夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
目次Today's imagesTravel sketch食の楽しみPeopleAccommo旅行費用
Excursion移動の記録旅先で住むとしたら更新履歴日誌問合せAbout usENGLISH
北米
アメリカ合衆国
メキシコ
中米
ベリーズ
グアテマラ
コスタリカ
南米
ペルー
ボリビア
アルゼンチン
チリ
ブラジル
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イギリス
オーストリア
ハンガリー
ブルガリア
中近東
トルコ
シリア
ヨルダン
北・東アフリカ
エジプト
ケニア
インド洋
モーリシャス
北・東アフリカ
マダガスカル
タンザニア
ウガンダ
南アフリカ
マラウィ
モザンビーク
スワジランド
南アフリカ
レソト
ナミビア
ボツワナ
ザンビア
アジア
インド
ネパール
タイ
オセアニア
オーストラリア
 
2006.03.30 
ポルト・デ・ガリーニャスの街とビーチ

ブラジル:ポルト・デ・ガリーニャス

 一度日帰りで訪れてから、魅力的なので再度来てしまったポルト・デ・ガリーニャスは直訳すると「鶏の海岸」。労働力として連れてこられて奴隷は鶏と呼ばれていて、彼らが到着する海岸だからこの名が付いたということで、由来を聞く限り暗い歴史を感じるのだが、この名称がいまだに残っているのがブラジル的だ。

 例えばアメリカ合衆国などであれば、奴隷として連れてこられた人種の子孫が、こんな名称の海岸は侮辱的だと運動を起こして海岸の名前を変えさせそうなものだ。しかし、ブラジルってところは、白い、黒い、黄色いという肌の傾向はありながら、色んな人種が交じり合っているために、この海岸の名称を聞いても、誰も我が事と思わないために、いまだに名前が残っているのだろうと私は推測した。不思議だなぁ。それどころか、ポルト・デ・ガリーニャスは、鶏をキャラクターにした土産物をわんさかと売っているのだ。

 さて、そんなポルト・デ・ガリーニャスの街をスナップで紹介しよう。

 レシフェから長距離バスに乗って約2時間。サトウキビ畑が続く田舎の道を通って、こんな所の先に海があるんかいなと不安を1回覚えた後で、ポルト・デ・ガリーニャスに到着する。


 バスを降りて進行方向に向かって歩くとすぐに左手にこの辺りで一番品揃えがあるスーパーがある。といっても、とてもひなびているが。その先のガソリンスタンドを左折した道が、海岸にまっすぐと続く道である。

 両脇には気軽な平屋のオープンレストランや土産物屋が並んでいる。雰囲気は気軽だが、レストランの食事の値段は観光地値段でそんなに安くないことに気づく。そんな商店の並びの左手には、観光案内所もある。ここにはポルト・デ・ガリーニャスの宿泊施設のリストブックがあるので、値段や条件を言うとそのリストから探してくれる。全ての宿を網羅しているわけではないが、多くのホテルの情報があり、各ホテルについて住所、電話、設備、場合によっては宿泊費が書かれている。バスから降りた人の数人は、ここに直行して今晩の宿を決めるようだった。

 さて、この道を歩いて行くと右に曲がる道路がある分岐点にやってくる。ショッピングセンターのある所だ。ここをまっすぐに行くと、ジャンガダ(帆船)の並ぶ海岸に出る。少し沖に出るとさんご礁があり、そこにできる天然プールへジャンガダに乗って行くツアーの発着所になっているのだ。


 ここに立って左手を見ると、引き潮の広々とした海岸が広がって見える。全体としては、今たっている所から始まる大きな湾になっているのだ。細かい砂は硬く引き締まった浜辺を作り、わずかに傾斜する海岸は鏡面となって、地面に空を映しだす。遠くにはエメラルドグリーンに輝く海と穏やかな波。我々が、ここに戻ってこようと思ったのは、この景色を見たからだった。


 ジャンガダが並ぶ右手は、沖にサンゴ礁があるので波がブロックされて、大きな天然のプールのようになっている。場所によっては、座っても肩まで水がこない深さなので、お風呂のようにゆっくりと水につかって話し込んでいる大人たちも見た。

写真右奥がジャンガダの発着所。

 ジャンガダの発着所から右手方向に進み、この天然プールを通り過ぎると、また湾が始まり、再び広々とした海岸が広がっている。

 こちらに進んでいくとだんだん人は少なくなる。この界隈で一番賑わっているのは、やはり天然プールのあるところの前になるだろう。大きなパラソルが整然と並べられ、ここを借りてビールとシーフードに舌鼓を打ちつつ、暑くなってきたら目の前に天然プールに飛び込むのが、ポルト・デ・ガリーニャスでの一番の楽しい過ごし方なのだろう。

