夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.05.30 
ロンドン旅(5)〜衛兵交代、シティ、テンプル教会、ソーホー

イギリス:ロンドン
本日の予定






見残した所用のフリータイムとしておく予定だったので

衛兵の交代儀式をフェンスまん前で見る
バッキンガム宮殿前のセント・ジェームズパーク
平日にシティーで働くイギリスエリートを見に行く
ダ・ヴィンチ・コードに登場したテンプル教会
ソーホーのゲイストリートといわれるOld Compton Stを見学

 ロンドン最終日。今日の午後5時42分発のユーロスターでパリに戻る。それまで、最後の観光だ。

 朝友人と一緒にオフィスまで行き、荷物を置かせてもらう。地下鉄でGreen Park駅まで行き、グリーン・パークを横切ってバッキンガム宮殿に到着したのが10時だった。

 衛兵の交代が11時30分なので、まだフェンスの前には人がまばらにしかいない。今日はここでじっくりと衛兵交代の儀式を見よう。

 晴天のバッキンガム宮殿でルイ14世のスタイルで記念撮影を撮ったり、あちこち撮影してフェンスの前に戻ってきた。

 それにしても、あと1時間もあるなぁ、ちょっと退屈だなぁと思っていたら、隣にいた日本人女性が「あら、日本語、日本人の方よね!」と話しかけてきた。後から着物姿のお友達も現れ、この2人の英国体験談を聞いていたらあっという間に時間が流れていった。

 最初に話しかけてきたメガネの女性は、連れの友人いわく「飛んでる女」なのだそうだ。で、連れの友人は彼女に触発されて「飛び始めた女」なのだそうだ。「飛んでる女」は、年に1回用事があってイギリスを訪れているのだそうだが、今回は「飛び始めた女」も連れてエジンバラでホームステイ2週間して、ロンドンで10日程過ごし、日本に帰国するという予定だそうだ。

 「飛び始めた女」は、60歳を過ぎて初めてのホームステイ体験。しかも「飛んでる女」とは別の家にたった一人、英語もしゃべれない状況で外国人の中に飛び込んでいくのは大変だったろう。私も20代で始めてホームステイした時に、英語がしゃべれないので舌を奪われたかのような苦しさを味わったことがあり、その苦しみはよーくわかる。

 それだけに、今の彼女の開放感は想像でき、また思わず所々に英単語が入ってしまう会話に、よっぽどインパクトが強かったんだなぁと、彼女よりも年少者ながら、微笑ましく話を聞かせてもらった。

 そうこうするうちに、フェンスの前には5重6重の人垣ができ、我々の後ろもびっちりと人が立って11時15分。目の前のフェンスの中に赤い征服を着た衛兵が現れた。

 この人たちと交代するらしい。

 そうこうするうちに、前回私達が追いかけた音楽隊の音楽が聞こえ始め、振り返ると(人垣で振り返っても何も見えないので、腕を高くかかげて写真を撮ってみると)、これから門に入ろうとするところのようだった。


 10時20分、左の門から入ってきた音楽隊が、先に整列していた衛兵の手前に整列。

 この後、音楽隊の指揮者級の衛兵と、先に整列していた衛兵のうち2名が、交代で観客のいるフェンスから、奥の王宮の間を数往復する。

 これに何の意味があるのかはよくわからないが、かわるがわる若いイギリス青年が近寄って来るたびに、隣の「飛び始めた女」が

「あら、さっきの青年の方がいい男だったんじゃない?」とか

「それにしてもみんな可愛いわねぇ」とか

「『今日もアホ面した世界中の観光客が見に来てる、今日は特にサル系アジア人が多いなぁ』とか思ってんじゃないの?」とか

矢継ぎ早に感想を口に出して言うのがおかしくて、全然退屈ではなかった。





 そのうち、右門からも新しい衛兵が入ってきて、まさに交代の儀式が開始。双方の隊長級の人が、大きな声で何かを叫びあうシーンが続き、存分叫んだ後は、正面玄関前に別の楽団が輪になって演奏を始めた(11時40分から12時5分くらいまで)。

 前回はムードミュージックみたいな曲だったが、今日はマイ・フェア・レディー特集で、知っている曲が何曲もあって楽しかった。

 演奏の後は正面の玄関が開き、そこから音楽隊の出場。前回は、この音楽隊が正面玄関から右へ折れて、それを目の前で見られたのだった。今日は身動きがとれず。フェンス前に陣取ると、衛兵をフェンスなしで間近に見られるチャンスはなくなるので、要注意だ。

