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2007.07.28
ワイン飲んだくれツアー
南アフリカ:ケープタウン |
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ケープタウンに到着した翌日からずーっと天気が悪い。
本来ならケープタウンの目玉の観光といえば、あのバスコ・ダ・ガマも見たというインド洋と大西洋が出会う喜望峰やペンギンのいるビーチを巡ってドライブを楽しむケープ半島周遊ツアー、そしてケープタウンの町からも見える上が真っ平らなテーブルマウンテンにケーブルカーで上がって風景を楽しむといったことになるだろう。
しかし、宿から出て見えるテーブルマウンテンは常に雲に隠れており、一日のうちに雨が降る日も多い。こんなんじゃケープ半島に行っても景色は悪いし楽しめないだろう。
ということで、私たちは今回のケープタウン滞在では、こうした景色を楽しむアウトドアの観光はバッサリと切り捨てて、とことんワインの試飲ができるワインツアー、そして今後のネパール行きを睨んでアウトドアショッピングの2点に絞ってケープタウンを楽しむことにした。
南アフリカワインはあまり馴染みがないのだが、ヨーロッパ系の航空会社を利用するとエコノミークラスの食事で出てくる白ワインが南ア産だったりするので、安くておいしいんだろうなぁと思っていた。今回ツアーに参加するにあたり、南アのワイン地域ってどんなんだろうと、初めて詳しく見ることになった。
この地図は「Wine of South Africa」が出している西ケープ州のブドウの産地マップである。州のかなりの範囲に渡ってブドウを生産していて、ここが南アのワインの中心地と呼ばれるにふさわしい場所であることが一目でわかる。
Wine of South Africaサイト
http://www.wosa.co.za、http://www.varietyisinournature.com
ツアーで訪れるのはステレンボッシュSTELLENBOSCHと呼ばれる場所で、ケープタウンから西に車で1時間行った所になるそうだ。ステレンボッシュの町へは電車で行くことも可能で、町は大学があっておいしいワインを出すシャレたレストランもある魅力的な所らしい。本当にじっくりとワインに親しみたい人は、ステレンボッシュを拠点にワイナリー巡りをすれば数日間も楽しめることになるだろう。
日帰りツアーは、ケープタウン発で、町ではなく郊外のワイナリーを巡ることになる。
ワインツアーは滞在している宿Cat & Mooseでも、宿のあるロング・ストリート沿いの数ある旅行代理店のいずれでも受付をしていて、値段は談合しているんかい!というくらい同じ価格で一人R385(=US$55.48、2007年7月23日の換算レートUS$1=R6.94を使用)。どれを聞いても同じ内容だった。
今までに経験したワイナリーツアーといえば、アルゼンチンのメンドゥーサとフランスのボルドーだ。
アルゼンチンのメンドゥーサは一人US$28.33で、朝から午後2時くらいまで3軒のぶどうを使ったお酒の生産工場を巡り(発泡酒とワイン1軒、ワイン1軒、スピリッツ系1軒)、最後のワイナリーではワインはもちろんのこと、ワインに合うおつまみがどさりと出て、デザートも出るという豪華なツアーだった。一同酔っ払い、かつ下を向けない程満腹になった(詳細はSketch「ブドウを使ったお酒三昧のツアー」を参照)。アルゼンチンは経済崩壊によって、それまで米ドルとアルゼンチン・ペソが同価値だったのに、一気に3分の1になってしまった。そこから徐々に価値は上がっているものの、こういうツアーのお値段を見る限り、観光客にとってお得な状況になっている。
フランスのボルドーは一人US$36で2つのワイナリーを巡って8種類くらいを試飲するツアーだった。所要時間半日。グデングデンに酔うという趣旨ではないし、お食事もなし。世界に誇るボルドーだし、ユーロの世界だから、このくらい高くなっちゃってしょうがないかという値段だった(詳細はSketch「ガロンヌ川右岸(東側)、ノリノリ城主と真面目な城主」を参照)。
で、今回の南アのツアー。US$55ってのは、3つの中で一番高い。高いなぁ。しかし、内容を聞いてみると4軒周って5種類ずつの試飲、つまり20杯の異なるワインのテイスティング、チョコレートのテイスティング、チーズとワインの組み合わせのテイスティング、更にお昼ご飯も含まれているという。アルゼンチンを彷彿とさせる内容ではないか。いいかもしれない。ケープ半島とテーブルマウンテンに使う費用をつぎ込んだと思えばいい。
鬱々とした天気を酔っ払って吹き飛ばせ!