 この一番人気のパラソルの使用料金は聞かなかったが、ここで注文する料理は、体長25cmくらいのレッドスナッパー(鯛)の丸上げにフライドポトテを山盛り付けて、銀色の楕円プレートにうやうやしくパラソルまで運んでくれるケータリング形式でR$25(約US$12.5)くらい。ブラジルのビーチというと 1本R$1の牛肉の串焼きとかチーズの串焼きを楽しんでいた我々にとっては、ケータリングの魚の丸上げは非常に高級なイメージ。ポルト・デ・ガリーニャスはブルジョア的に楽しむビーチなんだなぁ。

 広々とした海水浴できるビーチ、ジャンガダに乗って行く魚と遊べる天然プール、ブルジョア的楽しみ方のできるビーチサービスと、ポルト・デ・ガリーニャスは、ジャンガダ発着所を拠点に様々な楽しみができる。ビーチに日長1日座っていると、様々な物売りも来て、なかなか楽しい。

Nestleのアイスクリーム売り。

ケバブサンドイッチ屋。この浜辺で一番
コストパフォーマンスの良い食べ物だった。

大音響で音楽を流しながらCDを売る屋台。

アクセサリーの売り子は若者が多い。
友達感覚でおしゃべりして買ってもらう作戦。

 何といっても魅力なのは、海の水がレシフェのボア・ビアジェンなどの都会のビーチに比べると断然きれい(メキシコのカンクンにはちと劣るが)なことだ。そうそう、ビーチといったらこのくらきれいな水じゃなきゃやだなぁ。

 潮の満ち引きについてあまり知識がないので、詳しくはいえないのだが、我々が滞在している間は、朝のうちがものすごい引き潮で、午後2時3時になると、あのだだっ広い砂浜が全て満ち潮で海の下になってしまうくらいに潮が満ちてくる。街とビーチの境は石が積んであって、階段を5段くらい降りて砂浜に出るようになっているのだが、潮が満ちてくると、もうこの階段まで水が来てしまう状態だった。だから、ポルト・デ・ガリーニャスの観光客は案外規則正しく早起きして、朝からビーチでのんびりして、午後早くには引き上げざるを得ない状況になっている(天然プールのあたりは午後4時頃まで何とかパラソル1つ分くらいの余地は残るので、そこで粘る観光客も多い)。

 潮が満ちてしまってから街中を散策するのも楽しい。そんなに広い所ではないので、3日もすると全ての店をのぞいてしまえる。

 バスターミナルからジャンガダの発着所に向かう通りは、割と古くからの店が多いようだが、ショッピングセンターから右折した通りは新しい店が多く、品揃えは実は古い通りと同じような感じだが、こちらの方が魅力的に見える。ここでのお土産物は、何といっても鶏にちなんだグッズ。あとは肌の色の黒い人形がかわいらしかった。

 ビーチで見ていると、ブラジル人はブラジル国旗をモチーフにした物が大好き。緑色と黄色の水着、タオル、パレオ、帽子、カバンなど様々なグッズを持っている人を見ているうちに、私もブラジルカラーの水着がほしくなった。そんなの売ってるのかなぁ。これがあるんですねぇ。普通の水着に混じって、緑地に黄色の星がちりばめてあるやつとか。でも、ちょっと緑色が違うんだなぁ。

 と思っていたらショッピングセンター内に、ブラジル国旗モチーフグッズ専門店を発見。何とそこには、国旗と同じ緑色のビキニで、縁取りが黄色という理想的なのがあった。しかし、何と使用している布が少ないこと。これじゃぁ、何もかも丸見えではないか。ということでLサイズを購入。これでも今までのビキニに比べたら、かなりお尻が出てしまう。嬉し恥ずかし、私も遅まきながらブラジルビキニデビューを果たすことになった。

 更に勢いに乗って、ろうけつ染めのビーチドレスも購入。メイド・イン・・ブラジルのこのワンピースは、決して他の物と一緒に洗濯してはいけないってほど、色がだくだく落ちる。ま、予想の範囲内だったけどね。

 そうそう、街中で気に入った店がもう一つあった。それは生ジュース屋さん。たくさんあるフルーツリストから選んで、その場で絞ってくれるのだ。ポルトガル語ということもあるが、どんなフルーツか知らない物もたくさんある。聞くと、奥からそのフルーツを持ってきて見せてくれるのも楽しいひと時。とにかく日差しが強いので、このジュースはおいしいだけでなく、必要な飲み物だともいえる。 1杯500mlでR$2.5(約US$1.25)は、観光地のここにしては良心的な値段だ。浜辺でパイナップルをくり貫いた中に入れてくれるカイピリーニャ(ライムと砂糖とピンガというサトウキビから作った蒸留酒のカクテル)もいいけど、健康には生ジュースだろう。

 とまぁ、ポルト・デ・ガリーニャスはこんな所。自炊できる手軽な値段の宿がないのが苦しいけど、リゾート気分が満喫できることは請け合いだ。


このサイトを友人に知らせる
目次About Us免責事項著作権とリンク
(c)2005-2006 海外生活実践研究会 All rights reserved