夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.11.03 Vol.2
ローズバレー一帯のトレッキング(午後編)

トルコ:ギョレメ
 そして12時19分。目の前がパーッと開けてローズバレーが見渡せるビューポイントに到達。淡いピンク色と薄いブラウンと白い断層が重なって、おいしそう!


 そうだ、お腹も空いた。時間も景色も丁度いいってことで、ナイフを開いてトマトとキュウリをスパスパと切り、サンドイッチを作って食べた。水のない荒涼とした景色をみながら食べるトマトとキュウリは殊更に瑞々しく感じられた(詳しくは「本日の献立2006年11月3日昼」の写真をクリックしてご覧ください)。

 このビューポイントの眼下に引き続きトレッキングコースが見えていた。簡単な昼食が終わると、今度はシャブシン村を目指して、再びトレッキングを再開。シャブシン村には30分で到達した。

 村の中にある変形十字路のような所で暇そうにしている若い女性がいたので、パシャバに徒歩で行く道を聞いてみた。女性は車でしか行ったことがないのでよくわからないが、右手に進めば行けると思うと答えてくれた。

 右手の道は途中からいいかげんな獣道の上り坂になり、本当にこれで大丈夫って感じだった。しかし、このいい加減な獣道の上り坂の左手にある教会らしき建物は、パンフレットか絵葉書で見た風景でここも見所の一つであるということは、この先に行ってもいいのかもしれないなぁと思わせた。

 教会の先は洞窟住居の廃墟が立ち並ぶ所で、ほんの僅か前まで人が住んでいたような家が多く、危険のために最近立ち退きを余儀なくされたような雰囲気だった。

 この住居跡を通り過ぎると、また視界の開けた所に出て、ずーっと右奥にローズバレーが見え、ずーっと左手には村が見えるので、ここから先は左手に行けばいいんじゃないかなぁと判断して左へ進んだ。

 道は丘の上へ上へと登っていき、このままだと村よりも随分高度の高い所にいっちゃうとは思いつつも、登りつめた先の景色がどうしても見たくて、そのまま進んだ。

 そしてとうとう丘の上まで来てしまうと、そこではローズバレーの小規模版とでもいうべき赤い壁が先ほどのローズバレーよりも近くに迫った景色に出会えた。

 目前に広がる景色の270℃くらいをつなぎ合わせるとこんな感じになる。ダイナミックな景色にぐるりと囲まれた素晴らしい体験だった。

 この丘の端は、やはり断崖絶壁になっていて、ここから下に降りることはできない。

 左手に道らしきものが続いているので、そちらから左下に民家が見えている村に下りることにした。

 左手に続く道を歩いていくと、こけしのような岩が立ち並ぶ風景が右手に見えてきた。

 塔状になった岩の上に硬い岩が微妙なバランスで乗っかっている。

 ある岩はベレー帽をかぶったおっさんの顔のようにも見えて、この「巨大なおっさんこけし」があるが故に、皆同じ方向を向いてじーっと立っているように見える。岩たちはどれくらいの年月をこうして見つめ続けてきたのだろうか?

 こうして降りてきて遭遇した村は、まだシャブシン村だった。村を抜けて村の裏手をさ迷って、村と並行移動していたらしい。ほどなく村は終わり、大きな舗装道路に出てしまった。ここからパシャバへはどうやって抜けたらいいのだろう。

 村の終わにあった壺を作っている所に訪ねると、この大きな舗装道路の先から右手に細い道があるので、その道を入って右にどんどん進めばパシャバに到達するという話だった。

 道はあるけれども、また何も表示ってものがない。これでいいのか?これでいいのか?と歩き続けていると、前方からトレッキングの家族に遭遇した。

 彼らはこの先のセルヴァから来たという。ここから先の道を左に回りこむとセルヴァの岩の上に出ると教えてくれた。

 坂道はその内に硬い岩盤の道となり、たどり着いてみると、我々はとても大きな岩のテーブルの上に出ていた。

 このテーブルの上から見える景色もなかなか面白く、ここが見所の一つなるのもうなづける。

 このテーブルの先には小さな岩山があり、岩を削って小さな階段を作って登れるようになった所がある。この小山を下りると、その先はボッコン、ボッコンと丸い岩が並ぶ奇妙な地形が見えて、ここから先はオリンピックのメダリスト級のジャンプ力がない限り、先には進めない崖になっていた。

 このテーブル岩からの左手の眺めが、上の写真。右手の眺めが下の写真である。

 ここの岩は円柱型の上に、ソフトクリームのようにトンガリ帽子の岩が乗っかって、境目が白くなっているのが特徴だ。

 これもカッパドキアと言えば・・・という写真などでよく見る岩の形なんじゃないだろうか。とても可愛らしい。

 右側と左側は今自分が立っているテーブル岩に妨げられて、いずれか一方に下りたら、またこのテーブルまでよじ登って反対側に行かないと、岩の足元までは行けないようだった。

 どちらかというと右手の岩が魅力的だったので、右手に下りてみることにした。

 結構可愛らしいデザインなのに、超特大サイズ、というこのアンバランス。

 間近で見ていると「なんじゃこりゃー」と大笑いしたくなる岩だった。



 再びテーブル岩によじ登って反対側に下りると、そこはもうパシャバだった。昨日のツアーで訪れた時には、すでに夕闇が迫った時刻だったので、日中の風景を楽しみにして来たのだが、あいにく曇ってきてしまった。

 パシャバでは有名な3つ並びのチムニー(煙突)岩、洞窟に掘られた教会などがある。

 ここもカッパドキア必見の観光名所だろうと思う。

 昨日の初日に来た時は、ライオンに見える岩やうさぎに見える岩があるとガイドさんに教えてもらっていた。

 これは言われていないと自分で探すのはちょっと難しいかもしれない。

 私のお気に入りはうさぎの方だ。

 顔もさることながら、ちょっと前足のような形に見えるのが憎い。












 パシャバの道路をはさんで並んでいる店の一軒でお茶を飲んで、主人にギョレメ行きのドルムシェ(バス)が何時にあるか聞くと、午後3時15分にここを通過するという。5分遅れの20分に来たドルムシェに乗って(TRY1.5=US$1.01)無事にギョレメまで帰ってくることができた。ギョレメは終点であるわけでなく、見慣れたバスターミナルを通るわけでもない。途中の道路標示に注目しながら、見慣れた風景が見えたら、運転手さんにギョレメ、ギョレメを連呼すれば間違いなく降ろしてくれる。

ってなわけで、9時半頃に宿を出発して始まったトレッキングはギョレメに午後3時半の到着で終了となった。本日の歩行距離は10キロくらいではないだろうか。南米パタゴニアのトレッキングに比べたら、ぜーんぜん楽勝コースだが、久しぶりに歩いた私たちはぐったりと疲れた。でも、自分の足を使って見る景色は非常に満足度が高い。今日は本当に楽しい1日だった。


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