 交代見学から三々五々に散っていく観光客に混じり、バッキンガム宮殿前のセント・ジェームズ・パースに入る。

 緑豊かな、大きな木が生い茂り、
湖の周りの芝生には、鴨やガチョウやペリカンなどがいて、気持ちのいい公園だった。が、いかんせん、今日は寒い。というわけで、公園はそこそこにして、次の目的地に向かうことにした。

 当初の予定では次の目的地はテンプル教会に行こうと思っていたのだが、時計を見ると12時過ぎ。今日は平日。おお、そうだ、平日の昼時といえば、金融街のシティーに昼飯に繰り出すシティーの男達をみることができる時間帯ではないか、と気づいた。

 予定変更。地下鉄に乗って、その名もBANKとう駅で下車。

 駅からして背広の男性比率がぐっと高くなった。

 地上に上がって、とりあえず昨日セント・ポール寺院のドーム展望台から見たロケット型のビルとロイズ・ビルを目指す。

 思惑通り、昼食時とあって、各ビルから黒服の男達がワーッと出てきている。

 こうたくさん見ると、あの映画「マトリックス」に出てきた「ミスター・ア〜ンダァ〜ソォ〜ン」と言う黒服のエージェントたちを見ているようで、今にも一斉に誰かを追いかけていきそうに見える。

 日本の新橋だって、もう少しバラエティーに富んだ背広を着ているだろうが、ここでは黒、ピンストがもっぱら。女性も黒いスーツの人が多い。暗黙の了解でこうなっているのだろう。

 

 建築雑誌を賑わせたというロイズ・ビルは遠目からみるよりもずっと面白かった。

 近未来映画に出てきそうな無機質な金属でできたような概観。外側には透明のエレベーターが付いていて、ロンドンエリートの黒服の男性や女性をスーッと上下に運んでいる。

 映画の1シーンを見ているようだ。

 一方、気になるロケット型のビルはと、辺りを見回すとすぐに見つかった。

 ロンドンではロケットではなくガーキン(ピクルスに使うちっちゃいキュウリ)という愛称で呼ばれているらしい。ガーキンねぇ。パイナップルの方がわかるんだけどね。

 ロンドンで一番高いこのビルの最上階42階には、予約しないと入れない人気のシャンパン・バーがあるそうだ。さぞや、夜景が美しいことだろうねぇ。

 さて、ガーキンからロイズ・ビル方向に戻りがてら、引き続きスーツを観察。黒服、黒服と思っているが、ビル風にあおられたジャケットの内側は、ビックリするようなピンクや紫色だったりする。高校生の時の男子詰襟のお洒落みたいだ。昇り龍の刺繍とか入れている人はいないのだろうか。

 周辺を散策していると屋根のかかったアーケードに差し掛かった。中にはパブやレストランがあり、黒服が昼食中。ロンドンのビジネスマンは昼間っからビール飲んでもいいんですねぇ。

 我々もこの近くのファストフード(スシ、タイ料理、サラダなどの店)で昼食。平日の12時半から13時半、シティーは案外面白い。

 さて、予定に戻ってテンプル教会へ。ダ・ヴィンチ・コードの小説に出た所をついでに見ておこうというわけだ。詳細は別のスケッチでまとめるとして、やはりここにも人がたくさん来ていて、小説の威力を目の当たりにすることができた。

 最後はソーホーにあるOld Compton Streetという通り。ここはゲイの多い地区で知られているそうだ。かつて、同僚が休暇先のNYから帰ってきてからの開口一番が「NYのゲイはきれいだったわぁ」だった。

 シングルの彼女は、美しい男性がみんなゲイ同士で結ばれたらこちらにまわってくる可能性が少なくなると口を尖らせて言った。皆で、ゲイにならなくてもまわってくる可能性は少ないので、心配はいらないと慰めたことを思い出す。

 で、今回、友人からこのゲイストリートの話を聞いて、ぜひとも私も見てみたいと思ったのだ。

 結論から申しますと、平日の午後のこの通りには、あまりそんな雰囲気はない、ということでした。平日なら午後5時過ぎから、カップルが繰り出してくるらしい。我々が行った時間帯には、わずかに写真のCafe Neroが男性カップルで賑わっている程度。この通りの風景は次回のお楽しみとなった。

 こうして5日間のロンドン滞在の全てが終了。最後に友人の事務所に荷物を取りに行く。本当にお世話になったその上に、お土産まで手渡されて、私達は言葉の返しようもなかった。本当にありがとうね。お陰さまでロンドンという町、イギリスという国の第一歩を存分に楽しむことができました。いやー、楽しかった。



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