夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.03.17 
レシフェ南部のボア・ビアジェン海岸

ブラジル:レシフェ

 リオ・デジャネイロから北に飛行機で2時間飛んで、ブラジル北東地方のレシフェという町にやってきた。正確には、レシフェ空港のすぐ東側にあり、レシフェ旧市街の南5kmの所に位置する新しい町ボア・ビアジェンに宿泊している。

 今日は、朝からボア・ビアジェン海岸を散策してみた。

 ボア・ビアジェン海岸は北部に行くとピーニャ海岸Praia Pinaと名前を変えて、そのもっと北が旧市街になっている。我々が宿泊している所はボア・ビアジェン海岸とピーニャ海岸の境目くらいに近かった。

 ピーニャ海岸の方を振り向くと、引き潮で幅の広くなったビーチは人も少なく、左手にあまりビルも立っていない。

 ところが反対側を振り向いたボア・ビアジェン海岸にはビルがたくさん並んでいて、都会の海岸の雰囲気を出していた。

 この辺りにはホテルがあまりないので人があまり出ていないのだろう。ここからずっとボア・ビアジェンに向って歩いて行ったが、海は当分同じような感じだった。砂は乾いている時は薄いベージュで、濡れるとちょっと黒くなる細かい砂で形成されている。波が起こると砂が巻き込まれるので、白い波頭に茶色い波の立ち上がりが見え、そこに海草も巻き込まれるので部分的に黒っぽい波になる。

 リオのイパネマ海岸ではこんなに海藻類が多くなかったので、白い波頭にエメラルドグリーンの立ち上がりの風景が美しかった。ここ北東地方の海岸はその美しさで知られていると聞き、期待してきた一発目のボア・ビアジェンは、思ったよりもきれいには見えないなぁというのが第一印象だった。

 更にボア・ビアジェンを南下して歩いてみた。海草が段々少なくなってきて、海水浴を楽しむ人の姿もちらほらと見えてきた。中心となるボア・ビアジェン広場に近づくに従って、沖に突き出た岩の壁で手前が大きなプールのようになっているのが見えてきた。この辺りからは、貸しパラソル屋もあり、賑わってくる。

 ボア・ビアジェン広場の前は、いい感じの深さに水がたまって本当に天然のプール状態になっていたので、我々もここにパラソルを立てて、少し海水浴を楽しむことにした。


 プールになっている部分に入ってみると、岸から数メートルは膝くらいの深さの砂地なのだが、その先が大きな岩のテーブルになっていて、テーブルには薄く積もった砂に海草が生息している。砂地から30cmくらい上がったテーブルの上に寝てみると、波も岩にブロックしてさわさわとしかこないし、寝ても顔が水に隠れないくらい浅いので、とっても気持ちがいい。きっとこれがボア・ビアジェンのベストなお楽しみなんだろうなぁ。

 テーブルになった上から浜辺を見ると、こんな風景になっている。

 泳ぐというよりは、座り込んで、おしゃべりして、時々水をすくっては肩にかけたりしている様子は、温泉にでも入っているような雰囲気で、のんびりとしている。

 潮の満ち引きによって時間帯が違ってくるだろうが、この時は朝9時頃から散策を始めてどんどん潮が満ちてきていた。

 天然プール前に腰を落ち着けた午前11時頃には、岩を越えて徐々に水がプールに入りつつあって、浅い所でも細かい砂が巻き起こってあまり透明感はなかった。それでもウォータープルーフカメラをつっこんで一応写真を撮ってみたら、魚が写っていてちょっと驚き。肉眼では、あまり見えなかったのに、こんな奴が一緒に近くに居る所なのねぇ。もっと潮が引いている時間だったら透明感があって、こうした魚もよく見えるのかもしれない。

 昼過ぎには天然プールを作っていた岩が隠れるほどに潮が満ちてきて、普通の海になってしまったので、ちょっと場所を手前に移して、再びパラソルを広げた。

 ブラジルの海岸でよく見かける移動CD屋が通りかかった。

 レシフェの辺りではカーニバルで使われる伝統的な音楽にフレボやマラカトゥというのがあるということだったので、早速そうしたCDがあるのかどうか聞いてみた。マラカトゥというのはわかってもらえなかったが、フレボはベスト盤があったので、聞かせてもらった。吹奏楽を使ったドンドコ、ドンドコした運動会のような曲に、サンバの要素が入っている音楽といったら想像がつくだろうか。しかも、このCDはあきらかに昔のレコードからCD化されたもので、そのミキシングされていない昔風の録音の仕方が、いい感じの古さを出していた。ということで、このCDを購入。CD屋の兄ちゃんは、こんなの売れるわけがないと思いながらも抱えていた在庫だったのか、本当に本当に嬉しそうに「ありがとう」と何回か言って立ち去った。彼のシャイな感じと素朴なフレボの音楽、天然プールにつかる人々。今日1日で、私たちのボア・ビアジェン海岸に対する印象が、徐々にできてきた。

 岩のない海岸は、あまり水に浸かっている人もおらず、波も砂をまきあげて濁って見える。午後2時過ぎに、今日はこれで満足だと引き上げることにした。キオスクの並ぶ道を歩きながら、「この海岸は、他のブラジルの海岸よりも高い確率でサメが出ます」という看板がこちら向きに立っているのに気がついた。この道を歩いていると、何回もこの看板が見えるのだが、大通りからすぐに浜に出てしまった私たちは、今日帰る時になって初めてこの看板に気付いた。だからだったのか。だから人が水に入っていなかったのかと、やっと理解した。天然プールの部分は、岩に遮られているので大丈夫なようだが、潮が満ちてきた時や岩のブロックのない部分では、海水浴に向かない海岸だったのだ。

 潮が満ちるまでの天然プールに限定されてしまうという点で、ボア・ビアジェンの海岸には、これ以降あまり足が向かなくなってしまったが、あの天然プールはちょっと面白かったなぁと残念に思っていたら、ここからもっと南のポンタ・ネグラ海岸で、もっと素敵な天然プールに出会うことになった。


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