はっきりと日程が決まっていないという所にある。明日のツアーは決まっている。しかし、明後日のツアーはまだ決まっていない、という状況なのである。これでは予定が立たない。しかも、ブース18ではツアー内容と日程は聞いていたが、まだ値段を聞いていないツアーがあった。そこで、おじさんに「ちょっと他も見てきますね」というと、反論された。

 おじさんは、ツアーの内容も気に入って、値段も納得するならば、今すぐ申し込めばいいではないか、なぜ他を見に行こうとするのか、何が気に入らないのか教えてほしいと言うのである。外国を旅行していて、時々感じる違いがこれだ。日本人は、というより私は、そのものが気に入ろうとも、今ある情報をできるだけ集めて、その中から最良のものを選びたいと思う。だから、かなり良い条件でも、必ず他を見に行く。そんな時に聞かされるのが、このおじさんのような意見なのだ。

 おそるべきつたないスペイン語だが、「全部見た上で一番いいもの、ベストを選びたいので、だから私は他に行きたいの。わかる?」というと、おじさんは黙った。よかった、理解してもらえたようである。

 ブース18番は女性3人が取り仕切っている。私の顔もばっちりと覚えていて、日程と金額を確認すると、全ての日程は決定されていて、金額も2つ申し込むなら値引きしようと言ってきた。完全にブース18番の勝利である。もしかしたら、こちらも日程は決まっていないのかもしれないのだが、見込みで客を捕まえておいて、もしダメなら連絡すればいいではないか、という気合で営業している気がした。我々はここで、とりあえず2つのツアーを申し込むことにした。

@ペトロウエの滝を見て、トドス・ロス・サントス湖でボートに乗るツアー
このコースでは、どこに行っても、チリ富士ことオソルノ山を近くからじっくりと眺めることができるというツアー。
料金は定価C$5000。料金に含まれていないのは、エンセナーダ付近にあるラ・ポーサ川のクルーズ料金C$1500、昼食代金(我々が連れて行かれたレストランは一人C$4000で飲み放題付きのコース)、トドス・ロス・サントス湖のボート代金C$1500、ペトロウエの滝のある国立公園への入場料金C$1200。全部参加するとC$13,200(=US$25.68)のツアーとなる。我々は全部に参加してよかったと思うが、基本的にオプションなので参加は自由。こういう料金体系の利点を上手に活用するのがいいと思う。

Aフルティジャールと温泉のツアー
ドイツ人移民が多いため、ドイツ風の建物が多いフルティジャールという町を見て、昼食後、プジェウエの温泉プールで3時間を過して帰ってくるというツアー。

料金は定価C$9000。料金に含まれていないのは、昼食代金(我々が連れて行かれたレストランは一人C$4000のステーキかC$3000のスープで飲み物は別料金だった)、温泉入浴料金C$1500。

 両方で一人C$14000(=US$27.24) のところ、C$12000(=US$23.35)にしてくれた。お願いしたわけでも、交渉したわけでもなかったが、勝手に下げてくれた。どちらのツアーも人がいっぱい集まっていたからかもしれない。

ツアーに参加してみて、問題もなく楽しめたので、1つめのツアーの帰りに3つめのツアーも申し込んだ。

Aチロエ島へのツアー
 プエルト・モンから出発して、Parguaという港まで行き、車に乗ったままフェリーで島に渡る。アンクー、ダルカウエ、カストロを訪ね、カストロで昼食。オプションでボートに乗り、海の上から、カストロ特有の水上に建つ家を眺める。世界遺産に登録されている教会などを見学後、プエルト・モンに帰ってくる。ダルカウエで日曜日の市が立つということで、チロエ島には日曜日に行った。

料金は定価C$10000。料金に含まれていないのは、昼食代金(レストランはいくつか選択肢がある。我々が行った所では2人でC$11300支払った)、ボート代金C$1500。

 これもディスカウントしてくれるの?と夫が聞いたら、「もう十分に割引しましたでしょ?」と言われて値引きはなかった。

 こうして、プエルト・モンでは3つのツアーに参加して、この辺りの景色を十分に楽しむことができた。ツアーの内容や写真、感想については、各スケッチを参照してほしい。


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