宿では金、土、日に限りこのツアーをR350(=US$50.43)で販売しているということもあり、宿で申し込むことにした。
朝9時半、お迎えの車が登場。西の方向に1時間進むと、緑に囲まれた風景が広がるブドウの生産地ステレンボッシュに到着する。後からもらった資料で確認したら、今日訪れたワイナリーの最初から3箇所は地図で赤く囲った場所。最後にチーズとワインの両方をテイスティングするFairviewという場所はステレンボッシュではないのか、この地図内では見つけられなかった。あしからず。
※Stellenbosch American Expressの地図より
http://www.stellenboschwineroute.co.za
まず1軒目はVillieraというワイナリーだった。
今日の運転手兼ガイドの男性は自身もワイン好きに間違いなく、バスの中では南アのワインの地域について、ワインの特徴についてなどを間断なくしゃべりまくる。
参加者もスノビッシュなワイン好きじゃなくて、「飲み倒すぞー!」という呑み助ばっかり。まだ一口も飲んでいないのに、超陽気な空気が漂うバスの中だった。
ガイドがいうには、だいたい朝から1軒目、2軒目までは大騒ぎがエスカレートしていき、お昼ご飯の後からシーンと無口で眠り始め、最後はまた覚醒して騒ぎ出すパターンになっているそうだ。だから、今は大騒ぎエスカレート中。
ワイナリーの試飲サロンの隣に屋根のかかったバーカウンターがある。そこで今日の一発目のロゼの発泡酒の試飲が始まった。
ガイドさんがポーンといい音を響かせて栓を抜くと、ワーッ、ヒューヒューと歓声があがる。淡いダークレッドに細かく上がる泡が美しい。これをクーッと空けてまずは一種類目を乾杯。
アルコール度数12.5%でしかも発泡酒なのに、ナミナミと注がれて飲み干してしまった。午前10時半から発泡酒はきくなー。
発泡酒で乾杯した後は、ワインの製造過程の説明のために工場内に入った。南米と同じくここもかなり近代化されて、シルバーの大きな容器が並ぶ工場内。今日のツアーではワインの製造過程についての見学は、この一杯目の試飲の後のみで、他のワイナリーではすぐにワインの試飲に突入した。
確かに、ここでこの後5種類試飲した後は、もう頭はかなりアホになっていて、ワインの製造過程がどうのこうのと言われても、もう誰も耳を貸さない状態になっていたから正解だ。
まだ冷静だった私たちは、大人しく工場見学を済ませて、いよいよ隣の試飲サロンに移動し本格的に試飲開始。
まずはグラスに注がれたワインの色を見てー、香りを楽しんでー。オーストラリアから来た男性やヨーロピアンは皆ワインのテイスティングが堂に入っている。くるくるとグラスの中のワインを回してデキャンティングさせて香りを膨らますのも上手だ。
「飲みたくない人はテーブルの壷に捨ててもいいです」と言われても一杯目は捨てる人はなし。
Villieraで試飲させてもらったワインは以下の4種類。最初の発泡酒も入れると5杯終了!各ワインの銘柄、生産年、値段、もらったリストの解説は以下の通り。
・DOWN TO EARTH WHITE 2006
1本R26.5(=US$3.82)
シェニン・ブラン、ソービニヨン・ブラン、セミヨンのブレンドで辛口の白
・SONNET 2005 1本R23(=US$3.31)
香りの高い白、やや甘口
こんな首の長いボトルも作っていて
新しい感覚のワインにも挑戦して
いる感じ。 |
・CABERNET SAUVIGNON 2004
1本R39.5(=US$5.69)
オーク樽で熟成された辛口の赤
・MONRO 2003(アワード受賞)
1本R89(=US$12.82)
メルローとカヴェルネ・ソーヴィニヨンのブレンドが優雅な熟成を構築している
ってなわけで、一気に4種類飲んだのだが、アワード(何のアワードか忘れた)を受賞しているからって、自分の好みとは限らない。私はやはりカヴェルネ・ソヴィニヨン100%が好きなので、3番目が一番おいしいと思った。
