夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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バラナシ(Varanasi)→アーグラー(Agra)
2007.11.20-21
インド国内移動

移動内容
11/20
15:21-15:42
宿を出てメグカフェで朝注文しておいたお弁当を受け取り、ゴードリヤー交差点に向かう。
15:42-16:00 ゴードリヤー交差点からバラナシ駅までオートリクシャーで移動
リクシャー運賃 Rs50(=US$1.27) by 現金
16:00-16:35 列車予約事務所で待機。
16:35-18:10 列車予約事務所は待機してはいけないという注意事項に気付き、プラットフォームに移動。
18:10-
11/21
08:07
バラナシからアーグラー・フォート駅まで列車で移動
列車運賃 Rs263(=US$6.69)/人 by 現金
チケット手配代理店手数料 Rs50(=US$1.27)/チケット1枚
※2等エアコン3段ベッド寝台車両 2nd A/C 3-Tier Sleeper Class
※代理店はベンガル・トラ通りのIndica Tourist Point
08:07-08:22 アーグラー・フォートから宿シャンティ・ロッジまでオートリクシャーで移動
リクシャー運賃 Rs50(=US$1.27) by 現金
※2007.11.19現在US$1 = Rs39.34で計算。Rsはインド・ルピー。

 この移動の列車のチケット手配についてはスケッチ「2度目のバラナシの風景」を参照してもらいたいが、よい代理店にめぐり合ってスムーズにチケットを手配できたものの取れたチケットは2等だった。

 2等車両では外国人旅行者の所持品を狙った盗難の話もいくつか聞いていて乗るのなら1等に乗りたいと思っていたのだが、この時期のインドは非常に混んでいて1等が全て売り切れ。初めてのインドの列車の旅はいきなり2等から始まることになってしまった。

 宿のフレンドリーゲストハウスでは、インド国内を小旅行している間荷物を無料で預かってくれるサービスを行っている。しかし、日本からお嫁さんがやってきて、これから宿全体を使って披露パーティーが3日3晩行われるので荷物を預かれないとお父さんに言われてびっくり。おお、そこを何とかお願いします。

 荷物がどうなるか宙ぶらりんのまま出発日になってしまったのだが、昼前にデリーにお嫁さんを迎えに行っていた息子のラジャさんがお嫁さんとお母さんと一緒に数日振りに宿に戻ってきて、荷物を預かる件を承諾してくれたのだった。ラジャさんには1ヶ月前に私たちの旅程を話して荷物も預かってもらう約束をしていて、その事をラジャさんが覚えていてくれたから助かった。

 こうして軽い荷物ででかけられることになった。荷物が多いと盗難の危険も大きくなるので、ここは大きなポイントだ。

 列車は夜行便で夕方6時出発。ラジャさんの話では、30分前に駅に到着すれば大丈夫だということだったが、心配だったので2時間前の午後4時に駅に到着するように宿を出たのだった。

 今日は荷物を持っているので、ゴードリヤー交差点手前から声をかけてくるリクシャーも本気モードでいつもよりも手強い。リクシャーというのは自転車の後ろに座席用の車をつけたものだが、自転車じゃなくてオートバイを使っているものはオートリクシャーと呼ばれる。リクシャーを断ると、今度はオートリクシャーの客引きが寄ってきた。でも、客引きするようなオートリクシャーは高い値段を言ってくるに違いない。これは使いたくないので、ゴードリヤー交差点から右に曲がった所で客引きしていないオートリクシャーに近寄って値段交渉した。

 オートリクシャーだと駅まで約20分。夕方で道が混んでいたせいもあるが、それでもまぁまぁ早く到着した。

 オートリクシャーは幹線道路で降ろすのだが、駅舎はここから砂利道の前庭(これから工事して舗装するのだろうか?)をつっきらないと行けない。今日はリュックだけなのでいいが、ここをスーツケースでいくとなると、またまたホイールがダメージを受けるしスーツケースの下の部分が削られていくだろうなぁ。

 プラットフォームの入り口右手には、列車の行き先と発車時刻とプラットフォームナンバーが書かれていて、私たちの列車も既に表示があったのだが、確認のために入り口左手の案内所で聞いてみると、表示されているプラットフォームは出発の30分前までは確定とはいえないので、30分前になったらもう一度この事務所に来てくれれば確実なプラットフォーム番号を教えてあげようと言われた。

