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2006.06.03
パリ歩きまくり(7)
映画ダ・ヴィンチ・コードの風景-サン・シュルピス教会
フランス:パリ |
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2006年5月にヨーロッパでも封切られたダ・ヴィンチ・コード。見に行ってみよう。
同居人のパトリスにダ・ヴィンチ・コードを見に行くというと、「準主役の女性は、あのアメリの役で有名になったオドレイ・トトゥだよ!」と言われた。
ええ?何回もポスターを見ていたはずなのに、気づかなかった。それは楽しみだ。
前回「ミッション・インポッシブルMission Impossible」を見たUGCのサイトから、今回はサンジェルマン界隈のオデオン駅ODEONそばの映画館を選択。ここもVOというマークが付いているので、英語バージョンで上映してくれるようだ。
平日の朝一番の上映チケットの値段は、前回と同じくEUR5.5。ただし、今回の映画館はシャンゼリゼ通りのようにデラックスな大劇場ではなく、ミニシアターのような小さめの所だった。シャンゼリゼの方が同じ値段で豪華だなぁ。しかし、今回この映画館をしたのには、わけがある。
映画を見た後で、ダ・ヴィンチ・コードに登場するサン・シュルピス教会に行くのだ。サン・シュルピス教会から近い映画館ということで探すと、ここになったのだ。
文庫本で3冊分の内容を映画に盛り込むという作業は大変なんだろうなぁ。特にこの小説は、歴史的な物事に対して登場人物が長々と説明する部分が多く、映像にしにくい説明も多い。ということで、映画も細かい部分を省略してもなお、登場人物の長い台詞で説明する場面が多くならざるを得ない。小説を読んでいない夫は、ちんぷんかんぷんだったようだ。
さらに、この映画はフランスを舞台にしているので、フランスの警察官同士の会話がフランス語になっている。英語圏の映画ならば、ここに英語のサブタイトルが入るのだろうけど、フランス語なので何も入らないのだ。それじゃぁ、英語バージョンじゃないじゃーん!
というわけで、フランス語がわからん人がフランスで映画を見る時の注意点。「フランス語が入った英語の映画は避けよう!」という貴重な教訓を得たのだった。マイナーすぎる存在からの発言。
でもまぁ、これから行こうとしているサン・シュルピス教会の様子は映像にも出てきたので、行ってみましょうよ。
ということで、オデオン駅から少し南にあるサン・シュルピス教会に向かった。
オデオン駅の南側にオデオン十字路Carrefour de l'Odeonという場所がある。十字路というよりはもっとたくさんの小さな道が集まった広場で、正面にカフェがある。
この広場みたいな所を右に入る道がサン・シュルピス通りRue de St-Sulpiceだった。
サン・シュルピス通りを進んで数十メートルといったところか、古びた大きな教会の側面が右手に見えてくる。ここまでの道沿いには、洒落たブティックなどが並び、ハイセンスな所のようだ。
教会の中に入ると、外の明るい日差しとは隔絶された世界が広がっていた。映画で持ったイメージよりも広い。こんなに大きな教会だとは思わなかったというのが、私たち2人の感想だった。
映画に出てくるローズラインは、教会の手前の部分とドーム部分の境界線のように横一文字に走っていた。そして、あの色素欠乏症の男シラスの気分でローズラインを目で追っていくと、左手に目的のオベリスクが立っていた。ここだ、このオベリスクの下の床にキーストーンが・・・。と、映画を見てきたばかりなので、気分が盛り上がる
オベリスクの右側の教会掲示板には、ローズ・ラインの説明と「ダ・ヴィンチ・コード」に関して書かれたコピーがはってあった。ダ・ヴィンチ・コードの方はフランス語だけなので何が書かれてあるかよくわからなかった。
とまぁ、これがサン・シュルピス教会。外に出ると日差しがまぶしい。ようやくパリも初夏の日差しになってきたようだ。
目の前の広場ではアンティーク市が開かれていて、古いお皿や家具や様々な骨董品が並ぶ。若い人もこうしたアンティークを手にとって、気に入ったら買ったりしているのが物珍しかった。
アンティークを売っている人たちは、商売品の骨董テーブルで、近くのレストランからテイクアウトしてきたおいしそうな肉の煮込み料理と赤ワインなんかで、木陰でくつろいでおしゃべりしている。自分の家の骨董品を持ってきてピクニックでもしているような余裕の商売。こういう人たちを見ていると、自分もそんな余裕のある生活を手に入れたいと、何かしら買ってしまうのかもしれない。
うんとモダンな家に1つだけ、こういう骨董品があったら随分と格好いいだろうなぁ。
さて、これだけで散策を終えたらお天道様に申し訳ない。サン・シュルピス教会から踵を返してサンジェルマンを通り抜け、ノートルダム寺院にまで足を伸ばすことにした。
この日曜日の初夏の日差しを待ちわびていたのは、観光客だけではなかったようだ。
カルチェ・ラタン辺りのカフェは軒並み満席。ここぞとばかりに皆、タンスから夏服を引っ張り出して肌を露出している。
先日お昼ご飯で失敗したカルチェ・ラタンのレストランの多い通りも、今日は観光客よりもパリ在住者の方が目立つ。すごい人出だ。
シテ島への橋を渡るとセーヌ川の風が気持ちいい。
橋を渡って右手の階段を降り、ここからノートルダム寺院すぐ横まではセーヌ川岸の遊歩道を歩く。いつもは目の下に見えているセーヌ川が、すぐ横で流れ、観光客を乗せたクルーザーも目線を走る。
再び階段を上ると、丁度ノートルダムの真横に到着。
午後4時半だけれど、ヨーロッパの日暮れは最近午後10時頃。まだまだ昼の雰囲気で、ノートルダムの入り口には長蛇の列ができていた。私たちも列にならんで内部を見学。外も中もゴージャスな寺院です。
ということで、本日の散策はサン・シュルピス教会がメインだったけれど、最後のノートルダムの写真が美しく撮れたので、こっちをクローズアップ。
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