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2006.05.29
ロンドン旅(4)〜セント・ポール寺院、テムズ川沿い散策、タワー・ブリッジ
イギリス:ロンドン |
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本日の予定
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セントポール(月ー土 8:30-16:00、教会内ツアー11:00・11:30・1330・14:00)
シェークスピアグローブ
テートモダン
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今日はシティと言われる区域とテムズ川をはさんだ南の区域を見学。
シティーを見ながらセント・ポール寺院に向かおうとバービガン・センター駅で下車して地上に上がって愕然。そうか、今日はバンク・ホリデー、祝日だったのだ。祝日のシティーに人がいるわけもなく、閑散とした曇り空のしたをセント・ポールに向かって歩く羽目になった。
途中で現代的なビルとビルの間に古めかしい家が門のようになっている所が見えてきて、ウォーキング・ツアーらしい一団が説明を受けていた。何だろう。
門から中に入ると、右手にこの門が1932年に作られたことを説明した石版があり、中はいい感じに風化した教会になっていた。セント・バーソロミュー教会だ。
お次に目に入ったのは、堂々とした石造りの館。これは何だろうと入り口の看板を探していたら、しかめっつらの守衛さんの前に「Merrill Lynch 」という石板あり。ほほー、さすが金融街。大物のオフィスは違いますねぇ。
ここを通り過ぎて更にまっすぐ行くと、セント・ポール寺院が見えてくる。昨日の雨空よりはましな曇り空。セント・ポール寺院のドームの最上階まで上がって、ロンドンの町を上から見てみようとチケットを購入して(£9=US$16.98)内部に入った。教会内ツアーは時間が合わないので却下。
内部は非常に豪華絢爛。教会内部の撮影が禁止されているのでお見せできないのが残念だ。広い教会の中央を先のドームに向かって歩いていく。ドーム手前の右手から上に上がる階段があった。ここからまず、下から見上げていたドーム天井近くに作られた内部のバルコニーまで上がる。ここまで上がると、天井の装飾が間近に見られる。
係りの年配の女性がいて、写真撮影しようとする人をいち早く見つけては、厳しく注意している。で、この女性が「はい、皆さん、ここはウィスパーささやきの回廊で有名なドームです、ここの壁際でささやいた声はドームの曲面を伝って遠いところまでよく響くのです。さ、みんな壁に耳をつけて」という。
みんなが壁に耳をつけたところで、その女性は壁に向かって「ここはセント・ポール寺院です。ようこそ寺院へ」とささやいた。「おおお、聞こえる!」と歓声があがるかと思ったら、みんなちょっと怪訝な顔で見つめあっている。聞こえないのだ。しかし、歴史的にもささやきの回廊として有名だし、パンフレットにも書いてあるし、自分の耳が悪かったんじゃないかと無邪気で良心的な旅行者は、どう反応していいか困ってしまったの図、というわけである。私?私はこの女性の隣にいたので、直接彼女の声が聞こえてしまい、全然その効果がわからなかった。ここの音響効果を体験するのは、次回の課題に残して先に進むことにした。
ここからの登り階段はだんだんきつく狭くなってくる。まずは下の展望台に到着。この後行こうと思っているテート・モダン美術館がミレニアムブリッジの向こうに見える。テムズ川に沿って右に目を走らせるとロンドン・アイが見える。今、自分は南を向いて景色を見ているのだなとわかるのである。
中央ロケット型のビルが目を引く。
ずっと右手にビルの上にT字型の物が突き出して
いるのがロイズ・ビル。 |
今度は東に目を向けるとシティーの金融街に立ち並ぶビル群が見えている。夫が「あ、あれがロイズ・ビルだよ」と指差。「あれができた時には、建築雑誌でもかなり取りざたされて斬新だったんだよねぇ。いやぁ、本物を見ることになるとは。」と感心している。
夫の横で「へー、ロケットみたいで変な形だねぇ」と私がいうと、「それじゃなくってその右だ」と訂正された。「その右っていうと、あ、あの普通のビル?でも上に水色の鉄塔が建っていてそこだけちょっと変わっているビル?」というと、夫はため息混じりに、「あんなロケットみたいな変わったビルが隣にきちゃ、ロイズ・ビルも目立たなくなっちゃうよねぇ」と言った。
