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ギョレメ(Goreme)→シリア:アレッポ(Aleppo)
2006.11.09-10 |
トルコ→シリア |
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移動内容 |
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11/09
21:00-22:00 |
ギョレメGoremeからカイセリKayseriまでまでバスで移動。
バス運賃 TRY50(=US$34.01)/人 by 現金 |
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11/10
00:10-08:02 |
カイセリKayseriからアンタクヤAntakyaまでバスで移動
※上記バス運賃に含まれる |
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08:40-10:17 |
アンタクヤAntakyaからアレッポAleppoまでバスで移動
※上記バス運賃に含まれる |
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08:40-11:30 |
アンタクヤAntakyaからアレッポAleppoまでバスで移動
※上記バス運賃に含まれる |
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11:30-11:49 |
バスを降ろされた所から宿まで徒歩で移動 |
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※2006.11.06現在、US$1= TRY1.47で計算 |
到着して思えば、ギョレメからアレッポまで何で一発で来てしまったのだろう。私たちにしてはかなり長い道のり。
途中でどこかに一泊して2回に分けてきてもよかったのだが、「皆がそうしているから」というただそれだけの理由で、何も考えずに移動してしまった。
特に難しいポイントもなく、荷物もちゃんとバスの下に入れられるので問題はないのだが、夜中の乗り換えと朝の乗り換え2回があり、国境越えもあったりして、あー、くたびれた。(シリアのビザ取得についてはSketch「シリアビザの取得」を参照ください)
ギョレメからアレッポまでのチケットは、ギョレメ村のバスターミナルに並んでいるバス会社のオフィスで通しで買える。細かく計算した人の情報によると、乗り換えるごとにチケットを買っていくと2割くらい安くなるらしい。
今回我々はKENTという会社のバスを使ったが、カイセリからアンタクヤに向かうバスは、ほぼ満席の状態だった。もし事前に購入していなくて、夜中の0時発のバスが満席などということになったら悲惨だ。それもまた旅だとバスターミナルに宿泊して次のバスに乗ってもいい、という若さと覚悟があれば話は別だが。
ギョレメではKENT社とNEVSEHIR社の2社がアレッポまでのバスチケットを販売している。両方とも値段は同じTRY50だったが、KENT社が2回乗り換えがあるという情報をくれたのに対して、NEVSEHIR社はアレッポまで乗り換えなしで一本でいけるなどと抜かしおって、到底信用に値しないとKENT社にした。
信用がおける方のKENT社とはいえ、バスのチケットは手書き。
ギョレメからアレッポまで2回乗り換えがあるのだが、途中の地名が一言も書かれていなくて不安だというと、はいはいと、チケットに途中の地名をぐちゃぐちゃと書き足してくれた。
本当にこんなんで大丈夫なんかい?しかも、アンタクヤから国境を越えてアレッポまでに使用する方のチケットにはHATAYなどという地名が書かれている。アレッポAleppoはアラビア語ではハラブHalabとも言われるようにガイドブックに書かれているが、そのハラブですらない。
「だいじょーーーーーぶですから」。何回も確認する私にしびれをきらしたようにバス会社の男性は答えた。ま、何とかなるとは思うが、一応念押ししておきたかったのさ。
夜9時発のカイセリ行きのバスは比較的空いていて、一人2席を確保してゆったりといけた。
KENT社はカイセリの会社なのか、大きな自社ビルに午後10時に到着して午前0時の出発までは、素敵なロビーで待つことができた。しかもお茶の無料サービスまである。KENT社素敵。
