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2006.12.13
イッ・ダハール地区のパブリックビーチ
| エジプト:ハルガダ |
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12月12日の夜明け前にバスターミナル近くの道端でバスを降ろされ、夜道をようようたどり着いた宿、ハッピー・ホームはハッピーどころかかなりミゼラブルな宿だった(Accomodationのハルガダ参照)。
こんな宿には2日といられん!と、12日は数時間の仮眠を取った後、イッ・ダハール地区の宿を片っ端から見て周ることにした。
ハルガダは、北端に庶民的な宿が多いイッ・ダハール地区、その南にはシナイ半島からのフェリーが到着する港もあり、中型・大型のホテルが密集するスィガーラ地区、その南に大規模高級ホテルが立ち並ぶコラ地区と3つの地区に分かれている。イッ・ダハールの中でも、私たちが最初に宿泊したハッピー・ホームは海岸線から離れているので安宿の地域のはずだった。
しかし、イッ・ダハールの海岸沿いの宿を訪ねて宿泊費を聞いてみると、ハッピー・ホームのおやじが交渉の末渋々承諾した値段と対して変わらないではないか。あの、狸おやじめ。ますます、あの宿にはいられない。という確信は強まったものの、これという決めてになる宿が見つからない。ざっくりと見て周った結果、一泊ツインルームでEGP40(=US$6.76、2006.12.11のレートUS$1=EGP5.92)というホテルに目星をつけた。あとはまぁ、日本人の奥さんがいるというサーラ・ダイバーズでも見学に行って、よければそこでシュノーケリングツアーの予約をして、その帰りにホテルを予約しようと思っていた。
ところが、サーラ・ダイバーズではシュノーケリングを行うお客さんに宿泊サービスも提供しているという話を奥さんである智恵さんから聞くことができた。何と!地獄に仏というのは大げさだが、私たちにとってはそんな気分の出会いだった。
12日の夜、早速宿に帰って狸おやじに明朝出て行くことを宣言。おやじは今朝早く部屋に入れてやった分として、追加で半日分も支払えと要求してきた。確かに朝5時から起きてくれて、部屋に入れて寝かせてくれたのはありがたかったし、半日分の料金に相当もするだろう。ということで1.5日分の金を払って、「明日はもうノーマネーだからね!」と念を押すと、狸オヤジはちょっと悲しそうに「トゥモロー、ノーマネー」と繰り返した。ったくもう、悲しそうな顔するくらいなら、ちゃんと掃除して、電球切れたの直して、キッチンのプロパンガスを空っぽじゃないのにしてくれっつーの。何もしないのに同情だけは引こうとするんだから。
13日の朝8時にタクシーを拾って、ハッピー・ホームを早々に去る。埃っぽくない清々としたサーラ・ダイバーズのドミトリーがどんなにありがたかったことか。とりあえず、13日は近所にあるというパブリックビーチに行ってみることにした。智恵さんのプライベートの書籍であるアフリカ旅行記と「神々の指紋」というイギリス人ジャーナリストの書いたベストセラーリポートが日本語で漫画になっているのを貸して頂いて、昼前に宿を出た。
サーラ・ダイバーズを出て左手に5分ほど歩くと、イッ・ダハールの外周道路に出る。目の前はヒルトン・プラザホテルだ。ここを右に向かって道なりに歩いて30分ほど行くと、左手がパブリックビーチになっていると聞いた。
外周道路を右手に歩いて行くと、メインロードと分かれて左に上っていく道があった。もしかしたら、こちらの道を行けば海岸沿いに出るかもしれないと思って、その坂道を上がって行くと、上がりきった所に門があり、ここから先はどうやらプライベートなコンドミニアムエリアのようだった。門番は、住民以外は何人も通さない構えで、私たちはここで元に道に戻るしかなかった。それにしても、エジプトのお金持ちが別荘を持っているのだろうか。見晴らしの良い丘が海に向かって傾斜する斜面には、白亜のコンドミニアムがポツポツと並んでいて、いかにも瀟洒な別荘地という雰囲気を醸し出していた。
メインロードに戻って再び進む。左手には大型のホテルがいくつか見えてきて、その先の海岸沿いが公園のように何もない空間になっていた。この空間の部分がパブリックビーチらしく、囲いの端にある入り口で入場料金を徴収された(一人EGP3.5=US$0.59)。パブリックビーチに至る手前のホテルとホテルの間には、どちらの敷地にも属さない海辺があり、ここなら入場料金を支払わずに入ることも可能だろう。サーラ・ダイバーズの情報ノートには、無料のビーチ情報として掲載されていたが、しょぼい、しょぼすぎる。ホテルとホテルの間の敷地は汚らしく、ちっとも気持ちが良くなれない雰囲気だった。それよりはわずかな入場料金を支払ってもパブリックビーチに入った方が整備されていてよっぽども気分がいいと思う。
パブリックビーチは最初だだっ広い海岸が続いているが、やがて小さな湾を取り囲むようにパラソルとビーチベッドなどが並ぶ所になる。ここでビーチベッド(EGP5=US$0.84)か、リクライニングしない椅子(EGP3
= US$0.51)のいずれかを借りて1日中寛ぐことができる。

湾の中は波も穏やかで、大きなプールのようだった。水もエメラルドグリーンが美しい。さすが紅海の海といった感じ。しかし、いかんせん12月、冬なのである。ご覧の通りビーチは閑散としていて、私たちの他には白人の観光客が2〜3組いるのみだった。
わざわざ冬の時期にリゾート地に行かなかったので、そういう経験がないだけなのだが、今までの自分の経験から、こんなエメラルドグリーンの海のある所は必ず熱帯に近い暖かい所だという思い込みがあり、こんな色の海の前にいるのに寒いということがとても不思議な気分だった。
風は少し冷たく、いくら日が当たっているとはいて、吹きっさらしでビーチベッドに横たわっていると寒そうだ。ビーチベッドを借りた場合は風避けのシェードを立ててくれて、これで大分風が防げた。Tシャツ、セーター、ウィンドブレーカーを着たままビーチベッドに横たわって本を読み始めた。ここはオンシーズンに来たら、どんなに素敵な所だろうと想像しながら・・・。
それでも、海に入って泳いでいる白人が数人いた。
海からあがってきた時に「寒くないですか?」と話しかけてみると、どの人もロシア人だった。
ふーむ、ロシア人だったらこの程度の気温は十分暑いというにふさわしいのかもしれない。
この後ハルガダでみかける白人の多くはロシア人だった。シーズンオフのビーチリゾートでも寒さを感じずに楽しめるロシア人は、かなりお得だ。
私たちは夕方近くまでビーチベッドに寝そべって読書して帰ってきた。ハルガダに来たのは、ダハブが思ったよりも寒く、リゾートとしては欲求不満だったので、もっと南にあるハルガダならば暖かいリゾートを楽しめるのではないかという期待があったからだったのに、あまり気温は変わったように思えなかった。
あまり暖かくなかったねぇ、でもさ、ダハブにはビーチがなかったから、砂浜で寛げただけでもハルガダに来た甲斐があるってもんだと、ちょっと言い訳がましく二人で言い合いながら宿に戻った。
ここ、オンシーズンの6月や9月に来たら本当にいいと思う。(7月、8月は暑すぎるそうだ)
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