夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.05.17
パリ歩きまくり(3)マドレーヌ寺院-マレ地区-バスティーユ

フランス:パリ

 インターネットでパリのブログなどを見ていると、日本人に人気の高い地域はマドレーヌ寺院界隈らしい。ここには可愛らしいお店やおいしいケーキを出すショップが軒並み並んでいるようなのだ。

 マドレーヌ寺院にも行っていないし、今日の散策はここから始めよう。

 オペラ座から行くには、マドレーヌ大通りBd. de la Madeleineをまっすぐ。

 オペラ座からマドレーヌ寺院までは、大きなショップやカフェが並ぶ並木道。歩道も幅が広く、優雅な気分でパリ散策を始めるにはもってこいの所だ。

 マドレーヌ寺院までは20分くらい。

 右手にどーんとその大きな姿が見えてくるので、間違うことはない。

 正面の階段は、夏に向けての装飾中なのか、真ん中だけは通れて、あとはこれから鉢物の植物を置いていきそうな雰囲気だった。

 内部の見学は無料。ここにも、ラミネート加工した日本語の解説書が随所に置いてあり、それを見ながら教会内をぐるっと一周すると、なかなか面白い。

 中にはジャンヌ・ダルクの彫刻も置いてあった。

 マドレーヌ寺院の周りには、お菓子や惣菜で有名なお店が多い。
左上:Hediard(エディアール)
フォションと並ぶ高級食材店で、今は紅茶も有名だそうだ。カフェもありお茶を飲んだり軽食も食べられる。店内は、芸術品のようなアントレ(前菜)やチョコレートがショーケースに並んでいた。日本人の姿もちらほら。
左下:Laduree(ラデュレ)
フランスを代表するお菓子マカロンで有名なカフェ。入って左側にショーケースでお持ち帰りできるコーナー。右側がカフェコーナーになっていた。
サイト:http://www.laduree.fr/
上:FAUCHON(フォション)

 フォションは知名度が高いから知っていたが、他の2店は知らなかった。この旅行記を書くに辺りネットで調べたら、日本人のブログやHPでたくさん言及されているし、エディアールに至っては池袋東武の9階にカフェ・エディアールというレストランまであるではないか。いやはや、驚きました。ま、ここに来てどれかに入ると、土産話になるようで。

 あー、因みにお弁当持ってきちゃってたから、我々はどこにも入らなかったんですよねー。でも、おいしい物をたくさん見せてもらったら、お腹が空いてきてしまったので、持ってきたバゲットを取り出してフォションのショーウィンドーの前で一かじりしました。落語のネタで、鰻屋の前で蒲焼の匂いを嗅ぎながらご飯を食べていたら、鰻屋にお金を払えと言われて、それじゃぁとお金の音をちゃりちゃりさせて、蒲焼の香りに対してお金の音で支払いするってくだりがあったかと思います。さすがにフォションからは誰もお金を払えとは出てきませんでしたが、あの話を思い出した。

 さて、名店巡りはこれくらいにして、次に進む。マドレーヌ寺院を見たら左折するとRue Boissy d'Anglas。これを進んでいった先の十字路が、左がフォーブル・サントノーレ通りRue de Faubourg St-Honore、右がサント・ノーレ通りRue Saint Honoreと名前を変えている1本の道路になる。ここを右折してエリゼ宮を目指した。フォーブル・サントノーレ通りとサント・ノーレ通りは世界に名だたるブランドショップや個性的な高級ブティックが連なっているので有名だそうだ。エリゼ宮に行くまでの道沿いにも、個性的なブティックがずらりと並んでいて、ウィンドウショッピングする観光客の姿も見られた。

 エリーゼ宮は大統領官邸である。今日は国賓でも来るのだろうか、数十メートル先からものものしい警備がしかれていた。

 エリーゼ宮の角を左折すると、可愛らしい兵隊さん姿の青年がわらわらとバスから降りてきた。そんな格好で大型バスに乗り込んでいるということがおかしかった。

 見ていると、楽器を準備して整列。お客様の歓迎の式典が始まるようだ。指揮官の指示に従って、たったかたったかと足並みを揃えてエリーゼ宮に消えていき、扉が閉じられた。さすが迎賓館。こんな光景が見られてラッキーだった。

 エリーゼ宮の前にあるベンチで昼食。マドレーヌ寺院周辺の高級店巡りに疲れた我々は、これから、もっと気楽なマレ地区で一息つこうと地下鉄に乗り込んだ。

 地下鉄1号線のセント・ポールSt-Paul駅で下車。地上に上がると、先ほどまでいたフォーブル・サントノーレなどとは全く違った、庶民的な町の雰囲気になっていた。
 この界隈をブラブラしていたら、CDとDVDの新中古品ショップを発見。ここで夫は、かねてから探していたAretha FranklinのCDを見つけて大喜び。この女性は、映画「Blues Brothers」でミュージシャンの夢を持っていた夫と安食堂を営む女将さんの役で出てきた。Blues Brothersがバンドを結成しようと、かつての音楽仲間であった夫を誘いに来て、夫が奥さんを捨てて出て行く場面で、歌う曲「Think」(考えなさいよ!)。これを夫は探していたのだ。全体の歌詞の内容どうこうでなく、歌のさびで「Freedom〜、Freedom〜」と連呼する歌詞が出てくる。そこが大変お気に入りなのだそうだ。

