夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.05.10
パリ歩きまくり(1)シャンゼリゼで映画-サンジェルマン-オペラ

フランス:パリ

 映画「Mission Impossible 3」が封切になり、どこかで見たいなぁと同居人のパトリスに相談すると、シャンゼリゼ通にたくさん映画館があるという。

 中でも「この場所にある映画館は、椅子もいいし、寛げると思うよ」と地図にぐりぐりっと丸をしてくれた。映画館の名前はわかならい。サイトで調べてみると、UGCのようだ。UGCは映画配給会社で映画館経営も行っている所。パトリスは「VO」と書かれているのが「Version Originale」、つまり映画をフランス語に吹き替えることなく原語で上映しているのだと教えてくれた。

 UGCのサイトのCinemaのコーナーに行くと、フランスの地図が出て、地図上の区域をクリックしていくと、行きたい映画館にたどり着く。それで、何時から何を上映しているかチェックできる。見やすくてとても便利なサイトだ
http://www.ugc.fr/reservation/ChoixResa.jgi?TYPE=cinema)。

 これでチェックしたシャンゼリゼの映画館では、朝11時20分からが一番目だったので、それに合わせて家を出た。

 場所は有名キャバレーLidoの隣だからわかりやすい。

 平日の朝一番の映画はEUR5.5=US$6.96)。これくらいの値段なら封切の映画でも見ようかという気になる。ただし、この次の回から夜になるに従って値段はどんどん上がっていく。朝一番で純粋に映画を楽しみたい人には安く、夜になってきてデートのツールとして映画を使う人には高く。なかなかいい値段設定である。

 館内は椅子は大きくてフカフカして、ゴージャスな気分。おまけにあまり人がいない。日本同様、フランスも映画館は苦戦を強いられているのだろうなぁと推測された。

 さて、映画が終了したのが午後1時半ごろ。今日は特に用事もなかったので、パリを歩いてみようということになった。

 まず、凱旋門を背にシャンゼリゼを下っていく。この辺りには有名なカフェが左右の歩道にテーブルを広げ、ファッショナブルなお店が並び、とてもツーリスティックな所。

 この先にあるグランパレを目指して歩いていたら、地下鉄のフランクリン・ルーズベルトFranklin D.Roosevelt駅の右手に館風の建物があり、ポツリ、ポツリと人が入っていく。

 何だろうと近寄ってみると「オークション」とか何とか書かれた旗が入り口に下がっていた。出入りしているのは、お洒落な人が多い。よし、行ってみよう。ガードマンに止められたらそこまでだ。

 入り口左側は受付のようになっていたが、素通りして奥に入る。左手は美術館系を集めた洒落た本屋、右手は通路に沿ってアンティークショップ風で、窓の外はサンルームになった屋外レストラン、奥はちょっとしたギャラリーになっていた。本屋やギャラリーにいる人たちはアーティスト風が多く、床に座り込んで熱心に本を探している姿も見られた。

 2階に上がると、いくつかの部屋にわかれていて、それぞれの部屋には中古品のバッグやらスカーフやら衣類などが展示されている。それぞれのアイテムに番号が付けられ、見ている人は手に持った書類とアイテムを見比べて何かをメモしたりしている。

 ははーん、どうやらここはオークションに出す品物の下見の会場らしい。下の受付でアイテムリストを受け取って、ここで実際に品物を見せて、後で入札してもらうのだろう。

 先ほど入り口で見かけた身なりのよい人たちは、ここに集まっているように見えた。

 御付の男性を従えた母娘らしい2人組みの女性は、次々と品物を見ていく。男性が「こちらのハンドバッグはいかがでしょうか?」とショーケースの中のケリーバッグを指差すと、「ん、ん、No」と首を横に振ったりしている。一体どういう世界の人なんだろう。

 詳しいことはわからないが、とても洒落ているパリの日常を垣間見せてもらった気がした。通常の観光コースでは見られない。

 さて、シャンゼリゼを更に1ブロック進むと、グラン・パレがある。

 途中に牛のオブジェ発見。これは4月27日から始まったCow Parade、フランス語ではヴァシアール(Vach'Art)というタイトルで、150体ほどの原寸大の牛のオブジェがパリ中に展示されるというコンテンポラリー・アートイベントだそうだ。6月26日まで行われている。1998年にスイスのチューリッヒに始まり、2003年9月に東京の丸の内・有楽町・大手町でも行われているので、見たことがあるかもしれない。私たちも、これからのパリ歩きまくりで、非常にたくさんのオブジェを目にした。

