夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.07.29
悪天候でもケープタウンを楽しむには?

南アフリカ:ケープタウン

 私たちが滞在した5日間というもの、完璧に天気が悪かったケープタウンでは、アウトドア関連の楽しみは捨て切る決意は前のスケッチで書いた。そしてワイン飲んだくれツアーに参加して、それはそれでとても充実したのだが、ケープタウンにはまだまだ楽しみがあった。

 それは、寿司とショッピング。

 まずは寿司。南アといえば日本のマグロ漁船も立ち寄るというくらいだから、マグロが取れんるんじゃぁないだろうか。静岡県の清水市に嫁に行っていたという南ア人にダーバンで出会ってから、ケープタウンで寿司を食べたいという思いは沸々と沸いていた。

 私たちの滞在するロングストリート沿いに交差する道沿いには「港」という日本人がやっている寿司屋があり、ここに行きたいと思っていた。ある天気の悪い昼食に、港を訪ねてみると夜しか営業していない。ショック。というわけで、海沿いの大規模ショッピングモールVictoria Wharfで「SUSHI」の文字を見た私たちは、よく考えずに寿司を注文してしまい痛い目に会ったのだった。

 ヴィクトリア・ウォーフ内にはシャレたシーフードレストランがあり、西洋料理と寿司のシーフード関連の食事を出している。寿司専門じゃないってのに、うっかり入ってしまい、安くもないのにおいしくない寿司を食べる羽目になってしまったのだった。ネタは良かったんだけどねぇ。寿司ってのは難しい(どうだめだったかは「本日の献立2007年7月27日昼」の写真をクリックあれ)。

 後に、同じ宿に宿泊している日本人が港で寿司を食べてきた。「どうだった?」と聞くまでもなく、「いやー、おいしかったぁーーーー」という感想。やっぱり港に行くべきだった。

 こうして2つの楽しみの1つは敗退に終わってしまった。こうなったら残る楽しみ、ショッピングを満喫するしかない。

 今回のショッピングのテーマはずばり「アウトドア衣料品を買う」である。アフリカが終了したら10月にはネパールに飛ぼうと思っている。トレッキングに際してのアウトドア衣料品の不足分を買いたいと昨年の夏から思っていたのだった。

 アウトドア好きの人が多い南アでは良質のアウトドア衣料品も入手しやすいという予想は、今度は裏切られなかった。

 宿の隣でアウトドアのツアーを催行している事務所があり、そこの人に聞いた所、ヴィクトリア・ウォーフのすぐ目の前にCape Martというアウトドア専門のショップがあるから、そこに行ってみるといいと教えてくれたのだった。

 相変わらず曇っているテーブルマウンテンを背景にレンガ色の2階建ての建物のCape Martが見つかった。

 1階はメンズ衣料品、靴、テントやカバン、調理器具やタオルや懐中電灯など、2階はレディース衣料品という豊富な品揃えだった。目の前のヴィクトリア・ウォーフのモール内部にも3軒くらいアウトドアの衣料品を扱う店がある。Cape Martで扱っている衣料品はK-wayという南アのブランドが多く、南アには他にもCapestormというブランドもあり、こちらはK-wayよりもやや値段のレンジが高いがデザインや発色がいい。

 私たちはモールの3軒とCape Martを2日間にかけて探索して、パンツ、ジャケット、ウィンドブレーカーなどを買い揃えた。くしくも全てK-wayの製品で揃ってしまった。

 お値段は以下の通り
・メンズ 2wayパンツ R399(=US$57.49)
メンズだが私も買ったので計2本購入。膝の上のチャックで切り離せて短パン仕様になる。後ろのポケットはバックパックを背負っても物が取り出せる用に大きく繰り込んでいる。裾にも縦割りにチャックが付いているので長さのお直しができないのが問題。しかも長い。

・メンズ フリース付き防水防風除湿WB R999(=US$143.95)
フリースは厚手でウィンドブレーカーWBから取り外せるもの。WBは英語で言うと、Water Proof 、Window Proof、Beaathable。

・メンズ 防水防風除湿パンツ R450(=US$64.84)
そもそもスキー用なので裾が広がっている。これも長い。しかし、Water Proof 、Window Proof、Beaathableの機能を持つパンツが欲しかったので購入。

・レディース 防水防風除湿WB R799(=US$115.13)
Water Proof 、Window Proof、Beaathableのウィンドブレーカー

・レディース 中綿ジャケット R599(=US$86.31)
見た目はダウンジャケットのようだが、素材は化繊。保温力が高いので、軽くてとても温かい。

 パンツは背が高くて足が長いオランダ人やイギリス人を祖先に持つ南アの人々に合わせて作られているために、典型的な日本人体型の私たちにはちょっと合わないのは確か。でも値段が安いので、いつかお直しに出しても割に合うだろう(自分で直せばもっと安くつくし)。

