夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.03.12 
観光名所のポン・ジ・アスーカル

ブラジル:リオ・デ・ジャネイロ

 一昨日のコルコバードの丘にはやられた。天気が悪いのに高い所に登っちゃ行けない。ということで1日天気待ちをして、夕方の曇りがちな時間帯は避けるべく、午後一番でポン・ジ・アスーカルに向った。

 イパネマ海岸からは511番か512番の市バスで行けるということだったが、このバスがなかなか来ない。地図を見てダウンタウンへ向うバスに乗れば途中まで行けるようだったので、頻繁に通るダウンタウン行きのバスに乗り、途中で降りてそこからはタクシーで向った。


ケーブルカー乗り場には、全体を示す絵が
かかっていた。右手に突き出したのが
ポン・ジ・アスーカル、手前の山がウルカの丘。
 ポン・ジ・アスーカルもコルコバードの丘に並ぶリオ・デ・ジャネイロの観光名所である。タクシーで降ろされたのは、ポン・ジ・アスーカルへ向うケーブルカーの乗り場。ポン・ジ・アスーカル(砂糖パンという意味)は、砂糖を盛ったというよりももっと急激に突起した岩山で、この手前にあるウルカの丘までと、ウルカの丘からポン・ジ・アスーカルまでと2本のケーブルカーに乗り継いで行くのが楽しい観光なのだ。

 ケーブルカー乗り場で振り返ると左手にウルカの丘、そして右奥にポン・ジ・アスーカルの面白い形が見えている。ほほー、これは面白い。

 ケーブルカーは2本乗り継いで往復するので4枚綴り。これで1人R$35だった。こちらもコルコバードの丘同様、ガイドブックのR$25よりかなり値上がりしている。チケットを購入してケーブルカー乗り場に向った。ケーブルカーは30分に1回運行されている。日曜日ということもあり、乗り場には行列ができていて20人くらいは待っているようだった。10人乗りとしても1回待たなくてはならないなぁと勝手にがっかりしていたら、とても大きなケーブルカーがやってきて、一気に全員を乗せて出発した。

 程なく右手にベルメーリャ海岸が見えてきた。見たところとてもこじんまりとした海岸で、両脇に迫る大きな岩山の風景が面白い所だ。

 かなり込み合ったケーブルカーの中は、観光気分のウキウキな雰囲気が漂い、この美しい風景を写真におさめようと、皆でかわるがわるケーブルの窓際を譲り合ったりした。

 5分でウルカの丘に到着。ここにはヘリポートがあり、ヘリコプターでリオ・デ・ジャネイロを遊覧観光するツアーの発着所にもなっていた。

 その向こうにはボダフォゴ海岸とボダフォゴ地区が広がっている。アメリカ人を引き連れたツアーガイドさんの説明によると、かつてはボダフォゴがリオの経済の中心地だったのだそうだが、今では隣のコパカバーナに移ってしまっているということだった。しかし、海水浴専用のコパカバーナに比べて、こちらにはヨットハーバーがあるのか、ヨットがたくさん海に浮いていた。ヨットの浮かぶ湾と、それを背景に近代的な建物が並ぶボダフォゴは、コパカバーナに主権を奪われたといっても、まだまだ都会のカッコいい海の代表格に見えた。

 左手にボダフォゴ海岸を楽しみながら進むと、右手にシアターが見えてくる。ここでは、ケーブルカー会社のビデオが流されている。工事の様子や、このケーブルを綱渡りした人の実録映像や、007で使われているシーンなどが映し出されて、最後に社長のご挨拶で終わるようになっている。こうした舞台裏の話は見えないものだが、ポン・ジ・アスーカルにおいては、ケーブルカーに乗る所でもわざわざケーブルの構造が見えるような壁面のデザインになっていたり、こういうシアターがあったりして、社長がここをリオ・デ・ジャネイロの一大観光にしたかったという熱い思いが随所に感じられて面白い。コルコバードよりもこちらの方が楽しかったという印象は、この辺のことも多分にある。

 シアターを右手に回りこむと、次の目的地のポン・ジ・アスーカルの姿が見えてくる。

 近づいて見るほどに、面白い形である。しかも後は海で、同じように突き出した大小の岩山がポコポコしている。変わっている所だよねぇ。

 階段を下りて右手にケーブルカーの乗り場があり、早速乗り込んだ。今度は10分くらいでポン・ジ・アスーカルに到着。

 ウルカの丘を振り返ると、かなり上ってきたということがわかる。標高はウルカが220mでポン・ジ・アスーカルが396mだそうだ。

 午後一番で来たにもかかわらず、この頃からもはや空には雲が出始めていた。雨期がら仕方ない。

 コルコバードの丘と同じく、サーッと真っ白になったと思ったら、サーッとカーテンを引くように雲が去っていく。その合間を縫って景色を楽しむしかなかったが、やはり強い日差しの下で見るのと海の色が全然違うので美しくない。ポン・ジ・アスーカルの右手にはコパカバーナの海岸線が見渡せるが、晴れていればここはエメラルドグリーンに輝いて見えるはずだ。仕方ないので、土産物屋で絵葉書やら民芸品を見て楽しんだ。

 ブラジルは世界に名だたる宝石産出国だと知ったのは最近のこと。中でも有名な宝石店の本店がイパネマにあり、ポン・ジ・アスーカルの頂上にも店を開いているのには驚いた。指輪やネックレスなどのアクセサリーも置いてあるが、原石を加工したオウムの置物なども売っている。店があることに驚いていた私たちは、更にそこで「ほほー、結構安いんだね」とオウムを買っているアメリカ人を見てもっと驚いた。木の枝に止まったオウムは高さ40cmくらいの置物でUS$1500だということだった。確かに指輪と比べたら安いという見方もできるかもしれないが、US$1500をその趣味の悪いオウムに費やしてしまうのはどうなんだろう、どうなんだろう、どうなんだろうと3回繰り返して言いたくなる程驚いた。しかし、ショーケースに置いてあるってことは、結構売れ筋なのかもしれない。

 土産物屋をひやかしているうちに、天気がどんどん崩れてきたので、帰ることにした。ケーブルカー乗り場を出た駐車場には、タクシーが待機していてどうだ、どうだと勧められたが、地元観光客について来た道を少し戻った右手の道にバス乗り場があったので、バスで帰ってきた。

 コルコバードの丘もポン・ジ・アスーカルも天気が良くないぱっとしないなぁ。今度は乾期に来たいものだ。


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