夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2006.12.10
ほんの少しだけシュノーケリング

エジプト:ダハブ
 明日でダハブを出る。ダハブに到着してからというもの風邪気味だった私は前半はそろそろと部屋の中で作業したり、暖かい格好で町中を散歩することしかできなかった。体調もよくなって、ようやく昨日シナイ山にも行ってきた。あと心残りと言えば海に入っていないこと。

 同じ宿に宿泊していて自転車タンデムで旅行しているドイツ人夫妻にも「ええ、そんなに長くいるのにまだ海に入っていないの?」と言われている。

 今日は少し風もあるけれど、今日を逃したらあと何年先になるかわからない。とにかく一度ダハブの海に入っておかねば・・・。

 やや悲壮感も漂う決意の元、水着に着替えてTシャツ、フリース、ウィンドブレーカーをはおって、ズボンをはいて準備完了。あまり海に入る気分の服装ではないが、これくらい着ないと寒いのだ。

 目的地はライトハウスというポイント。海沿いの遊歩道を北へ北へと歩いて行き、宿泊している一帯のマシュラバビーチ沿いの店がもう終わりそうになるくらいの所がライトハウス。案内の看板も出ている。


 この辺りにはカフェがいくつか並んでいて、何か1つ飲み物を注文して椅子を確保し、そこに荷物を置いて海に入ればいいとドイツ人夫婦が教えてくれた。ぶらぶらと歩いていくと、彼らも来ていたので一番端にある同じカフェに私たちも陣取ることにした。

 カフェの裏手にはシュノーケリングマスクとフィンをEGP10で貸してくれる店がある。ダイバー用に新品の道具を売る店なので、貸してくれるものも新しくグレードが高いものだった。この辺りの宿によっては宿がそうした道具を揃えていて、宿泊者に無料で貸してくれる場合もあるが、私たちが宿泊していた宿のビシュビシでは古い道具しかなくしかもEGP8で貸すというので、断ってきたのだった。

 遊歩道から海に至るまでの場所に並べられたビーチベッドは既に満席。その後ろにあるパラソルと椅子に席を取った。先に来てビーチベッドに寝そべっているドイツ人は、「やっと来たと思ったら、こんな寒い日にあたって残念ねー」と言っている。

 この時期でも、風がなければ相当時間水に入っていられる気温なのだが、今日はねぇ。

 ビーチベッドの並ぶ目の前の海から入って2メートルも進むと、ぐーっと足のつかない深さに落ち込んでいる地形。右手には落ち込んでいない部分があり、この落差が珊瑚礁の生息する岩壁になっているのだった。

 この珊瑚礁に熱帯魚が集まっていて、岸からほんのわずかしか離れていないのにおどろくほど様々な種類の魚が見られるのがここライトハウスの魅力だった。

 私たちが訪れたのは昼の12時だったが、この時間帯くらいからダイビングライセンスを取得したい人のレッスンが行われたり、ここから徒歩で海にブクブクと潜っていくダイバーの集団がいたりするので、この場所はにぎやかでわかりやすい。

 それではまず私がフィンとマスクをつけて海に入ってみる。

 水はエメラルドグリーンに澄んで美しいが、水温はひんやりと冷たかった。ここは砂地でなく全て岩場なので、海に足を踏み入れた瞬間から腹ばいで泳ぐ姿勢になってしまう方が移動が楽だ。

 写真で私が浮かんでいる所の水深は膝くらいだろうが、この体勢で進んだ。奥にいるダイバーの辺りから左側が同じくらいの深さで、右側が崖になって落ち込んだ地形。珊瑚のある部分は立ち入り禁止なので、シュノーケリングは、珊瑚の際を泳いで楽しむことになる。

 ダイバーを超えて先に行った辺りで、フッと温かい水の流れを感じる所がある。同じ海の中なのだが、スーッとそこだけ暖流が流れ込んでいるのだ。ここに熱帯魚も多く集まっていて、この暖流を越えて先に行くと、水は再び冷たくなり、魚もあまり見られなくなる。それにしても、10分も入っているとゾクゾクと寒くなってきてしまって、私は退散した。

 次は夫の番。水深1.5mまで利用可能なPentaxのOptioで撮影。

 珊瑚礁の崖の部分はこんな風になっているのだ。自分で泳いでいる時はあまりよくわかっていなかったが、こうして写真で見せられるとわかってくる。

 あまり大きな魚はいないのだが、色とりどりの中小の魚の種類はなかなか豊富に泳いでいると思う。

 夫は寒さを忘れて撮影に没頭しているようだ。

 30分後、ようやく海からあがってきた夫は、うーブルブルと震えていた。この努力の甲斐あって、多くの魚をカメラにおさめることができていた。

 もっと暖かければ、ダハブの近くの海には他にも魅力的なポイントがいくつかある。深く海底に落ち込む穴でブルーホールと呼ばれるポイントは、ダイバーのみならずシュノーケラーも落ち込む淵の珊瑚礁に集まる魚を楽しめるポイントになっているし、4WDやラクダで砂漠を越えてベドウィンの村に行き、ベドウィンの昼食とシュノーケリングを楽しめるアトラクションもある。しかし、この水温じゃ残念ながらお金を支払ってまで海に出る気にはなれない。

 ということで、ダハブでのシュノーケリング体験は以上で終了。紅海の素晴らしさを少しだけ見せてもらった。



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