夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.05.24
パリ歩きまくり(6)映画アメリAmelieの風景〜サンマルタン運河

フランス:パリ

 アメリAmelieというフランス映画に出てくる景色の第二弾はサンマルタン運河。

 アメリが石切をする場面で登場したサンマルタン運河は、地図を見ると北は地下鉄5、2、7Bの3つが交差するJaures駅から始まり、西に東駅Care de l'Estを見ながら南下している。

 Jaures駅からサンマルタン運河を楽しみつつオペラ座に向かう散策をしてみた。

 Juares駅を出ると右にサンマルタン運河、左にウルク運河Canal de l'Ourcqがあるはずだが、地上に出ても水は見えてこない。が、右手に見える列車の陸橋をくぐって歩いて行くとサンマルタン運河の始まりが見えてくる。この辺りは映画で出てくるような橋もなく、運河が続いている。


運河沿いの遊歩道を歩いていたら、消防署があって、消防署員が集まって何かを見ている。なんだろうとのぞいてみたら、ブラジル北東部の武道芸能カポエラをやってきて、皆で見ている所だった。

 訓練の一環なのだろうが、何とものどかな風景。そういえば、ボルドーで宿泊した所の隣の体育館でもカポエラレッスンを開いていて、宿のキッチンにはブラジル料理のフェイジョアーダ(黒豆と豚の耳や足やベーコンなどの煮込み料理)が大量に用意されていた。

 私たちはヨーロッパに来る前にブラジルの北東地域、まさにカポエラの故郷にいたので、親しみを持ってみていた。ここパリでも見かけるということは、カポエラは密かなブームになっているのか?2005年はパリはブラジル年だったということとも関係があるのかもしれない。

 やがて運河が蛇行する所にさしかかった。右手には東駅がある所だろう。

 ここでは、やがて行われる運河のイベントに向けて、準備に大忙しの人たちがいた。

 パリは都市という器がとても美しいので、ちょっと手を加えると素敵なイベントになる。イベントのしがいがある街だ。

 そんな光景を眺めつつ、運河沿いを散策。運河は道路の下を潜り抜けながらつながっている。何本か交差する道路をくぐった所で、映画に登場するような橋が出てきた。お、これこれ。

 目的の橋が見つかったのだが、映画の記憶とちょっと違う。

 もう少し先に歩いて行くと、同じような橋がまたかかっていた。うーん、これも違う。そして、3つめの橋。これだ。おそらくこちらの橋が映画に使われた方だろう。

 記憶に符号する橋が出た所で、お弁当を広げることにした。

 この橋は、反対側にまわると、先に水門があり、閘門(こうもん)というそうだが、高低差の大きい水面で、水を貯めて前後の水面を等しくしてから船を先に進める装置になっている。

 こういうのは、話には聞いたことがあるが、実際に見たのは初めてだった。

 折りよくボートが通りかかり、閘門の様子を観察することができた。

ボート登場。前方の水門の下の方にある窓が
開けられて水が移動していく。

ボートのいる所から前方に水が移動して、
だんだんと前後の水位が等しくなっていく。

水位が同じになったら開門。

ボートが進んでいく。ここから先は地下水道に
なっている。だから高低差があったのね。

 面白い物を見せてもらった。

 ここから右の道を進むとリパブリック広場Place de Republique。

 複雑な道路が交差するロータリーに広場がある。入ってみようかと思ったら、中に座っている人々の顔ぶれがホームレスのような人たちばかりで、むむむ。そのまま入らずに右手に続くサン・マルタン大通りBd. St-Martinに進んだ。

 ここは、100円均一ショップのような安物均一ショップがあったり、コスチューム屋さんがあったり、隣のチャイナタウンの影響を引き継いだ中華料理店や中華中学校があったり、庶民的でエスニックなエリア。コスチューム屋のウィンドウでまたしてもダースベーダーの衣装セットを発見。友達に買おうか真剣に悩んだが、隅に「8歳〜12歳」と書かれてあって諦めた。

 更に進むと、道の真ん中に大きな門が登場。後で調べたらサン・マルタン門。この先のサン・ドニ門と並んで、ルイ14世の戦いの勝利を記念して建てられた凱旋門だそうで、サン・ドニ門は1672年に建てられたというから歴史がある。
 前後のスペースの狭さや、道路の幅、周りの建物の高さというバランスと全く相容れない巨大な門は、現代に取り残された遺跡のように見え、その門の素晴らしさに感動するというよりは、周りとの調和のなさに愉快な気分になってくる所だった。

 サン・ドニ門から斜め左に進む道にブティックがたくさん並んでいて面白そうだったので、こちらに進んでみることにした。

 このRue d'Aboukirという通りと並行して走るRue de Cleryには、びっしりと衣料品店が並んでいた。

 行けども行けどもブティックばかり。ここは一体どんな所なのだろう。大きな買い物袋を提げた人が行きかい、一般の人も買い物ができるようだ。良く見るブランドの名前は一つもなく、パーティー衣装やアバンギャルドな衣装など、デザイナーの感性そのままのようなショーウィンドウもあり、ファッション好きの人なら1日中楽しめそうな所だった。へー、こんな通りもあるのねぇ。

 この通りの途中で地下鉄駅Sentierにあたる。ここを右折して進むと立派な石造りの建物。博物館?美術館?と周りを回ってみるものの、別に観光スポットではないようだ。

 地図で見ると証券取引所になっていた。この辺りから、建物はどっしりとした石造りの大きな物が多くなり、ブティックも高級化していく。この界隈からオペラ座の雰囲気が始まっているようだった。

 ここからオペラ座まではもうすぐ。サンマルタン運河の見物が主眼だったが、思いもかけず凱旋門やファッション通りを見つけて面白い散策コースだった。


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