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2005.01.30 vol.1 ロケ現場に遭遇!(前編) |
アメリカ合衆国:ロサンゼルス |
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宿のレポート作成に必要な写真が足りない!というわけで、ダウンタウンは7th
St.付近に向かった。目的地に近づくと、人だかりができている。道路を挟んで反対側の歩道は、業界らしい人たちが大勢いて、機材も見える。間違いない。ロケだ。
足早に近づいていく。道路の向こう側へは一般人は渡れない。封鎖されているのだ。誰?誰の撮影なんだろう。巨漢のボディーガードたちに垣間見た抜群のスタイルの美女。夫は「見たことある顔だなぁ」と言ったものの、2人とも名前はわかっていない。
時間もたっぷりあることだ。撮影現場の反対側の歩道に陣取って、ロサンゼルスのロケ現場をとっくりと観察することにした。大音量で音楽が鳴り響き、美女3人が肩を組みながら、歩道を闊歩していく。そんなシーンが繰り返される。どうやら、プロモーションビデオらしい。それにしても、何と大勢のスタッフがいることだろう。主役もさることながら、それを取り巻くスタッフにも興味が湧く。
まずは、私たちの目の前に立つ、このインカムをつけた人。道路を渡ろうとする一般人に「今日は撮影ですから、あちらに回って道路を渡ってください」と制止する係。まわりのやじ馬たちは、大抵彼に対して好意的、あるいは自分たちに好意的であってほしいと願っているので、おとなしく言うことを聞いている。が、時折、自分の行く手を阻まれて憤慨する通行人は違う。「いや、そこを渡って撮影の邪魔にならないようにするから」「撮影ごときで、何で俺の行く道を阻止されなきゃいけないんだ」文句の言い方は様々。中には「ヘイ、メーン、どーやったらそういう仕事につけるんだい、俺もやりたいんだよ」ってことまで言っているらしい人もいる(英語がかなり特殊なアクセントで細部まではわからないけど)。「いやぁ、そもそも俺は音響の人間なんだよ」と言って、そんな人たちを制止しながらも、目線は回りを警備している。大変だなぁ、本業じゃないのに。
次は、主役に目をやるとどうしても視線に入ってくるこの人たち。撮影が一段落すると、さっと主役を取り囲む。SPなんでしょうね。政治家のSPは黒い背広のイメージですが、こっちはジャージ。とにかく大きくて、居るだけで威圧感がある。1週間ほど前に、ユニオン駅でもプロモーション撮影をしていたけど、そこにも同じような体格の人がいましたねぇ。この業界のSPになるための標準規格があるのかもしれない。
そして、ヘアーメイクさんたち。ちょっとでも動いた後には、ささーっと近寄ってきて、メイクを直しているらしい。「らしい」というのは、主役が動きをとめると、件の巨漢SPが取り囲んで、何をしているのか定かではないため、想像って意味で。ヘアーメイクさんたちの一人は東洋系の女性。日本人かなぁ?しっかりした顔してました。がんばれ。
主役は、私たちが立って見ている歩道から見て、左方向の交差点から右側に歩いていく設定。右端には、巨大なライトが。「あれだけ光をあてれば、私の顔のシミも吹き飛ぶに違いない」と冗談で夫に言うと、「あんなもの持って歩けませんから」と真顔で返された。だから冗談だっていうのに。
やがて、スモーク焚きのお兄ちゃんが登場。そして、会社員風、OL風のエキストラたちもどこからともなくゾロゾロやってきた。見物客も増えてきたぞ。さぁ、いよいよ本番撮影が始まるのか?(続く)
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