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2007.08.12〜14
現地手配。オカヴァンゴデルタのモコロツアー |
ボツワナ:国内旅行 |
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ボツワナ北西部に位置するオカヴァンゴ・デルタは、マウンからモコロという小さな小船で湿地帯の奥に入り、陸に上陸してウォーキングサファリを楽しむことができる。
マウンから日帰りで行く人も多いようだが、動物は朝と夕方に出没することが多いと聞き、私たちは2泊3日の予定を組んだ。
オカヴァンゴ・デルタにはどうやっていったらいいのか?どうやって2泊3日の宿泊を行うのか?
人気があるのはオーバーランドツアーで行く方法。オーバーランドツアーというのは、乗用に改造したトラックに乗って1週間から長いもので1ヶ月以上アフリカの各観光地を巡るツアーだ。運転手と専属のガイドがついていて、寝袋や着替え以外に必要なテントやキャンピングテーブルや椅子などはツアー主催者側が用意してくれる。食事はツアーの最初にあらかじめ支払った予算の中からメンバー持ち回りで買い物に行って自炊するか、レストランに行く場合は各自で支払うようだ。
南アのケープタウンから出発してナミビア、ボツワナの各地を巡り最後はザンビアのヴィクトリアフォールズで終点というコースだと、宿泊費が高くて交通の便が悪いナミビア、ボツワナ、ヴィクトリアフォールズまでをカバーしているので便利だと思われる。
反面、見知らぬ人々と長時間を過ごさなくてはならない、日程が決められているなど自由を束縛される。更に、例えばオカヴァンゴデルタへのツアーはオプショナル参加になっていて、行きたい人は更に出費が必要など所々で大きな出費を強いられるようで、明らかにフリーで動くよりは高くつく。
もっとも、ネイティブ相手に英語を話さざるを得ないので、へたな英語短期留学に大枚をはたくよりはずっと英語修行になるし、アフリカ観光もできて一石二鳥と考えればかなりお得だとも言える。
個人の目的によってメリット・デメリットは変わってくるが、
・束縛がないこと(時間、人間関係、食事内容)
・コストパフォーマンスがいいこと
の2点から考えると、私たちは苦労しても自分で動いたほうがいいという結論で南アのケープタウンにいる時に、マウンのアウディキャンプにメールで連絡を取ってみると、アウディからツアーの手配ができるという返事をもらえた。
アウディではガイド付きツアーのみというのと、必要な道具と食事つきのツアーの2種類があるということだった。ガイド付きツアーを頼んだ場合不足する道具については別途レンタル、食事は自分で買ってきて用意することになる。今までの経験から、当然自分でレンタルして自炊する方が安いに決まっているので、ガイド付きツアーのみとレンタルプラス自炊のコースを選択した。全てが揃ったツアーの値段を控え忘れてしまったので、比較できないのが申し訳ないが私たちのコストをここにあげておくので参考になればと思う。
項目 |
単価
(BP) |
単価
(US$) |
数量 |
日数 |
合計
(BP) |
合計
(US$) |
2泊3日ガイドツアー |
1070 |
167.71 |
2 |
− |
2140 |
335.42 |
以下レンタル費用 |
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テント |
45 |
7.05 |
1 |
2 |
90 |
14.11 |
マットレス |
25 |
3.92 |
2 |
2 |
100 |
15.67 |
プレート等 |
10 |
1.57 |
2 |
2 |
40 |
6.27 |
カラトリー |
10 |
1.57 |
2 |
2 |
40 |
6.27 |
鍋 |
10 |
1.57 |
2 |
2 |
40 |
6.27 |
椅子 |
10 |
1.57 |
2 |
2 |
40 |
6.27 |
テーブル |
15 |
2.35 |
1 |
2 |
30 |
4.70 |
クーラーボックス |
25 |
3.92 |
1 |
2 |
50 |
7.84 |
レンタル費用合計 |
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410 |
64.26 |
※2007年8月13日の換算レートUS$1=BP6.38を使用。BPはボツワナ・プーラ。
これだけの道具を借りてしまうと現地でもう一艘舟をチャーターしなければならないことが判明し、ツアー代金以外に別途舟代金一艘3日でBP360=US$56.43がかかった。
加えて2泊3日分の食料と飲料が必要。アウディキャンプからミニバスでBP2.5=US$0.39で町に行くことができる。町の中心には大型スーパーが2軒、酒店もあり必要な物は全て買い揃えることができた。缶ビール毎晩一人1本も含めて2泊3日の食費は二人でUS$35くらい。朝はトースト、昼はサンドイッチ、夜はカレーや野菜の煮込みとご飯とビールって感じでこの費用だ。
クーラーボックスに入れておく氷は出発日当日の朝キャンプのバーで購入。5リットルくらいの大きな塊で帰る時までぎりぎり解けずに残っていた。値段はBP15=US$2.35。
ツアーを行った8月12日〜14日は日中は暑くて半袖で十分だが、朝晩はとても冷え込んでTシャツの上に中綿ジャケット、夏用トレッキングパンツの上に中綿のパンツをはいていた。靴はウォーキングサファリでかなり歩くので歩けるシューズがあるといい。
あると便利なもの、楽しめるもの
・水着(2日目に泳げる場所に連れて行ってもらったので)
・釣り好きなら釣り道具
・スカーフ(ウォーキングサファリ中に顔に羽虫が寄ってくるため)
・ヘッドライト(とにかく電気がないので)
・蚊除けクリーム(昼寝の最中に蚊がくるため)
・本(昼寝したくない人用。ただし朝のウォーキングで昼寝したくなる)
・ティーバッグ(ずっと火を絶やさないでいてくれるので飲むチャンス大)
・お茶用に砂糖(私たちは忘れていってガイドさんにもらってしまった)
各日の詳細記録は日付のリンク先、宿泊先の情報はキャンプ地名のリンク先を参照していただきたい。
※期間中の食事の詳細は、本日の献立(2007/08/12、13〜14日)を参照ください。
行ってみるまで、オカヴァンゴデルタというのが今一つ何が魅力なのかよくわからなかった。動物なのか?湿地帯の景色なのか?
今回の私たちの体験では、
・ウォーキングサファリで至近距離から野生動物を観察できる
・世界でも珍しい湿地帯をモコロで動く
・電気も水道もないキャンプ地でのワイルドなキャンプ生活
以上、3点が絡み合った楽しさ、それがオカヴァンゴデルタの魅力だと言える。
どれか一つだけを取り上げると、他の場所に劣るかもしれないが、この3つが合わさって楽しめるという点がオカヴァンゴデルタを魅力的なものにしている。特にサファリの点では単に動物の姿を追いかけるだけでなく、動物の残した痕跡からその生態を知ることができて姿は見えなくともより深くその動物を知ることもできた。これも新しい発見だった。
また、今回ガイドを務めてくれたMBはまさにオカヴァンゴデルタに住んで暮らしている青年だ。都会に住んでいて観光客とオカヴァンゴデルタに来たわけではなく、子供の頃からこの湿地帯の隅から隅までを遊び場所にしてきた人だ。このガイドと過ごした3日間は、ガイドを通じて森と親しみ、ボツワナ人とこんなに色々と話ができたという意味において、非常に濃密で得がたい体験だったと言える。アウディキャンプで手配したオカヴァンゴデルタツアーは満足度が高かった。
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