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2006.05.22
パリ歩きまくり(5)
エッフェル塔-アンヴァリッド-コンコルド広場-オペラ座
フランス:パリ |
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今日はエッフェル塔から散策を始めよう。地下鉄6号線のTrocadero駅に降りてシャイヨー宮の出口から出る。
左手の大きな建物のシャイヨー宮の中央門を左に曲がると、エッフェル塔が見えてくる。
パリを代表する超有名建築物のエッフェル塔。団体ツアーで来る場合も、ここからのエッフェル塔を見学する場合が多いようで、辺りは観光客だらけ。それにしても、天気が悪い。
ここをズイズイと前まで進んでいくと、両脇に下る階段と坂道になっている。今日の第一目的はエッフェル塔を見ながらのピクニックだったので、左側に下る坂道の途中にある芝生の横のベンチで、早速お弁当を広げた。
徐々にお天気も回復の模様。もっと晴れろ〜、もっと晴れろ〜と呪文を唱えながら食べる。周囲のベンチでは、同じようにサンドイッチをパクつく学生の団体がいて賑やかなことこの上ない。
ご飯が済んだら、そのまままっすぐにエッフェル塔に向かって進む。塔の前にある橋がイエナ橋Pont d'Iena。
イエナ橋には思い出がある。生まれて初めてパリに来たのは大学4年生の春休み、いわゆる卒業旅行の時だった。一人旅行だったが、同じく卒業旅行をしている友人2人とパリで待ち合わせることになっていた。「じゃぁ、このイエナ橋のふもとで会おう!」と日時を決めてそれぞれ日本を発っていた。ところが橋に到着して愕然とした。イエナ橋は想像していたよりもずっと幅が広く、距離も長かったのだ。しかも、観光客がとても多い。友人に会えるのだろうか。橋から塔までの間をさまよっていたら、遠くから友人が私の名前を呼んでいるのが見つかって、かけよって抱き合って再会を喜んだ。イエナ橋の名を聞くと、その頃の旅行が思い出される。
記憶の中でとても広くて長いイエナ橋は、落ち着いて見るとそんなでもなかった。不安な気持ちが橋をとてつもなく広い空間に見せていたのだった。
橋を渡って左手に降りると、セーヌ川クルーズの発着所になっていた。
バトー・パリジャンBateaux Parisiensという会社のクルーズがここから出発するようだ。1時間のクルージングはUER10(=US$12.82)。食事も飲み物もつかないがリーズナブルな値段。4月から9月までは夜10時半出発まであるということなので、是非、夜景クルーズを楽しみたいと思い、パンフレットを頂戴してきた。
イエナ橋を渡ると、エッフェル塔のふもと。近くからだと、さび色の繊細で美しい模様がはっきりと見える。
エッフェル塔の斜めになった足にそってエレベーターが昇降している。このエレベーターに乗って展望台に行けるのだ。天気が悪いにもかかわらず、多くの人がエレベーターに行列していた。
我々は前回のパリ訪問で上ったので、今回はあっさりとパス。エッフェル塔の下をくぐってシャン・ド・マルス公園Parc
du Champ de Marcに進む。
公園の芝生で休む人の姿が見え、そのずーっと先に陸軍士官学校が見える。
公園を陸軍士官学校Ecole Militaireに向けてずんずんと歩き、しばらくして振り返ると、ああ、何とエッフェル塔の美しいこと。天気が回復していることもあるが、こちら側から見たエッフェル塔は、緑の芝生を手前に控え、日があたって模様がくっきり。しかもエッフェル塔の足の間からシャイヨー宮も見える。
しまったー。ここでお弁当を広げるべきだった。我々2人の間では、ここでお弁当を食べたことにしようかと捏造の計画も頭をよぎったが、正直に反対側で食べたことを報告しておく。
いやー、本当に惜しい。しまった。これを読んでくださっている方、ぜひ公園側でピクニックされることをお勧めします。
公園の終わりごろには、戦没者慰霊碑だろうか。各国の言語で「平和」と書かれている。
人間の大きさから換算すると8mくらいはありそうな結構大きなモニュメントである。
モニュメント越しにエッフェル塔をのぞんだ絵も面白い。単体でなく、見る角度によって、周りの風景と織りなす効果も考えられているのだろうか。モニュメントでありながら、アートしていた。
ナポレオンも在籍していたという陸軍士官学校で左折してアンヴァリッドに向かう。
ここからアンヴァリッドまでの左側は住宅街になっている。パリ7区にあたるこの地域、雰囲気はいいし、ショッピングにも便利ということで、おそらく高級住宅街になっているようだ。
アンヴァリッド手前にあるカフェでは、パリッと真っ白なテーブルクロスに黒っぽい店内のモダンな内装。食事をしているのは、年配のお金持ちやバリッとスーツを着こなした若いエリートサラリーマン。こんな所を社食のように同僚と3人連れで食べに来ている人って、どんな仕事をしているのでしょうね。
さて、アンヴァリッドを背にして、アレクサンドレ橋Pont Alexandreに向かう。この広い車道の左側に理想的な芝生が広がっている。何に理想的かって?昼寝、昼寝に理想的な芝生、そして日差し。昼食後、かなりテクテク歩いたし、ここら辺で昼寝でしょう。。
15分ほど仮眠して、すっくと起き上がり、何事もなかったかのように、再び歩き始めた。橋は、前回通った時に天気が悪かったが、今日は橋の両端にある金ぴかの装飾つきの柱が光っている。ナポレオンが在籍した陸軍士官学校、ナポレオンの遺骸が眠るアンヴァリッドときたら、この橋も何かナポレオンチックに見えてくる。
橋を渡ると、左手にグラン・パレ、右手にプチ・パレが見えてくる。今日のプチパレは青空を背景にとても美しい。あ、カウ・パレードの牛のオブジェがここにも。
ここからシャンゼリゼ通りまで出たら、右折してコンコルド広場まではすぐ。広いロータリーの真ん中にオベリスクが建つコンコルド広場。エジプトのルクソール神殿に立っていた2本のうちの1本で、ナポレオンの意思によりエジプトの総督からフランスのシャルル10世に贈るという形でパリに運ばれてきたそうだ。
ルイ16世やマリー・アントワネットらが革命後に処刑されたのもこの広場。
こうした歴史に加えて世界遺産に認定されたことで、有名な観光スポットとなっているそうだ。
コンコルド広場から左に伸びるロワイヤル通りRue Royaleをまっすぐに進むとマドレーヌ寺院に突き当たる。
この界隈は前回の散策でも見た通り、素敵なお店がたくさんある。ここまで散策してお茶をするのもいいのではないだろうか(お店は「パリ歩きまくり(3)マドレーヌ寺院-マレ地区-バスティーユ 」を参照)。
マドレーヌ寺院を右斜めに進んで15分も歩くとオペラ座に到着する。
前半は曇りがちな天気だったが、後半から晴れてきて、パリの名所散策にはぴったりの日だった。
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