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2007.08.07 Vol.1
エトーシャ国立公園ツアー〜第二日目(前編)
ナミビア:ウィントフック |
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今日はまず、朝食前のゲーム・ドライブから始まった。
朝6時半に出発というので、5時半に起床して身支度完了。
6時半に車でキャンプ場のゲートを出ると、煙ったように霞む東の空にアフリカ特有の燃えるような大きくて真っ赤な太陽が上がり始めていた。
同じような経度なのに南アよりも1時間先に進んでいるナミビアでは、夜明けが遅い時間に感じられた。
走り始めて5分しか経っていない時、非常に遠くにだがライオンの親子が歩いているのが認められた。今日の一発目はライオンだ!
まだ開け切らないグレーがかった空気の中で、大人のメスライオンと子供ライオン2頭が悠々と歩いている。子供達は大人の後からじゃれながら跳ね回りながら歩いている姿が、とても微笑ましかった。
写真を撮るには光が弱すぎるし距離がありすぎる。この写真が限界だった。
強烈な朝日の光に照らされて、周囲がオレンジ色に染まる中で、次に見かけたのはスプリングボック。
そもそも南アに生息していたのだが、ナミビアに移動してその数を増やして現在では南アよりも個体数が多くなっている草食動物だそうだ。
強靭な足のバネでジャンプしながら走るスピードは草食動物では一番速いと言われており、ライオンは追いつけないのだそうだ。
ライオンを見てから車で3分移動しただけで見ることができたから、先ほどのライオンとの距離はそんなに遠くないはずなのだが、ここで余裕を持って草を食んでいるのには、そういうワケがあるようだ。
ブッシュの中でヌーを見かけた後、ブッシュが終わって枯れたような黄金の草の生えるサバンナにやってくると、キリンの登場だ。
最初は遠くからこちらの様子を伺っていたが、大丈夫だと判断したのかこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。
優雅な様子で歩きながら、時々立ち止まって大きくて優しい目でこちらをじっと見る。キリンという動物は、時にあまりにありふれたイメージなので、目の前にいないとそんなに魅力がないと思ってしまうのだが、実物を目にすると非常に魅力的なのを思い出す。そんな動物だ。
やがて、同じ平原に体に対して足が妙に細い動物が登場。ブルーベリートンプソンだという説明を受けたのだが、これってヌーじゃないのかなぁ?
別名ウシカモシカとも呼ばれるヌーは顔と体が牛で足がカモシカみたいな動物で、ケニアのマライ・マラ国立公園とタンザニアのセレンゲッティー国立公園の両方を季節ごとに大群で行き来するので有名だ。
そのヌーなんじゃないかと思ったが、聞きそびれてしまった。
ヌーの集団と反対方向からダチョウが1羽接近中。両者はお互いの存在が見えないかのごとく、全く気にせずにすれ違っていった。
朝飯前だというのに刺激的なシーン満載のエトーシャに、一同は感嘆の声をあげながら窓から天井から顔を出して、ベストショットのポジション探しに忙しいバスの中だった。
朝飯前のゲーム・ドライブでは、この他に飛べる鳥の中では一番大きなバスターなんちゃらという鷹のように鋭い顔つきの鳥や、大きな黄色いくちばしを持つイエローホーンビルを見た後に、ウォーターホールで水を飲むスプリングボックを見てキャンプ地に戻った。
朝6時半からたっぷり2時間のゲーム・ドライブを終えた後は、簡単に朝食を済ませ、9時半から全ての荷物を持って今夜のキャンプ地への移動が始まった。今日は1日ゲーム・ドライブをしながら移動して、夕方にキャンプ地到着の予定だ。
キャンプ地を出て3分後に再びブルーベリートンプソンの群れに遭遇。随分、たくさんいる。
海水が干上がってできたエトーシャ・パンの南部の道もまた白い砂利でできた道で、サバンナの草も枯れているような白っぽいものが多く、空もまた煙がかったようにグレーがかっている。どこに目を移しても白っぽい。
ロンプラには「”エトーシャ”とは現地の言葉で”水が干上がった偉大なる白い場所”という意味があるが、それは適切なネーミングだ」と書かれていて、この道を走るとその意味がよくわかる。
9時42分にウォーターホールに到着。エトーシャには64個のウォーターホールがあるそうだ。そのうち、天然が半数で残りは自然保護のために人工的に作られたものだそうだ。この時停車したのは、天然のウォーターホールだ。停車した時点では、シマウマ1頭とイランドというオスは角4本、メスは角2本の草食動物が2頭しかいなかった。
しかし、数分もたたないうちに次々と動物が現れては去って行き、まさにエトーシャ国立公園の醍醐味を堪能することになった。時間の経過を追って主な動物の動きを紹介すると・・・。
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9時48分
シマウマ様、
スプリングボック様
ご到着 |
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9時48分
ブルーベリートンプソン様、スプリングボック様ご登場 |
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9時49分
イランド様ご一行ご到着 |
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9時52分
クドゥ様ご登場、
ブルーベリートンプソン様ご退場
クドゥは私たちのツアー会社名でもある動物でクネッた角が特徴 |
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9時53分
イランド様、ブラックフェースインパラ様、お水ご堪能中 |
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9時56分
イランド様ご一行お帰り |
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10時03分
キリン様、シマウマ様、オリックス様ご到着 |
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10時10分
シマウマ様、シマウマ様、シマウマ様、多数ご到着 |
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10時16分
クドゥ様、団体でご到着 |
とまぁ、こんな具合にひっきりなしに動物が訪れる。まさにエトーシャでは「動物から寄ってくる」サファリが楽しめるのだ。
ここには約40分くらい滞在したのだが、見飽きるどころかもっと見続けていたい場所で、去るのがとても名残惜しい気がしたのだった。
それから、ブッシュの中にシマウマを見たりしながら移動。
「いやー、今のは良かった、すごかったねー」と口々に興奮を語り合って車は進んでいたのだが、それから20分後に見た光景は、この興奮を全て忘れ去るくらいのインパクトのあるものだった。(後編に続く)
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