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2007.02.08 Vol.2
ナイロビからモーリシャス・マダガスカルへの航空券手配
ケニア:ナイロビ |
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ケニアの次の目的地はモーリシャスとマダガスカルと決めていた。
というのも、ケニア他東アフリカは3月から三ヶ月間大雨季に入る。2月の初旬は小雨季と大雨季の間の乾季にも関わらず、よく雨が降って、サファリではたびたび四駆のサファリカーでさえ泥土にタイヤが埋まってスタック状態になった。このまま東アフリカに居続けて大雨季に突入したら、サバンナならずとも移動の際の交通に支障をきたすだろうという予想は難くなかった。
一番近い逃げ所、それがモーリシャスとマダガスカルなのではないかと考えたわけだ。モーリシャスは1月と2月がハリケーンのシーズンだがそれ以外は常夏の島。マダガスカルはロンプラによると雨季が11月から3月。乾季が5月から10月。4月は雨季から乾季への移り変わりの月のようだ。ということは、3月と4月の半ばまでをモーリシャス、4月の半ばから5月いっぱいまでをマダガスカルで過ごすと、丁度乾季の始まりの6月にケニアに戻ってくることができる。
サファリツアーから戻ってきた翌日の6日、早速、旅行代理店巡りを始めた。日本人を置いている旅行代理店を数軒、モーリシャス航空とマダガスカル航空のオフィス、インド人経営の旅行代理店も1軒訪ねた。
このルートは色々な可能性があった。単純に考えると
ナイロビ→モーリシャス→マダガスカル→ナイロビ
ということになるが、一つ一つのチケットを購入すると往復割引がないので一人US$1620(税込み)という金額になってしまった。ひえー、そりぁ高すぎる。
それじゃぁ、
ナイロビとマダガスカルの往復(45日オープンでUS$613、税込み)
ナイロビとモーリシャスの往復(3ヶ月オープンでUS$684、税込み)
をそれぞれ買って、一度ナイロビに戻ってくるか。US$1297。さっきよりは安くなったが、まだ高い。この方法だとモーリシャスに1.5ヶ月しかいないのに3ヶ月オープンを買うので高くなるのだ。でもモーリシャスに行くには1ヶ月オープン、次は3ヶ月オープンになってしまう。
だったら、モーリシャスに3ヶ月オープンで行っておいて、その間にモーリシャスとマダガスカルを往復したらどうだろうか。
ナイロビとモーリシャスの往復(3ヶ月オープンでUS$684、税込み)
モーリシャスとマダガスカルの往復(45日オープンでUS$350、税込み)
US$1035になった。かなり射程距離に近づいてきた。この組合せで、いくつかの代理店に見積もりを出してもらった。最後に訪れたアフロスペースという旅行代理店がメールで返事をくれるというので、翌日の8日にメールチェックをして、その金額でどの旅行代理店から購入するのかを決めることにした。
7日の朝、インターネットカフェでメールチェックをするとアフロスペースから返事が来ていた。今まで聞いた中で一番安い金額。インターネットカフェから一旦宿に戻り、午前中のうちにアフロスペースを訪れた。アフロスペースは、ヒルトンホテルの隣のBritish
Airwaysの入っているビルの7階にある。日本人の自由旅行者の間では有名なファルコン・トラベルと同じビルだ。
このビルは私たちの宿泊しているプラネットからも近くて便利だった。セキュリティーが厳しく、オフィスを訪ねるためにはIDの提示が必要だ。
昨日から話をしている洋子さんという女性を訪ねて、メールをもらったお礼とともにアフロスペースさんにチケットの手配を依頼したいと伝えた。ところで、他の旅行代理店では同じ組合せのチケットなのにUS$1000以上の金額を出してきたのに、なぜアフロスペースさんはUS$900とUS$100も削減した見積もりを出せたのかを聞いてみた。すると洋子さんいわく、モーリシャス航空とマダガスカル航空の組合せではなく、モーリシャス航空のみを利用することによって税金が安くなるために、安い見積もりを出せたのだと教えてくれた。
マダガスカル航空では外国からの往復チケットを購入した人に限り、マダガスカル国内の航空券は2割引になる。例えば首都のアンタナナリボから北端にあるヌシベという高級リゾート地までの往復航空券は通常US$300なのだが、これがUS$240になるのだ。私たちは既にマダガスカル国内の交通と見所についてもざっと研究していたのだが、飛行機を使うような可能性はアンタナナリボからヌシベ以外にはあまり考えられなかった。マダガスカル航空を使うことで国内便で得られるメリットがUS$60。モーリシャス航空だけを使うことで、その恩恵が得られないとしてもUS$40のお釣りがくる。
洋子さんの説明を聞いても、モーリシャス航空だけを使うことで得られるメリットの方が大きいことがわかったので購入することにした。
今回は旅行代理店の人の腕によって金額がどんどんと変わってくるのを目の当たりにした。客のニーズを汲み取って、最適な日程とルートをはじき出す、それは職人の仕事とも言える。
発券は別の所で行うので時間がかかるということだったが、再度訪れるのも面倒なので洋子さんと雑談して待たせてもらうことにした。私たちは仕事をやめて長期旅行を行っていて、今までに訪れた国の話になった時、音楽について話が及んぶと、アフロスペースにもよく遊びにくる俵さんという日本人の男性の話になった。俵さんは「地球の歩き方」の音楽の項目の執筆もしている人だということで、彼の話を面白くうかがった。
そうこうしているうちに、チケットの手配ができて支払いの段階になった。支払いは別の場所で行うということで、洋子さんについていくと、何と昨日見積もりをお願いしたファルコン・トラベルに入っていくではないか。支払いの部分で業務提携しているのだそうだ。ファルコン・トラベルの方も丁寧に色々なチケットの値段を調べてくださったにもかかわらず、我々は結局アフロスペースさんにお願いしてしまったので、顔を出すのは非常にはばかられたが仕方ない。私は事務所の外で待って、夫だけが事務所に入って手続きを行った。
アフロスペースの事務所に戻り、俵さんの最新のDVDを借りて宿で見ることにした。翌日、事務所に返しに行くと、俵さんが事務所に来ていて、会って話を聞くことができたのは嬉しい偶然だった。蔦田さん、俵さん、洋子さんについては「People(出会った人)」で紹介している。
参考
Afrospace(http://www.afrospace.info/)
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