そこから更に狭い階段を上ると、一番上の展望台に出る。
この辺りからは運動不足の人はなかなかキツイようで、途中でげんなりした顔で休憩する人が何人かいた。南米から来た我々にとっては、問題ない。知らないうちに鍛えられているようだ。
先ほどの下の展望台より目線が上。天気も晴れ間が見えてきて、テムズ川沿いのロンドンアイも良く見える。ロンドン3日目にして始めて見た青空だ。
階段を下って教会の中を見学。本当に立派な大きな教会で美しい。トイレに入ろうと探していたら地下の納骨堂にたどり着いた。ここも見所らしい。
外に出ると入るときとは違って、青空にそびえたつセント・ポール寺院が美しかった。
先程、展望台から見下ろしていたミレニアムブリッジを渡って、次の目的地、テート・モダンに向かおう。この橋はミレニアムという名前からもわかるように、2000年のミレニアム事業の一つとして作られた橋らしいが、不具合が生じて2003年に再開通となったという橋だそうだ。
テート・モダン側から見た橋全体。人だけが
通れる橋で、とても近代的なフォルム。 |
テートモダン側の橋の終わりから見た写真。
渡っていく人が登り、美術館に行く人が下りの
人の流れが面白い。 |
テート・モダンミュージアムの内部は、大きな吹き抜けの空間になった建物。20世紀を代表する巨匠の作品を見ようと来たのだが、どうにもお腹が空いてしまった。そこで美術館内のカフェテリアに行くと長蛇の列。皆考えることは一緒のようだ。
そこで、テート・モダンを出てテムズ川沿いに右に向かってレストランを探すことになった。すぐに右手にシェークスピア作品の上演で有名なシェークスピア・グローブ劇場がある。
東京の新大久保にあるグローブ座はここのを模して建てられたということで、通勤の行き帰りにそのピンク色の建物をよく目にしていたが、やっと本物に出会えたというわけだ。新大久保の繁華街近くにある東京グローブ座と比べると、テムズ川沿いのテート・モダン美術館の隣というアカデミックな立地は、本家本元ならでは。あー、でも新大久保にある韓国料理屋おいしかったなぁ。グローブ座を目にして韓国料理を思い出す私であった。
このちょっと先で、ピザ屋さんに入って昼食。
昼食後、更にテムズ川沿いの散策を続けた。天気は再び曇ったり、晴れたり。この散策コースはメジャーなようで、非常に多くの観光客が散策している。道沿いにはレストランやカフェや監獄博物館なんていうのもあって、歩いているだけで結構楽しくなってくるコースだった。
やがて目の先に、タワー・ブリッジが見えてきた。天気は又もや曇り空。やがてポツポツと雨まで降り始めた。しかし、雲の流れはとても速く西の方に青空が広がっている。そこで、近くの建物の影で30分の晴れ待ち。
雲の切れ間に青空がのぞいたのを見計らって、美しいタワー・ブリッジを堪能することができた。
この橋は人も車も渡ることができる。2本立っている塔の左側の上は展望台になっていて、そこに上ることもできるのだ。
橋の上から見上げる塔はこれまた美しい。
大体橋の上にこんな大それた建物が大真面目に建っているということが、最高のブリティッシュ・ジョークに思えてくる。イギリス、面白い。
橋を渡り終えた右手にはロンドン塔がある。要塞として作られたということで、かつて水がはってあったお堀は、今は緑の芝生になっており、芝生に囲まれたのどかなお城という風情になっていた。
中にジュエリー・ハウスという宝石の博物館があって、ガイドブックによると「動く歩道に乗ってながめるので、ゆっくり鑑賞できない」。この笑える動く歩道に乗ってみたいとは思ったが、それだけのために払うには入場料金が高いのでやめた。
お城のそばでは、こんな中世の寸劇大道芸も行われていて、散策に疲れた人がアイスクリームをなめながら、この劇を楽しんだりしていた。
今日のコースはなかなか楽しい散策コース。天気がいい日にお勧めである。
時刻は午後4時。まだまだ見てまわれるぞ。昨日雨が降っていたコヴェント・ガーデン。今日は外でも大道芸をやっているかもしれないと、再度訪れてみることにした。
コヴェント・ガーデンに到着してしばらくしたら、また雨。ということで、大道芸はまた屋根の下だけで行われていた。今日はアメリカ人が芸をしていた。色々な肌の色の人を観客のなかから集めてきて、ダンスをさせるという芸。こういうのは国際的で面白いが、実はこれと全く同じストーリーの大道芸をサンタ・モニカの路上で見たことがあり、次の展開が見えてしまった。ということで、今日はこれで観光終了。
ロンドンも残すところ、あと1日となった。
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