夜中の東洋人は他の旅行者からの注目の的でもあった。ちょっと都会派をきどる娘がイスタンブールまで帰るのを両親が見送りに来ていて、両親に英語ができるのを娘がみせたかったのか、突然話しかけられたりした。
その他のトルコ人は遠巻きに、でもめちゃくちゃ興味深そうに私たちを観察している。イスタンブールでは流暢な日本語で近づいてくる怪しいトルコ人が多かったが、ここまで来るとかなり素朴な人々が多いようだ。
午前0時過ぎにバスが来たと教えてくれる人があり、アンタクヤ行きに乗ることができた。
このバス、フロントの行き先がHATAYになっている。ということは、アンタクヤの別名がHATAYなのだろうか。結局よくわからないままの出発だった。
驚いたことに、午前0時発のバスはトルコ人と思われる人々でほぼ満席だった。所々でバスターミナルに寄るものだから熟睡ができない。午前2時半ごろだったろうか、アダナAdanaという街に到着して、やっと多くの人が降りてから2席を確保してゆっくりと寛ぐことができた(2席あればコンピュータの入っているリュックを隣に置くことができる。そうでない場合は膝の上に載せたままになるのだ)。
うとうとしては目が覚める状態が続き、とうとう夜明けを目撃してしまった。
朝焼けに染まる空がきれい。窓が汚くて美しく撮影できないのが、これまた残念なのだ。とか思いながら、またうつらうつらと眠りに入る。
アダナからしばらく海沿いを走っていたが、やがて坂道を上がって山越えのようなコース。
一番高い所からの景色はなかなか素晴らしかった。
この山越えがあって、午前8時過ぎにアンタクヤに到着。うーん、眠いなぁ。
以前の移動で旅行代理店に言いくるめられそうになった我々は、ここが同じトルコだということから、にわかに気持ちが引き締まった。係員らしき人が無線で誰かに連絡を取って、ある男がアレッポ行きはこちらだからついて来いという。信じるべきか、信じざるべきか。
しかし、方角としてはバスターミナルの中に入っていっているので、まぁいいだろうとついていった。KENT社のカウンターの横を通り過ぎて、目の前に停車しているバスを指差し、これがアレッポ行きだという。
ギョレメ村のKENT社の男性は、「どんなに乗り換えても必ずKENTとロゴの入ったバスに乗ってください」と言っていたが、このバスには別の会社のロゴ。来たーーーー!まただましがやってきたのかぁーーー!
色めきだつ私たちに、係員は困ったように一旦ターミナルの中に入り英語のわかる人間を連れてきた。その人は、さきほど通りがかったKENT社のブースの中にいた男性だ。この人の説明により、やっとこのバスでアレッポに行けることが信じられた。まぁ、これくらい懐疑的になっていて丁度いい国とも言える。
アンタクヤから貨物トラックが長い行列を作るトルコ国境までは1時間ほど。旅客のバスは行列を追い越してどんどん先に行けるので、特にここでロスタイムはない。運転助手の指示通りに建物に入って、トルコ出国のスタンプをもらう。バスに戻ると、確認のために役人がバスの中に入ってきて、一人ずつパスポートチェック。以上でトルコ側の手続きは終了だった。
しばらく走ると、今度はシリア側の国境。事前にビザを取得しているので、ここでも割合すんなりとスタンプがもらえて、シリア入国の手続きが終了した。
シリア側に入ると、例えば道路の脇にある建物の周囲が舗装されていなくて砂が舞い上がっているとか、今まで以上に男性ばかりがいて、ほとんど女性を見かけないとか、何だかわけもなく(いや、わけはあるんだろうが)物々しい拳銃を持った人がいっぱいいるとか、やはりトルコとは一味違って、本当の中東社会に脚を踏み入れた感じがした。
そんなんで、写真を撮るのもさすがにはばかられて、この辺の写真はない。アラブのおっさんだらけの国境付近は魅力的な被写体なのだが、説教をくらっても嫌なので諦めた。
シリアの国境を越えてから1時間半、街全体が砂岩色の建物ばかりが並ぶアレッポに到着した。バスターミナルではなく、大きな道路で降ろされて、ここがどこだか右も左もわからない状態。
歩道は道路から30cmも持ち上がっており、やっと荷物をあげたにしても、がたがたで歩きにくいこと山の如し。せっかく上がった歩道も道が横切れば、また道路に下がって、道路を横切って、歩道に荷物をあげなくちゃいけない。バリアフリーなんて考えはあと百万年くらいかかりそうな勢いの街だった。
でもまぁ、街行く人に行きたい宿を地図で見せると、一緒に行ってあげましょうと案内してくれた。あら、意外に親切。初めての中東。いったいどんなことが待ち受けているのか。期待と不安のアレッポ到着だった。しかし、眠い。
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