 私はといえば、かねてから見たかったAmelieという不思議少女のフランス映画のDVDを探していた。こちらも外に置かれた特売のケースから発見!やったー!と思ったのだが、よく考えたらAmelieはフランス映画なので、字幕なんて一切ない。見てみると英語のサブタイトルがあるとは一言も書いていないのだ。この映画、映像が秀逸だからと言って、ちょっとくらい台詞もわからないとねぇ。というわけで、私の方は諦めて、夫のCDだけ購入した。Amelieは、後日、ロンドンで英語のサブタイトル付きを買うことができた。

 さて、マレ地区ってどんな所か?よくわからないので、観光ガイドマップに掲載されているピカソ美術館を目指して歩くことにした。

 通りには、感じのいいカフェがあり、地元の人が一服しているのか、通りがかりの人と挨拶を交わしたりしている。カフェを通り過ぎて、ふと振り返ると、こんな立派な建物が目に入った。これを見ながらコーヒーを飲むのも悪くないなぁ。


 ピカソ美術館への道のりの途中で、カルナヴァレ・パリ歴史博物館 (カルナヴァレ博物館)Musee Carnavaletを発見。こんな博物館はガイドブックでは全くチェックしていなかったのだが、ちゃんと地図に記されている。入場無料と言われて入ってみた。

 1階は、パリの店の看板を集めた展示品があり、2階3階はフランス革命の記録的な絵画、バスティーユに人が集まっている絵とか、会議場で議論しているとか、戦っている絵などを展示してある部分と、この館で暮らした人々の生活品を展示したような部分があった。今回のパリ訪問ではお城を見学することが多く、どちらかというと貴族寄りの絵画を多く見てきた。貴族や王族の肖像画やお城や庭園の絵など。だから、この博物館に収蔵されている作品は、相対する庶民の立場から描かれた作品が多くて新鮮に写った。
 調度品などの装飾品は、アールヌーボーなどもあってちょっと変わった趣味。こちらの方はお城の豪華調度品に比べたら大分見劣りする。

 案外広いこの館は、2つの中庭を持つ「日の字」型の建物になっていて、窓から見える庭園がとても可愛らしかった。
 この唐草模様のようにクルクルと巻きながら植えられた丈の低い樹木は、先日ヴェルサイユ宮殿でも見たものだ。ヴェルサイユ宮殿は、現代で言えばファッション・芸術・文化などのモードの発信地だったのだろう。ああ、このクルクル、可愛い。

 ざーっと見て回って庭園にも寄って、博物館を楽しんだ。結局ピカソ美術館の目の前まで言ってみたが、カルナヴァレ博物館でお腹いっぱいになっていたので、入り口まで行って引き返してきた。

 マレ地区の賑わっている通りはどこにあるのだろうか?この後、賑わいのある通りを探して散策していたら、ブラン・マントー通りRue Marche Des Blancs Manteaux (地図上にはRue des Blancs Manteauxと記載されている )、ここが面白そうだと入っていった。

 シャンソンで「ブラン・マントー通り」という曲があるのだそうだが、この歌詞を哲学者のサルトルが書いていたという、その通りらしい。何事にもエピソードがあるパリの街。

 この通り沿いで見つけたかどうかは定かでないが、大きめの建物の中からちびっ子の声が元気に響いてきたので、立ち寄ってみたら、何と柔道教室が開かれていた。ちっちゃい子の胴着姿が可愛らしい。

 写真を撮らせてもらうために近寄っていったら、端に座っている子が、隣の子をつついて、「お、日本人が来た!柔道の国ニッポンの人だ!」的に目をまるくして興味津々でこちらを見ている。つつかれた子供も「うぁーおぉー」みたいな表情。日本人といったら全員が黒帯とでも思っているのではないか。急に怖ろしくなって、その場を立ち去る運動不足な二人であった。

 この界隈で見た洒落た店。

普通のカフェなのだが、集まっている人が
かっこいい。

バーなのでまだ人がいない。
夜はどんな音楽を流して盛り上がるのだろうか。

黒人男性がきたら絶対に格好いいカラフルな
紳士服店。ピンク、黄色のジャケット。わぉ!

黒い帽子で統一されたウィンドウが眼を引く。
欲しいなぁ。これ。

オリーブ専門店。

建物の古さが味になっている食料品店。

 もう少し歩くとポンピドゥーセンターだが、今日はここから踵を返して、バスティーユまで歩いてみる。

 サン・アントン大通りRue St-Antoin。この通りはあまり面白い店も見つからず、今日はもうこれまでかと思っていたら、右手の路地の奥に家の下を通れる所がある。

 何でしょうか、これは。くぐって向こう側に出てみると、アパートに囲まれた憩いの場の公園になっていた。


 ご近所さんらしい人たちが、芝生に座り込んで、ゆったりと寛いでいた。

 地図によると、ここはヴォ―ジュ広場Place des Vosgesという広場。アンリ4世が計画した広場付き貴族住宅だっていうことらしいです。

 また大通りに戻ってバスティーユまではもうすぐ。

 バスティーユ広場には、1989年に建てられた新オペラ座、オペラ・バスティーユの姿が見えた。

 ガラス張りで近代的な建築だというのだけれど、こんな曇り空の下じゃ、ちょっと見栄えがしないね。

 さぁ、今日の散策はおしまい。バスティーユから帰ろうと地下鉄にもぐると、そこはセーヌ川の真ん中。

 こんなアングルから見るセーヌ川も珍しい。今日の最後の発見だった。




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