チリワインほどフルーティーさや重さはないが、アルゼンチンのカヴェルネ・ソーヴィニヨンよりはどっしりとしている。4番目のはメルローが入っているから、自分が経験した中ではボルドーに近い感じがした。これも華やかで悪くない。
やっぱり、赤より白が好きだなぁというのがここまでの感想だ。
1軒目で約1時間半以上過ごしたので、ここを離れたのは12時近く。次のワイナリーのBEYERSKLOOFに到着したのは12時15分だった。同じステレンボッシュ内なので近くにある。
敷地はブドウ畑に囲まれて、いかにもワイナリーの雰囲気が漂っているが、ここではもはやワインの製造過程の話やブドウ畑の話はなし。
バーカウンターに連れていかれて、のっけからロゼワインの試飲で始まった。このロゼの試飲もまだ終了しないうちに、昼食の席が整ったということで、バーの外にあるテラス席に案内された。昼食はツアーに含まれている。
メニューは単一ではなく、ラムハンバーガー、チキンカレー、パスタ、各種サラダなどから1つを選べるようになっていて、どの料理もハーブがきかせてあってワインとの調和を楽しめるように工夫されているように見えた(詳細は「本日の献立2007年7月28日昼」の写真をクリックしてご覧ください)。
食事の間にも他の試飲ワインが次々と運ばれてきて、このワイナリーでは結局4種類のワインを試飲した。
・BEYERSKLOOF PINOTAGE ROSE 2007
1本R29(=US$4.18)
・BEYERSKLOOF PINOTAG 2006 1本R35(=US$5.04)
・BEYERSKLOOF FIELD BLEND 2003 1本R140(=US$20.17)
・BEYERSKLOOF PINOTAG RESERVE SELECTION 2004 1本R85(=US$12.25)
最初のロゼは軽くてアペリティフにいい感じ。2番目のはそれだけで飲むと若くてまとまっていない感じなのだが、私の注文した玉葱の甘みがたっぷりのデミグラスソースのラムハンバーグと合わせると、これが不思議にチョコレートのような香ばしさを感じる風味に変わるワインだった。3番目は一番寝かせた年数が古いだけあって、オーク樽の香りが高く(ちょっと強すぎ?)、4番目はカヴェルネ・ソーヴィニヨンとピノテージュのブレンドだということだが、とてもタンニンが強い舌に渋みの残るワインで、タンニンファンの人にはうってつけだった。
とか書いているが、もうだんだん、舌が麻痺してあまりよくわからない、いやー、旨い、旨いってばっかりになっているのが実態。白人も酔っ払うと赤くなるんですねー。もう皆、完全にいい気分になってしまった。
午後1時15分。あんなに飲んで食べたのに1時間しか経過していないが、もう次に出発。かなりハイペースで飲み食いしている。お次は30分弱離れたTOKARAだ。たった30分だけれど、ガイドさんが予測した通りに、昼食後の私たちはがっくりと頭を垂れて車の中はシーンとしていた。
TOKARAはワインを試飲する場所がとてもシャレたワイナリーだった。
一番奥にワイングラスとボトルが並ぶバーカウンターがあるのだが、その横にはブドウ畑が見渡せる足もとから天井までの大きな窓ガラスがあり、そこから入ってくるやわらかな光を受けて、バーカウンターの前には昔ながらのテイストを持ちつつもモダンで気持ちの良いソファーが配されている。
今日は寒いので、暖炉には火が入っていて、それがヨーロッパの貴族の別荘に来たような雰囲気を出していて格好いい。
別の窓からはワイン樽も見せて、近代的なワイナリー見学がこの試飲サロンにいながらにしてできるようになっていた。
ここでは白を4種類、赤を2種類の6種類を試飲。今まで2つのワイナリーに比べると、価格が倍くらいしている。どうりで試飲サロンが高級感に満ちているわけだ。リストには価格だけでなく、このワインの特徴が具体的に書かれているので、そういう特徴を感じられるかどうかを舌で味わいながら頭で分析しながら飲めるのが非常に楽しかった(ワインの味の翻訳って難しい。間違っている可能性もあるけど大目にみてください)。