 牛を通り過ぎてグラン・パレへ。1900年の万博の会場として建てられたこのゴージャスな建物は、今は特別展があるとオープンされる美術館になっている。2000年から改装してリニューアルしたとはいえ、向かい合わせに建つプチ・パレ側はまだ工事中の垂れ幕がかかっていて、本来の美しい姿は楽しめなかった。


 上の写真を撮っているところがプチ・パレ。プチ・パレの豪華な入り口の前にも牛のオブジェが。

 シャンゼリゼ通りを右折してグラン・パレとプチ・パレの間の道を進むと、セーヌ川を渡るアレクサンドレ橋Pont Alexandre。この橋を渡ると、ナポレオンの墓があるアンヴァリッドが正面に見える。

 プチ・パレの豪華ファサード、ゴージャスな橋、そして金ぴかドームのアンヴァリッドと、この辺りは町自体が建築博物館のようになっている所で、歩くたびに「はぁ〜、パリは凄いねぇ」とため息が出てくる。今日はあいにくの曇り空なので、写真はもっと晴れた日のものを後日紹介したい。

 橋を渡って左手のRue de Universiteに入り、サン・ジェルマン大通りBd. St Germanにぶつかったら右折。そのままサン・ジェルマン大通り沿いに散策する。

 この辺りは、家具店が多い。超モダンな家具を扱った店から猫足のルイ14世が使っているような家具の店、カーテンの店、椅子の店など。

 中でも私が注目したのは、大理石の象嵌のテーブル板を売っている店。こんな大理石の象嵌はフィレンツェのメディチ家の礼拝堂で見てから気になってしょーがない。好きなんですねぇ、こういうのが。こんなのを売っている店があるっていうのが凄い。

 サン・ジェルマン・デ・プレ教会に到着。ここにも牛君が。

 教会の前には、レ・ドゥー・マゴLes Deux Magotsがある。東京の渋谷東急文化村のサンクンガーデンの地下1階に提携店があるあのカフェである。

 前回来た時は天気がよかったので、屋外にパラソルを広げていたが、今日は店内だけ。

 やはり天気が良くないと盛り上がらないなぁ。

 コーヒーでも飲もうとメニューを見たら一杯EUR4(=US$5.2)もしているのでびっくり。前回来た時はフランだったので、そんなに高くなかった記憶がある。ユーロ、高すぎるんじゃないのかなぁ。

 で、もう少し歩いていたら、新しいチェーン店らしい可愛いイートインのパティスリーがあったので、そっちでコーヒーとケーキを注文(詳しくは「本日の献立2006年5月10日昼」の写真をクリックしてください)。

 この辺りは地下鉄の駅でいうとMabillonになるのだが、シテ島のさきっちょを横切る橋ポン・ヌフPont Neufから続く道Rue DauphineとRue Mazarineが交差する辺りは、たくさんの飲食店や総菜屋が並び活気があって楽しい所だった。Rue Dauphineに入るとエスニックなレストランが多く、ここも面白い。

 ここからポン・ヌフを渡ってリヴォリ通りRue de Rivoliを左折すると、ルーブル美術館が左手に見えてくる。
 ポルトガル語のおじちゃんとおばちゃんに記念撮影を頼まれた。

 全体が入るように、何度も立ち位置を調整して、時間をとって撮影してあげたら、「オブリガート、オブリガート」と大喜びされた。ポルトガルから来たのか、ブラジルから来たのか、楽しいパリの旅になるといいね。

 ルーブルの前を通り過ぎると、今後は右手にパレ・ロワイヤル。路の字型に建物が取り巻く中央には、素敵な庭園がある。

 何が素敵かっていうと、まず花。白と紫系の花に統一されていて、シックで大人の雰囲気。そして庭園のサイズ。フランスの庭園というと、とても広くて、ややもすると広すぎて落ち着かない所もあるが、ここは丁度いいサイズ。どこを見ても緑に満ち溢れているように見えるので、気持ちがいい。

 ここから、家に帰れるオペラ座の近くの駅までは、もう少し。パリって案外歩けちゃうんだなぁと実感した1日でありました。



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