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チリ:サンティアゴ(Chile/Santiago)
滞在期間2005年12月5日〜12月9日
左:海が近い。大きな魚市場が町の中心にある。中:普通の都市のようだけど、ふと遠くに目を移すとアルプスの山脈が見えている。右:古い建物と新しい建物が混在する。 |
チリの首都であるサンティアゴは、南北に細長いチリのほぼ中央に位置し、南方面にはパタゴニア、東方面にはアルゼンチン・ブラジルを控え、北部に行けばペルー・ボリビアを周れるということから、世界各国からの旅行者がサンティアゴに入ってくる玄関口となる都市の一つである。また、イースター島に行く旅行者にとっての出発点ともなる都市でもある。
実際ここで出会った旅行者は、これからイースター島へ行くという人、パタゴニアからの旅を終えて戻ってきた人など、南米の他の所での目的をこれから果たそう、あるいは果たしてきた人が多く、サンティアゴそのものに観光で訪れたという人は少なかったように思う。
大都市なので、たまった荷物を家に送ったり、和食の食材を購入したり、アウトドアに必要な道具を買い揃えるなどに便利な所であり、また新鮮な魚介類を扱う市場もあるので、内陸部から戻ってきた人にとっては久しぶりに魚や貝、本格的な寿司が楽しめるという魅力も大きい。ここの観光案内所は、南米で我々が訪れた中では、一番情報が豊富で、各種の地図も容易されており、教えてもらった情報も正確だった。ハブ都市としてあるいは大都市としての機能がちゃんとしているというのが、サンティアゴの大きな魅力だろうと思う。
では、サンティアゴそのものに見所がないかというと決してそうではない。我々がここを訪れた大きな目的は、ワイナリー訪問だった。緯度が同じくらいのメンドーサがアルゼンチンを代表するワイン産地であるのと同様、ここサンティアゴ近郊もワイナリーがたくさんある。中でも、日本にいる時から好んで飲んでいたコンチャ・イ・トロというワイナリーを訪ねるのは、日本を発つ時からの楽しみでもあった。期待を裏切ることなく、どっしりとした赤ワインで、日本には入っていない(たまたま我々の買う酒屋になかっただけかもしれないが)種類も豊富にあって、しかも安い。本当はコンチャ・イ・トロ以外のワイナリーも訪ねたかったのだが、時間がなくて行けなかったのが本当に残念だ。
今回の旅では、ワイナリー訪問と大きな荷物を置いてビーニャ・デル・マルという近郊の都市への小旅行をしたかったので、キッチン付きで安心して荷物を預けられる所という観点から日本人宿にした。この宿の周辺にはスーパーも数軒あり、市場までも徒歩20分(地下鉄を使うともっと楽に行ける)、市場から更に徒歩で行ける範囲内に日本食材を扱う店が数件あり、生活しやすかった。
最後に安全面についてだが、日中歩いている時にはあまり危ないという感じはしないが、スリや置き引きは横行しているそうだ。日本食レストランの椅子の背にかけていたリュックが盗まれそうになって、犯人を追いかけたという話も聞いた。大都市なので犯罪は多い。気を引き締めて歩く必要がある所だ。
サンティアゴから車で西方向に2時間弱走った太平洋に面した町が、ビーニャ・デル・マルである。サンティアゴに住む都会人が週末に訪れる格好のレジャー地として有名な所で、隣町のバルパライソとともに、別荘アパートやカジノなどが立ち並び、観光的な雰囲気の町である。
我々が訪れた季節は、海に入るのにはまだ寒い時期だったが、それでも夏を待ちきれない人が、水着姿で浜辺に寝そべる姿が、ビーニャ・デル・マルからバルパライソに向う海岸沿いを走る電車の車窓から見えた。
ビーニャ・デル・マルの楽しみは、海岸とシーフード。といっても海は、入れるがあまりきれいでもない水質なので、遠くから来た日本人としては、主眼はシーフードに絞られるだろう。また、サンティアゴからビーニャ・デル・マルに来る途中には、白ワインで有名なワイン生産地もあり、そちらの楽しみもある。
ビーニャ・デル・マルの市場はそんなに巨大というわけではないが、魚介類のコーナーが半分を占めているのが、さすがに海沿いという感じである。ムール貝、はまぐりに似た貝、イカ、海老、鮭、白身の魚などが手に入るので、ここでは是非キッチン付きの宿に宿泊して自炊を楽しみたいものだ。
隣町のバルパライソは海からせりあがった斜面に色とりどりの家がおもちゃのように建てられている風景が楽しめる。この斜面を上がるケーブルカーに乗って、丘の上から町をながめるのも楽しい。
ビーニャとバルパライソで2泊3日しかしていなく、宿泊は安全な住宅地の中にある日本人宿だったので、夜は外出していない。昼間は危ない感じはなかった。
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