夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
目次Today's imagesTravel sketch食の楽しみPeopleAccommo旅行費用
Excursion移動の記録旅先で住むとしたら更新履歴日誌問合せAbout usENGLISH
北米
アメリカ合衆国
メキシコ
中米
ベリーズ
グアテマラ
コスタリカ
南米
ペルー
ボリビア
アルゼンチン
チリ
ブラジル
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イギリス
オーストリア
ハンガリー
ブルガリア
中近東
トルコ
シリア
ヨルダン
北・東アフリカ
エジプト
ケニア
インド洋
モーリシャス
北・東アフリカ
マダガスカル
タンザニア
ウガンダ
南アフリカ
マラウィ
モザンビーク
スワジランド
南アフリカ
レソト
ナミビア
ボツワナ
ザンビア
アジア
インド
ネパール
タイ
オセアニア
オーストラリア
 
2006.10.21
トプカプ宮殿

トルコ:イスタンブール
 今日は晴れた。トプカプに行こう。

 大通りから門を入って、並木道を数百メートル歩くと宮殿の門が見えてくる。

 この手前で宮殿への入場チケットを購入(TRY10=US$6.76)する。スルタンのプライベートな居室だったハレムはこの宮殿の敷地内にあるのだが、そこを見るには別途TRY10が必要で、中で購入するとのことだった。

 英語のグループツアーは一人EUR10と桁違いなので、日本語で解説が聞けるオーディオガイドTRY10を一つ使うことにした。

 中に入ると、放射線状に4本の道が出ていて、右手の建物が昔の厨房で、現在は陶磁器やガラスの展示がされている。

 放射線の終わりの向こう側に謁見の間や図書館があり、一番奥の右手の庭園から金角湾が見渡せる。

 放射線の終わりの向こう側の左手は、宝物館。放射線の左手は別料金のハレムがある。

 陶器やガラスの置かれた展示品の部屋では、とても大きな皿や鉢が展示されているのに驚いた。

 どんなに大きな宴会が開かれたのだろうということと、こんなに大量の陶器が中国や日本から運ばれてきたという事実。

 ヨーロッパの城にも古伊万里の皿があるのはよく目にするが、こんな大皿を大量に展示しているのは、あまり記憶にない。



 放射線の道の終わりにある幸福の門。

 ひさしが大きく張り出しているのがヨーロッパにはない門の形で、アジアの片鱗を感じる門だった。



 幸福の門を通って、謁見の間や図書館を見学し、一番奥の右手の庭園に行くと、そこから金角湾、ボスポラス海峡が見える。

 左手に旧市街、右手は写真にあるようにアジア側の大陸が見えている。

 ここからアジア大陸が始まるという気持ちがして、マドリッドから来た私には感慨深い風景だった。

 この庭園から左側には、薄く水をはった池のある庭園があり、噴水が涼しげな(もうちょっと寒々しくなりつつもあったが、今日はオッケー)水しぶきをあげていた。



一番左手には、ラマダン中、一日の断食を終えて夕刻の食事を取る金ぴか屋根の東屋があったりして、今まで見たことのない文化、習慣が目新しくて面白い。



 中でも目を引いたのは、幸福の門より先にある色々な建物に使われているタイル。色が鮮やかで、アラビックなデザインもとても美しい。

 この後、宝物館に入ったのだが撮影は禁止。映画トプカプでモチーフにされた柄に大きな(重さ3kgで世界一らしい)エメラルドの埋まった金ぴかの剣や、86カラットのダイヤの周りに49のダイヤをちりばめた宝石など、宝物と呼ぶにふさわしいお宝が展示されていて、結構楽しめた。

 愉快だったのは、スペイン語圏から来ている二組の中年カップル。派手目の妻達と眼光のするどい夫達から、私たちは勝手にコロンビアマフィアだと決め付けていたのだが、妻達の着眼点が違う。彼女達は世界一のエメラルドや巨大なダイヤモンドは一瞥して終わり。

 興味があるのは、自分の夫が買ってくれそうな、それでも普通にしたらかなり大きめの石がついた指輪。そういう展示物になると、二人であちらこちらを指差しながら、自分の手をかざしちゃったりしている。絶対に自分が使うことを想定して見ているに違いない。さすが、コロンビアマフィアだ(勝手な想像です)。夫達は妻達が「どうかしら?」と振り返る度に、はいはいとヌルい返事をしている姿が面白かった。

 そんな宝物館を見てしまうと、残りはハレムだけとなった。折角だからここも見ておこうと、チケットを購入。ここは時間が区切られていて、時間になるとグループで見て周るようになっていた。

 20分も待つと次のツアーが始まった。私たちが借りているオーディオ・ガイドにはハレムの説明も入っているのだが、ツアーには英語のガイドが付く。両方聞いてから見学しようとしたのだが、見学する時間がとても限られていて、ツアーガイドの説明が終わってオーディオ・ガイドの説明の途中なのに「はい、次のコーナーに行った、行った」と追い出されてしまう。これは不満だ。ならばオーディオ・ガイドはハレムなしにしてもっと安くするべきなのに。

 ハレムにはスルタンの正妻のみならず、世界各国から集められた女妾たちも一緒に生活していたらしい。これらの女性達を監督するのは黒人の宦官だったそうだ。黒人ならば過ちがあった場合、生まれた子供を見ればすぐわかるのが理由だそうだ。

 公式の行事が行われていた外と比べると、女性達が談笑していた間や寝室など、もっと生活が感じられる空間が多かった。





 ハレムの中にはハマムと呼ばれる浴室もあった。
 日本式につかるという習慣はなく、湯の蒸気の中で体を温め、時々熱い湯で体を流すという風呂の入り方なのだそうだ。

 あと見事だったのはアフメット3世の食堂として使われた間だろうか。

 これも見事なタイルの装飾で、お見事!な部屋だった。



 こうして朝の10時半から15時半まで、昼食にスナックを食べただけで、あとはずっと見学。いやー、見ごたえありました。


このサイトを友人に知らせる
目次About Us免責事項著作権とリンク
(c)2005-2006 海外生活実践研究会 All rights reserved