・TOKARA Walker Bay Souvignon Blanc 2006 1本75(=US$10.8)
さっぱりとした中にも、白花と新鮮なアスパラガスの香りが際立つアロマ、熟れた果実の甘い香りを含む草原のような味わいが濃縮されている。
・TOKARA White 2005 1本125(=US$18.01)
草とスモークと砕いたイチジクにわずかながらオーク樽が感じられる複雑な香り。(口に含むと)グリーンペッパーとレモングラスの香りに熟れたイチジクとパッションフルーツを口蓋に感じる。
・ZONDERNAAM Chenin Blanc 2006 1本50(=US$18.01)
極めて強い白桃と熟れたアプリコットの香りを放ちつつ、スイカズラの香りが基調にある。わずかにフェンネルの茎とネットル(イラクサ)も感じられる。
・TOKARA Stellenbosch Chardonnay 2005 1本100(=US$14.41)
口蓋を通じて、ライム、レモンの花、さっぱりとした香ばしさが繊細に感じられる。極わずかに桃、グレープフルーツ、バタースコッチ(バターキャンディー)、バニラ。
・ZONDERNAAM Shiraz 2003 1本62(=US$8.93)
野生のKaroo(?不明)の茂みをこすったような香りを基調に、わずかにスパイス、熟れた果物の香り。セージとラヴェンダーの微かな味と共にピリッとするベリー系の香りがある。
・TOKARA Red 2003 1本150(=US$21.61)
メルロー、カヴェルネ・ソーヴィニヨン、Petit Verdot(読み方わらかず)のブレンド。イバラあるフルーツの香りの後、葉巻の要素がくる。
今回の試飲で一番印象的だったのは、3番目のChenin Blancの白ワイン。これまで白ワインっていうのは、何を飲んでもピンと来ないし、面白みもよくわからなかった。しかし、今回、飲み比べていく中で3番目のワインでは、飲んだ後にナッツのような濃厚な後味がフッと舌に残る。こんな感覚は初めてだった。何回も口に含んでは、この濃厚なバターのようなコクを楽しんだ。
また、赤のシラーズShirazは舌にピリピリとコショウあるいはマスタードのような刺激が来て、後口には解説にもある通りセージの爽やかなハーブの香りが来るのがとても面白かった。最後のTOKARA Redはブレンドの要素からしてふくよかなボルドーの香り、タンニンが強く、飲み込んだ直後にフッと苦味が感じられ、それなのに同時に舌にはフルーティーな甘さがあり、後でたばこのようなスモーキーな味がする。香りから飲んだ後に至るまで、こんなにクルクルと表情が変わって楽しめるワインがあるのかと、これも又、非常に楽しいワインだった。もっとも、解説書があったから、頭の中で理解するのが容易だったということがある。こういう解説書のあるワイナリーに行きたいものだ。
ここではワインだけで50分間を過ごして、午後2時半に次の目的地へ。
さっきの仮眠で覚醒したのか、またバスの中は騒がしい。20分後にはちょっとした賑やかな通り沿いにあるチョコレート屋さんに到着した。
ここではチョコレートの試食という話だったが、小さなショップの中で、チョコレートの削りかすを3種類(ホワイト、ミルク、ビター)を出されて食べるだけ。ここはちょっと本格的ではない場所だった。
しかし、ショーケースの中には本格的なプラリネやトリュフが並んでいて好きなのを選んでたくさん買っているお客さんもいた。私たちは、このショーケースの左側の壁面にあったジャムやはちみつのコーナーに興味を魅かれた。そこにあったヘーゼルナッツとはちみつを混ぜた瓶詰め。これを買うことにしたのだった。全然、試食とは関係ないけれどね。これはパンに塗って食べるととてもおいしかった。