 これまでにトレッキングをしていて、何がムカつくかというとユニクロで購入した1000円のウィンドブレーカー。ユニクロが悪いわけではない。トレッキングには向かないと言いたい。歩いていると、とても汗をかいてくるのにちっとも湿度が外に出ないので暑くてしょーがないのに加えて、風が強い場合はあまりウィンドをブレークしないので寒くてしょーがない。ちゃんとした本当のウィンドブレーカーが欲しいと思っていた。

 私たちが望む機能(防水防風除湿)はつまりゴアテックスということになる。ヨーロッパ(フランスとオーストリア)のスポーツショップで見ると、この機能が付いた商品は全てゴアテックスの商標付きになっていて、つまりウィンドブレーカーで3万円以上するのだった。それと比べるとK-wayは独自の技術で同じような機能を持たせて半額ということになる。これはお得だと購入することにしたのだった。

 このゴアテックスとの比較に見られるように、南アのアウトドア衣料品はヨーロッパの3分の2から半額くらいで買えると思われる。ネパールのポカラやカトマンドゥーにはアウトドアが揃う店がたくさんあるとガイドブックにも書かれているが、どの旅行者に聞いても、ノースフェースやコロンビアなどのロゴをつけた偽商品があるという話で、逆を返すとちゃんとした機能の製品を見つけるのが難しいのではないだろうかと思ったのが南アで買い揃えた理由である。トレッキングでは、ちゃんとした機能がないと如実に疲労になって跳ね返ってくるから、ここはケチりたくない。

 また、Cape Martでは速乾性のドライタオル(R150=US$21.61)、発光ダイオード6LEDのヘッドライト(R180=US$25.94)も購入。ヘッドライトや蛍光灯は照明の度合いを試せるように、店内には人口の洞窟が作られて、そこで実に様々な商品サンプルを試せるようになっていた。素晴らしい。

 私たちはエジプトのカイロで中国製のヘッドライトを購入していた。340円だったが、豆電球が1個だけついている物でそれはそれは悲しい弱い光を発していた。ナイロビのマサイ・マラのサファリに行った時に、そのか弱い光で手元を照らしていた夫は、遠くからLEDの強烈な光のヘッドライトを付けて歩いてくるヨーロピアンの光で、自分の手元がすっかり見えなくなってしまって、それ以来「LEDのいいヘッドライトが欲しい」といい続けていたのである。カイロの恨みをケープタウンでやっと晴らした。長い道のりだった。ナイロビのナクマットという大型スーパーのホームコーナーでも見つけたが、8000円くらいして驚いて買わなかった。今まで待って良かった。

 その他、これまでに出会った旅行者がよく履いていたCrocsというブランドのサンダルの直営ショップもモールの中に入っているのでのぞいてみた。

 この会社はレジン(松脂)で作ったサンダルが爆発的な人気になり、今は様々な形のサンダルやシューズを出している。足の甲を覆って、かかとにストラップのついたサンダルがR399(=US$57.49)と決してお安くはないのだが、耐久性が高いということで、人気が出ているようだった。

 クロックスの偽物はプラスチックとゴムでできているそうで、ヒビが入って割れてしまうまでの期間が短い。それに比べるとレジンはなかなか割れないという、店員さんの説明だった。

 私は、Mr.Priceという南米の安売り衣料品店で、このクロックスの偽物をR49.9(=US$7.19)で購入していた。しかし、2回続けて購入したサンダル(1500円前後)がたちまち壊れてしまっている夫は、ここは一ついい物を買ってみましょうと本物クロックスを購入するに至った。9月27日現在、いまだに壊れたサンダルを捨てきれずに履いているために、アフリカでのデビューはなくなりそうな勢いである。次のネパールはちょっと寒いから履かないと思うし、インドは道が糞尿だらけでもったいないから・・・。

 デビューは先になりそうである。

 更に更に・・・。


到着してバスターミナルから宿に向かうタクシーから。
ロングストリートの風景。

到着初日だけ晴れていたケープタウン。

ヴィクトリア・ワーフVictoria Wharfからテーブルマウンテンをのぞむ。
一瞬晴れた時を狙って。
 南アの本屋は東アフリカ、南部アフリカで一番ロンリープラネットの在庫が充実していると思われる。この先の旅で必要な資料を揃えることもできたのだった。

 ということで、寿司は失敗したが、お買い物の成果は上々であった。

 ケープタウンはこれまで渡り歩いてきた東アフリカ及び南部アフリカのどの都市にもない、チャーミングなヨーロッパ的都会の楽しさがある。もし、天気の悪いケープタウンに来てしまったら、無理やり喜望峰のツアーに参加するより、この際、良質のアウトドアグッズのお買い物、そしておいしいお寿司に予算を割いてはいかがだろうか。


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