夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.03.28 
サンゴ礁の天然プール(ポルト・デ・ガリーニャス)

ブラジル:ポルト・デ・ガリーニャス

 今回、サンパウロに大きな荷物を置いてリオ・デ・ジャネイロ、レシフェ、ナタルを巡る小旅行に出たのだが、レシフェ滞在中にバスで2時間南に下ったところにあるポルト・デ・ガリーニャスという海岸に日帰りで行ってみて「ここに滞在したい!」と思ってしまった。

 リオ、レシフェのボア・ビアジェンと街中のビーチが続き、田舎でひなびた雰囲気でありながら、観光地としてのにぎわいもあるポルト・デ・ガリーニャスの通りの雰囲気が気に入ったし、どうみてもリオやボア・ビアジェンやオリンダよりは透明度の高い海をもっと楽しみたかった。そう、私たちは透明度の高い、青い水の海にちょっと飢えていた。

 そこでレシフェ、ナタルのスケジュールを少しずつ繰り上げて、最後にポルト・デ・ガリーニャスに滞在するように予定を変更し、3月27日にやってきたのだった。

 ポルト・デ・ガリーニャスの海岸は大きな湾の中にサンゴ礁があり、引き潮の時は、サンゴ礁の間に天然プールができるため、プールに取り残された魚と一緒に泳ぐことができる。岸から帆を張ったジャンガダという船でサンゴ礁の天然プールまで行って泳いで帰ってくるツアーがR$8(約US$4)で出ていることは、前回日帰りで来た時にわかっていた。今回の滞在のいつ、このツアーを入れようかなぁと考えながら、朝ビーチにいくなり大量のジャンガダを目にして「よし、行こう」と初日に行くことに即決してしまった。

 ジャンガダは6人くらい集まると出発する。船に到着すると我々が1番目の客だった。あらら、客は集まるのだろうか?心配する間もなく船長は3人組みを獲得して5人の客を乗せてジャンガダはスイーッと岸を離れた。最初は木の櫂で漕いでいたが、すぐに帆が風を受けて何もせずに船は進むようになった。船の下は今までブラジルで目にしたどの海よりもきれいなエメラルドグリーンの海水が広がっていて、船にまとわりついて遊ぶように熱帯魚が見えた。


 岸から150mくらい離れたところからサンゴ礁が始まっている。

 サンゴ礁の端っこにジャンガダを停泊させて、天然プールまでは歩くことになった。サンゴ礁とサンゴ礁の間の岩場を歩くのでサンダルは必携である。

 道すがら、天然プールになっているところがたくさん見られた。魚は取り残されているわけでなく、プールになっているサンゴ礁に生息しているらしく、そうした魚がたくさん生息している天然プールには縄が張ってあって人間が入らないように保護してあった。縄が張られていないプールは入った者勝ちというわけではないが、好きなサイズのプールを見つけてゆっくりと寛いでいる人もいる。人の家のバスルームを見学しながら散歩しているみたいで、妙な気分。

 こうして天然プールを見学しながらツアーで向かったのは、この界隈では一番大きな天然プールだった。朝9時半だったけれど、この時期は朝が干潮で午前中にだんだんと満ちてきてしまうので、ツアー客はどんどんとここに集まってきていた。

 不思議な所だった。ここだけポッカリと下が砂地になっている。サンゴ礁を棲家にしている魚が群れをなしてスーッと泳いでいくのだ。本当に魚と泳げるサンゴ礁でできた天然のプールだった。ここの前に滞在していたナタルのポンタ・ネグラ海岸の近くにも、同じ天然プールが特徴のピランギPirangiというビーチがあって行ってみたが、そこと比べると魚の数も多いし、深さもあって気持ちがいい。

 ジャンガダの船長がネスカフェの空き瓶に魚の餌を詰めて持ってきている。皆船長から餌をもらってプールに入る。餌をまくと「待ってました」とばかりに魚がうじょうじょと寄ってきた。

 入り口の辺りにはこのシマシマの魚が多く、プールの対岸には黒い魚や紫の魚が泳いでいた。あー、気持ちいい。下の砂地が白いので太陽の光を受けて水がとても青く光る。

 船長から餌をもらう、まく、魚うじゃうじゃ、うっきゃーと遊んでいるとあっという間に30分が過ぎていった。「はいー、そろそろ上がってー」と言われて渋々と水からあがり戻ることになった。

 驚いたことに、たった30分で海は大分満ちてきて、さっきまでむき出しだった岩の道が水につかり始めていた。沖に見えるさんご礁の防波堤の向こうに波が立っていて、手前の天然プールにさわさわと水が流れ込んできている。その様子もまた美しくて思わず足を止めてしまう光景だった。


 さぁ、帰ろう、帰ろう。みんなで帰ろう。

 天然プールは引き潮だけのお楽しみ。潮が満ちてくるとこうした光景は楽しめないのだ。


 ここに来るバスに乗り合わせた地元の青年いわく、ツアーデスクや観光案内所やおみやげ物屋には潮の干満スケジュール表があって、その日の満潮時を教えてくれるらしい。それを聞いてからツアーには参加した方がいいだろうと教えてくれた。確かに満ちるぎりぎりにいくよりも十分引いている状態の方がゆっくり楽しめるからいいのだろう。

 ツアーといってもちょっとジャンガダに乗れば現場に到着するので、自前のシュノーケリングマスクとフィンで自力でここまで来る人もいる。ただサンダルはあった方がいいなぁ。

 それにしても、これは楽しかった。満足満足。


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