夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.10.18
シリアビザの取得

トルコ:イスタンブール
 中東への玄関口でもあるイスタンブールでは、宿に宿泊している人は次から次へのシリアビザの取得をしているらしい。

 16日の夜にイスタンブールに到着した私たちは、天気が悪いということもあり、観光に先立ってまずシリアビザを取得してしまおうってことになった。

 シリアビザ取得には2つの方法がある。一つはイスタンブールでの取得。もう一つはトルコとシリアの国境での取得である。

 イスタンブールで取得する場合は、一日目に日本領事館でレターをもらい二日目にシリア領事館に行ってビザを発行してもらうために二日間かかる。国境では当日発行なのだが国境で最低6時間待たされるらしく、長い場合はどのくらいかかるかわからないという情報だった。勝手のわからない国境で取得するよりもイスタンブールで確実に取得する方がいいと考える人が多かった。

 私たちもイスタンブールで取得することにして、17日はまず日本領事館へと赴いた。受付は午前12時までで、その後昼休み後の午後2時以降にレターをもらいに再度行くことになるそうだ。

 日本領事館は地下鉄でタクシム広場から北方面に向かって終点から一つ手前のレベントLeventで下車(次の駅4 Leventの方が近いらしいが道が悪いのでLeventで下車することを領事館は勧めていた)。Levent駅で下車して地上に出ると駅側を背にして大きな通りが走っている。通りを左側にどんどんと歩いて行くと、やがて左手にとても高いビルTEKFWN TOWERが見えてきて、そこの中に日本領事館が入っている。出口にもよるが、大通り沿いにMetro Cityというショッピングモールがあって、ショッピングモールが左手になるようにどんどん歩いていくのが正解。

 日本領事館に入るには、まず受付でその旨を告げてパスポートを見せてから入館証をもらう。金属探知機のある荷物検査を過ぎてからエレベーターで上がると、また検査があって・・・。となかなか厳重だった。やっと中に入ると、レター申請用紙を渡されるのでそれに書き込んで提出したら、午後2時の受け取りまでやることはない。日本領事館のレター申請用紙に必要な項目はパスポートさえ持っていけば大丈夫だった。

 日本領事館のある地域は整然とした町並みで、さきほどのMetro Cityよりも領事館の建物よりにもっと近代的でもっとカッコいい巨大なショッピングモールがある。カッコよすぎて中に入っているレストランは高価だった。Metro Cityの大通りをはさんで目の前にあるケバブ屋で朝昼兼用の食事を済ませると、もうやることがなかった。

 巨大で近代的なショッピングモールには、パリで気に入った雑貨などまで販売されていて、おそらくイスタンブールの先端をいっていると思われたが、イスタンブールに先端を期待していない私たちにとっては何も興味がわかない。スタバーがあるので、そこでコーヒーをのみながら午後2時を待つことにした。

 午後2時10分前に再び領事館のある高層ビルのロビーに到着。ここには居心地のよい革張りソファーもあるので、ここで本を読んでいるっていうのも良かったかもしれない。午後2時きっかりにならないとロビーから上にはあげてくれなかったので、2時きっかりに上にあがる。厳重な警備を経てレターはすぐにもらえた。

 この日、やっておくべきことは明日のビザに必要な証明書写真の撮影だけ。日本領事館近くのコダックと書かれた店を2軒発見したが(1軒はMetro Cityの中だった)、2軒とも8枚1組でTRY15(=US$10.14)。日本の証明書写真ボックスで\750という記憶があったので、それは随分高いと、宿の近くまで戻ってきた。宿は旧市街という下町にあるので、近所の写真屋で4枚TRY7.5(=US$5.07)か8枚TRY10(=US$6.76)だ。宿の情報ノートによれば、同じような金額で48枚出してくれる所もあるそうなのだが、天気も悪くあまり探す気がしなかったので、近場で4枚作ることにした。

 48枚と聞いて驚くかもしれないが、これからアフリカに向かう人はビザが必要な国が多いため、長期に渡ると結構な枚数が必要になる。ここで安く作っておくのも一つの方法だと思う。

