夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.11.07
ウチヒサル城からの景色とギョレメパノラマ

トルコ:ギョレメ
 今日は以前に検討したコースの中で、青のコースを歩いてみることにした。



 ギョレメ村からウチヒサルという村までは、徐々に上り坂になっている。かなり上った所にある村の中でも、更に小高い丘の頂上に建てられた城、それがウチヒサル城だ。

 ここの城のてっぺんからのながめはさぞや素晴らしいに違いない。

 この城に上ってから、ギョレメ村まで下り坂を伝って戻る途中の景色が、ギョレメパノラマと呼ばれる絶景ポイントの連続地帯だということだった。

 ギョレメの村の中心にあるバスターミナルからウチヒサルまではドルムシェと呼ばれるバスが出ている(運賃一人TRY1.5=US$1.02)。これに乗って、運転手に「ウチヒサルで降ろしてくれ」と言っておけば、適当な場所で降ろしてくれる。乗車時間はほんの10分ほどだ。

 降ろしてもらった所から、ウチヒサル城があるだろう場所に向かって何となく歩いていくと、観光客が大型バスで乗り付けて、カメラを構えている姿にぶつかった。

 ここがウチヒサルを遠めから見学するポイントになっているらしい。

 団体観光客はここからウチヒサルの足元まで、またバスで移動するらしかったが、このポイントから坂を下って、洞窟の円錐形の家の脇を通ってまっすぐ歩けば、ウチヒサル城に到達しそうなように見える。

 雪が残っていて足元が悪いのだが、円錐形の家ももっと近くで見てみたかったし、我々はまっすぐに進んでいくことにした。

 近づいてみると、円錐形の家は夏の間は土産物屋として機能しているらしく、民芸品や絨毯を売ろうとしている痕跡がある。

 ただしオフシーズンの今は、廃墟のように誰もおらず、ただ静かにたたずんでいるだけだった。


円錐形の家の前は小奇麗に飾りつけされて
いた。

円錐形の家の2階からの眺め

目の前の斜面を降りて、ここまでたどり着いた

洒落た感じに飾りつけられた入り口

 この先にウチヒサル城が迫ってきている。特にちゃんとした道はないのだが、獣道のような上り坂を見つけて何とか舗装した道路へ到達し、ウチヒサル城の目の前に出た。

 カッパドキアに来てから、どうにも適当に道を見つけて歩くというパターンが多いなぁ。

 入り口で入場料金TRY2.5(=US$1.7)を支払い、中に入った。

 ウチヒサル城は、城といってもかなり崩れかけており、内部は洞窟の部屋がいくつかあるだけであまり見所はない。ここのポイントは、城のてっぺんからの景色につきるだろう。

 城の内部を通って中腹から外に出ると、あとは頂上まで外の階段や坂を登っていくことになった。




 階段は磨り減って、ところどころがひずんでいる。手すりもない。

 その上、先日の雪で日陰では凍っている部分もある。

 ある意味、カッパドキアの観光は異常にスリル満点、自己責任の世界なのである。

 特に頂上の岩の塊に至っては、最後に岩の真ん中の平らな部分に行く途中で、本当に細い石の上を歩く、眼下がぐーっと下に落ち込んでいる、手すりのない部分があった。おおーい、いいのかー、これでー!と、大きな声で叫びたくなるずさんな所だった。

 それでもウチヒサル城のてっぺんからの眺めは、そりゃぁもう360度カッパドキア満喫できる大満足の景色だった。写真というのは、本当に伝わらないねぇとがっかりするのだが、この景色は肉眼で見ると「うわぉー」と必ずいいたくなる。


 ローズバレーが目安になるが、ローズバレーの右手に広がる谷のずーっとずーっと先には、巨大な雪山が見えていた。

 これも美しい眺めだった。



 30分ほど城の頂上からの風景を楽しんで、下まで降りてきた。

 ウチヒサル城からローズバレー側へ坂道が続いていて、そちらに下りられるようになっている。

 この辺りは、ホテルの自室の窓からローズバレーが見えるというロケーション。「日本からの団体観光客はウチヒサルに宿泊するんですよね」とギョレメでケーキ店を営むチエコさんが言っていた言葉が頭をよぎる。

 そーかー。こんな所に大型バスで途中で旅行代理店にだまされそうになることもなくサーっと到着して、窓から見る景色は素晴らしい。宿もヒーターをつけるのを忘れた、なんて主人がすっとこどっこいなはずがなく、ぬくぬくと暖かいに違いない。私たちが出会っているカッパドキアとは違うカッパドキアがここにはあるんだろうなぁ。

 で、因みに部屋からの景色はどんな風で、値段はいくらくらいか聞いてみたくなったので、ウチヒサル城のすぐ足元の宿に入って値段を聞いてみた。部屋の中はそんなに広くない。清潔で調度品もまぁまぁ可愛らしいが、質素といってもいいくらいの部屋。窓からはぎりぎりローズバレーの端っこが見える。そんな宿の一泊のお値段はツインでEUR35(=US$44.3)だ。ギョレメ村のツインUS$11.66の私たちの部屋の4倍だ。まぁ、思ったよりは高くないなぁと思って、坂をどんどん下ると、想定宿泊費US$100以上って感じにホテルもどんどんでてきた。しかも、更に建設中。ウチヒサルは人気急上昇中らしかった。

 坂を降りきってしまうと、ウチヒサルの村を出ることになる。今朝通って来たギョレメ村への幹線道路を伝ってギョレメ村にもどることにした。

 この幹線道路の途中は、ギョレメパノラマと呼ばれる景色を楽しめるお休み所がいくつもある。





 ウチヒサル城からの眺めと違って、ここの眺めは眼下に奇妙な岩がくっきりと見えて、遠くにローズバレーが見えるのが面白い。

 このギョレメパノラマのすぐ目の下には、これまた興味深い岩がゴロゴロしていた。どうにかして、この巨石の足元まで行ってみたいものだと、ギョレメパノラマ見学スポットから降りる口を見つけようとしたのだが、ない。一箇所、どうにか途中まで降りて行ける所はあるのだが、途中で3mほどの岩のギャップがあり、もしこれに成功しても、その下にもっと大きなギャップがあったら、私たちは帰れない子になってしまう。その危険は冒したくなかったので、下に降りるのは諦めて、そのままギョレメ村に歩いて帰ってきた。

 朝9時半のバスでウチヒサルに向かい、ウチヒサル城の頂上で30分過ごし、ギョレメパノラマの途中でピクニック。

 ギョレメ村に到着したのは、午後1時だった。

 半日コースのお散歩。

 それにしても、ギョレメパノラマの直下の岩が気になる。今度はあそこに直接行ってみようという目標ができた。


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