さて、最後はチーズとワインの両方を組み合わせながらテイスティングできるFairviewというワイナリー。チョコレートショップを出たのが午後3時くらいで、Fairviewに到着したのが午後3時半だった。
建物の手前の中庭には、錦鯉が泳ぐ池があり、右手にはここで作られているチーズの原材料ともなる乳を出すヤギが飼われている(というか、雰囲気を出すために遊ばせている感じ)囲いがある。
建物の真ん中の扉を開けて中に入ると、左手がチーズ試食と販売コーナー、右手がワイン試飲のコーナーになっていた。
ここでは、スタンダード・テイスティング(一人料金R15=US$2.16)とマスター・テイスティング(一人料金R30=US$4.32)の2つの有料テイスティングコースが用意されている。
カウンターに行くとワインリストを渡されて、スタンダードの人は黒い文字のワインのみ、マスターの人は黒と赤の両方からワインを選んで試飲できることになっている。
私たちのツアーに含まれているのはスタンダードコースなので黒い文字のリストから選ぶようにと言われた。黒い文字のワインは1本R35〜R80(=US$5.04〜US$11.52)という価格帯に対して、赤い文字のワインは1本80〜R300(=US$5.04〜US$43.23)という価格帯のワインだった。2ドルちょっと支払うだけで、大分ワインのバリエーションが違うから、これはマスターコースの方がお得な気がする。ここに到着した時は、そんな冷静な判断ができる状態ではなかったので、言われるままに黒い文字のリストから選んで飲んでいたけどね。
で、ワイン試飲コーナーで希望のワインをグラスに注いでもらうと、それを持って左側のチーズ試食コーナーに行くことになっている。
試食コーナーには、途中に一ヶ所の生ハムもはさみながら、常時8種類の異なるチーズが試食用に切ってある。これをようじでつつきながら、ワインを試飲することができるのだ。
チーズも奥が深い食品なので、私なぞは全くわかっていないのだが、白くて柔らかい物、固くてあまり香りが強くないものなど、それぞれに全く異なる味わいがあって面白い。最後から2番目のなんて、濡れて放置した雑巾あるいは1日トレッキングで履いた靴下の臭いがするんだけど、食べてみるとコクがあって物凄くおいしい。口の中に入れるまでが勇気のいるチーズだった。うちのメンバーは酔っ払いになっているので、「いやー、靴下の臭いがするけどおいしい、おいしい」ってゲラゲラ笑いながらバクバク食べて、ちょっと周囲の客が引くくらいに盛り上がってしまった。
ここのリストにある黒い文字のワインは20種類。30分しか滞在しないので全種類制覇は難しいとしても、ここで数多く飲めば、今日の試飲種類数は余裕で20種を超えることになる。現実としては、3種類飲むのが精一杯だったが。
ここでは30分を過ごして、午後4時に今日の最後のワイナリーを後にしてケープタウンに戻ってきた。ケープタウンの宿に到着したのは午後5時過ぎ。最後のワイナリーからケープタウンに至るまでは全員ノックダウンの意識不明状態だったのは言うまでもない。
南アのワイン、白ワインが有名だと思っていて、確かに白ワインの面白さに初めて目覚めさせてもらうことができて貴重な体験だった。しかし、赤の面白さも捨てがたく、赤も白もいける素晴らしい場所だということがわかった。
また、ワインツアーは庶民派から高級ワイナリーへのグラデーション、各ワイナリーでも味のさっぱりしたものから濃いものへのグラデーションでテイスティングが組まれていて、浴びるように次から次へとワインが運ばれてくるので、大雑把かと思ったら、実はとてもちゃんとした順番で飲ませてもらっていたのだった。
各ワイナリーはとても近代的で試飲する場所にも気を使ってエンターテーメント性が充実している。
南アのワイナリー巡りのツアーは、大満足だった。
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