 そこで私たちは案内所の並びにある予約事務所の椅子で待たせてもらうことにした。

 ここには白人バックパッカーを中心に自由旅行者が列車のチケットを予約するためにおおぜい集まっていた。私たちは代理店を使ってしまったが、普通はここに予約をしにくるようだ。

 しばらく予約する人々をながめていたのだが、壁の注意書きに「ここは出発前の待合室ではありません。チケットを買わない人は滞在しないように」と書かれているのが目に留まった。夕方近くなって予約室も人が増えてきて席も満席状態になってきたこともあって、私たちはプラットフォームに移動することにした。

 プラットフォームは10本くらいあり、陸橋でつながっている。上から見えていても、各プラットフォームには人がわんさといてインドは人が多いなぁとここでも思った。もっとも列車が時間通りに入ってこないので、どんどん人がたまっていっているからという理由もある。みんなプラットフォームに布を敷いてお弁当を食べたり、ポットからお茶をついだり、ピクニックでもするかのように列車を待っている風景も、今まであまり見たことがなくて面白かった。

 ここでも線路に牛様が歩いていてぎょっとする。この後、牛が去っていった方向から列車が入ってきたのだが、牛はどこに行ってしまったのだろうか。インドの謎だ。

 プラットフォームに入ってくる列車がどこ行きで何時発かという表示はどこにもない。各車両には列車の名前と(例えば「やまびこ号」みたいな)出発地と終点地の地名が書かれているので判断せよ、ということになっている。問題は地名の間をつなぐ矢印が両方向矢印⇔になっているので、いったいどちら向きの列車なのかわからないし、どちら向きにせよ列車の名前が同じ点だ。そうなってくると、あとはプラットフォームにいる駅員に尋ねるしかない。駅員はよく把握していて、聞いた限りでは正しい情報を与えてくれた。しっかし・・・。IT大国なんだから、各プラットフォームに電光掲示板をつけようよぉ。

 たとえ正しいプラットフォームにたどり着いたとしても、自分の乗るべき車両が長い長い列車のどの部分なのかを判断するのが不可能。ある列車は前の方からいい等級だし、別のは後ろから1等になっている場合もあるからだ。しかも、間違えた車両に乗ってしまった場合に列車間が行き来できない場合があるのでかなり長い時間乗って次の駅に到着してからでなければ車両変更できないってのも不便だ。

 プラットフォームに到着してから、これらの様子を観察して出した結論。それは、列車が入ってくるまでその場を動かないこと。これに限る。列車のチケットには列車名が記載されているので、とりあえずプラットフォームに行って待てばいいってことになるかな。

 午後5時過ぎになると、プラットフォームは慌しくなってきた。反対側に列車が到着したのだ。

 2等Second Classと書かれた車両は自由席なのだろう。まだ列車が止まっていないというのに閉まった扉の外階段に駆け上がって手すりにつかまってそのまま運ばれていく男性、それに続いて人の塊が車両入り口付近に集まりながら列車とともに目の前を去っていく。うわー、すごい。

 やがて列車が停車して扉が開くと、ものすごい勢いで人がかけよって押すな押すなの大混雑で乗り込みが始まる。並んで乗ろうなんて考えは誰も持ち合わせていないようだ。窓に横棒が数本渡してあるのは、こうでもしないと窓から乗り込む人がいるからだろう。いや、それにしてもすさまじい。

 私たちの列車はバラナシ発で遅れることなく到着し、座席も決まっているせいか、誰も人のいない入り口から車両に落ち着いて入ることができた。乗り込むのが早すぎて照明が灯されていなくて薄暗かったが、しばらくして明かりが付いた。

 ガイドブックで見ていた写真からは、通路をはさんで両脇にベッドが同じ方向に並んでいるように見えた。

 しかし、実際には通路をはさんで片方は進行方向に向かって縦向きに2段ベッドが並び、もう片方はコンパートメントのように進行方向に向かって横向きに3段ベッドが並んでいた。

 3段ベッドの場合は、2段目の寝床が壁側におろされていて、夜寝るときにベッドを作るようになっている。そうしないと一番下のベッドに座って頭がつかえてしまうからだ。ということで、予約できるなら2段ベッドを予約する方が広くていいなぁ。3段ベッドの一番上も気兼ねなく寝られるからいいが、車両の屋根がかまぼこ型に競りあがってくるので荷物が置きにくいのが難点。2段目は上との隙間が狭い上に、自分が寝たいと思っても皆が起きていたらベッドを組み立てられないし、ここが一番不利かもしれない。