 ところでトルコの証明書写真はサイズが大きい。縦7cm×横5cmくらいある。奥の撮影室でプロ仕様のデジタルカメラで撮影すると、入り口脇の小部屋にあるパソコン2台で修正作業にかかる。フォトショップという画像修正するためのソフトを使って、背景をボワーッといい感じにぼかし、顔全体のくすみを取り、赤味をさした上で、顔を拡大して染みや皺を消していくのだ。作業しているトルコ人は鬼のようにキーボードをたたきまくり、私たちはあっという間に美男・美女になっていった。

 受け渡しの時に、「すごい技術ですねぇ」というと、カウンターの下からサンプル写真を出し、染みだらけの顔の人がすーっと美人に修正されている2枚の写真を見せてくれた。「あなたのもこうなっていますから」と言われ、素直に喜べない私だった。

 18日はシリア領事館に行った。昨日もらったレターとパスポートと証明書写真2枚とビザ代金EUR20(一人あたり)を持参。受付は11時までということで10時過ぎに到着すると狭い領事館内はビザ申請の人でいっぱい。私たちも申請用紙を受け取って書き始めたのだが、用意していなかった質問がいくつかあって困ってしまった。

 困った質問は
-シリアにはまずどの都市から入りますか?
-シリアはどの都市から出ますか?
-宿泊するホテルの名前は、住所は?

 偶然にも、昨日日本領事館で出会った大阪のおっちゃんが来ていて、地球の歩き方を見せてくれたので、事なきを得たのだが、なかったら面倒なことになっていた。シリア領事館にビザ取得に行く人はこれらの情報をメモして行くといいだろう。おっちゃんには「ガイドブックなしで旅をしているなんてスゴイですねぇ」と嫌味半分言われてしまったのだが・・・。

 申請書を書き終わって、写真とパスポートとともに窓口に提出したら、領事館を出てすぐ右の銀行でEUR20を支払ってくるように言われる。銀行で支払った領収書を持って行くと、何時に受け取りに来てくださいといわれる。大抵午後3時と言われるようだ。

 10時過ぎに到着して申請書を受け付けてもらったのが10時45分。申請書の受付は11時きっかりまでしか行わない。たとえ人が並んでいても11時にあたる人の所で「はい、今日はここまで」と切られてしまうそうだ。シリア領事館はとにかく早めにいった方がいい。

 受け付けてさえもらえれば、銀行の支払いが11時を過ぎても閉じた扉を開けてくれる。

 11時過ぎから午後3時まで暇になった。天気がよければドルマバフチェ宮殿を見学してこようと思っていたのだが、あいにくの雨。

 シリア領事館のある通りはハイセンスな店が多い。カフェにも洒落たケーキやデザートがあるので、ここで一つ奮発してカフェに入るのもいいだろうと思ったが、昨日の日本領事館周辺の物価の高さに驚いて、今日は昼食用のパン持参で来た私たちは、マクドナルドの3階が誰もいないのをいいことに、コーヒー一杯で持ち込んだパンを食べて時を過ごした。

 それにしてもマクドナルドはガラガラ。

 それもそのはず、この国ではマクドナルドは高級ファストフード店の部類に入るのだ。巷のケバブ屋は1つTRY2〜3の所、マクドナルドのハンバーガーはTRY4〜と倍くらいするのだ。

 だからというわけでもないだろうが、このマクドナルドは内装もお洒落で、高級喫茶店にいるかのようだった。

 シリア領事館のある通りからずーっと地下鉄の入り口方面へと坂を下り、地下鉄入り口のある大通りは、もっと庶民的な店が並ぶ繁華街。ここになら気軽な値段のケバブ屋もある。今日は昼飯を持参する必要はなかったようだ。

 こうして繁華街をブラブラしながら午後2時半にシリア領事館を再度訪ねた。午後3時から開くといっていたが、午後2時45分には扉をあけて中に入れてくれた。次々と人が入ってくるものの誰も並ぶ気配がない。私としてはカウンターにかぶりつきでいたかったのだが、ご親切な中東の方が椅子を勧めてくれたので、奥の椅子に座った。

 午後3時、案の定カウンターの近くにいる人からわらわらと受け取りが始まるのか、と思いきや、名前を呼ばれたら係員から受け取るというスタイルだった。これで無事にパスポートにシリアビザが貼られた。シリア入りは11月15日からとした。15日間でシリアをまわる日は、まだまだ先になる。


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