 混雑している時期だったので、夫と私のベッドは離れた場所に予約されていた。夫のベッドの側で待っていると、2人の日本人の若い女性がやってきて同じコンパートメントにおさまった。しばらくして1人旅のスウェーデン人バックパッカーが登場。彼と交渉して彼が確保していた一番上の段のベッドと、少し離れた私の2段目のベッドを交換してもらうことができたのだった。外国人は同じ車両に集められているような感じで、この車両にはやたらに外国人が多かったのでこういう交渉もしやすかった。

 2等車両には実に様々な食べ物売りが巡ってくる。私たちはお弁当を購入して持ってきていたが、これならば車内で買って食べてもそんなに高くないし面白かったかもしれない。一緒の座席になった日本人の女性は

おお、サモサ!食べる食べる!
おお、チャイ、飲む飲む!
おお、ターリー(豆スープとカレーとチャパティーとご飯の定食)、いくいく!

と、一緒にいるお友達もびっくりの果敢な食欲を発揮していて、お陰で私たちはどんな物がいくらで売られているのか、つぶさに観察できるのだった。車内の食べ物は高いと聞いていたが、2等に限ってはそうでもなかった。まぁ、私たちのお弁当はメグカフェ特製のトンカツと出し巻き卵と海苔弁当なので、これはこれで素晴らしかったんですけどね。

 途中の駅からはインド人のおじさん1人が入ってきて5席が埋まった。どうやら1席は空き席で走るようだ。日本人4人というのは珍しいらしく、通路をはさんで向かい側のインド人夫妻は私たちを思いっきり観察している。よく食べる明るい日本人女性が片言のヒンドゥー語で話しかけて随分と和やかな雰囲気を作り出してくれて、車内はとても楽しかった。

 さて、そろそろベッドを組み立てて寝ようかという時間になった時、ベッドをかわってくれたスウェーデン人の男性が戻ってきた。自分は疲れて眠りたいのだが、同じコンパートメントになった白人女性4人が盛り上がってしゃべっていて2段目のベッドを組み立てて寝たいといいだせないので、自分の元の場所で寝たいというのだ。幸いにもこのコンパートメントには1つ空きがでそうだったので、彼にはもとの場所にもどってもらって、私は夫の場所、夫は空いている1ベッドにおさまることで解決。

 どうして近くのベッドにこだわるかというと、愛するダーリンの近くで眠りたいという乙女チックな理由よりも荷物を安全に確保したいという理由が優先している。残念ながら。身長170cmが足を伸ばしてぎりぎりというベッドの長さなので、枕元に荷物を置くのは私の方だけになるのだ。とにかく、広くはないベッドに荷物満載にしながら一晩揺られてアーグラーに向かったのだった。

 この車両はA/Cつまりエアコン付きなのだが、天井に冷気の吹き出し口があり、もちろん調節はできない。私は2段目に寝ていたが寝袋がなかったら耐えられなかっただろう。インドってのは通年暑いようなイメージがあったが、冬の北インドの明け方はかなり寒い。でもA/Cではバーバーと冷気が出てくるのには本当に参った。

 寒い、狭いの中で熟睡は難しいが何とか朝を迎え、朝8時過ぎにアーグラーのフォート駅に到着した。

 めざしているタージマハール近くの宿は、ここから徒歩で行くにはちょっと遠いのでオートリクシャーで行くことにした。

 運転手が寄ってきてやや警戒したのだが、言い値は他の人から聞いていた値段と同じだったし、この人にお願いすることになった。朝8時のアーグラー。オートリクシャーで風を切って走ると、Tシャツとウィンドブレーカーではとても寒かった。

 宿に到着してチェックインの手続きが済むまでオートリクシャーのおじさんがいるので、何だろうなぁと思っていたら「今から俺の車でツアーに行かないかい?」というお誘いだった。価格を聞くと1日中見所をオートリクシャーで回ってRs400(=US$10.17)とか。そんなに悪くない値段に思えたが、ちょっと眠かったし「考えておく」とお断りした。

 宿シャンティ・ロッジは屋上からタージマハールが見えるということで選んだ宿。まずはここで朝食といきましょう。


 
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