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ブラジル:リオ･デ･ジャネイロ(Brasil/Rio de Janeiro)
滞在期間2006年2月25日〜3月15日
左からウルカの丘から見たボダフォゴ海岸、リオのカーニバルに出場している少女、コルコバードの
丘に立つキリスト像、ポン･ジ･アスーカルとケーブルカー
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1763年にサルバドールから遷都され、1960年のブラジリア遷都まで首都としても機能していたリオ･デ･ジャネイロは、現在はサン･パウロに続くブラジル第二の都市である。
世界に名を馳せるリオのパレードは言うまでもなく、ボサノバ発祥の地となったイパネマやコパカバーナなどの海岸もあり、リオ･デ･ジャネイロはサン･パウロと比べると観光の色合いが濃い町である。
観光といっても、歴史的観光名所が多いわけではなく、ここでの観光のメインはビーチリゾートということになるだろう。ビーチ以外には、コルコバードの丘やポン･ジ･アスーカルという名前の丘などから、リオ特有の海岸線を見物すること、またリオのダウンタウンにある歴史的建築物を見学することが観光ポイントとしてあげられる。これらの観光は3日もあれば終わってしまうので、あとはビーチでゆっくりと過すのがリオの楽しみだ。
コパカバーナは南北に伸びる海岸線で、その南端から西側にイパネマ海岸が伸びているという地形である。特にリオのパレード前後のコパカバーナ、イパネマは浜辺が見えないほど人で埋め尽くされて、様々な人種の博覧会のようだった。カーニバルが終わって3月の半ばになるにつれて、人が減って海も波が高くなってきた。ビーチを楽しむならば1月から2月末のカーニバルまでという感じがした。ただし、カーニバル時期はどこの宿泊施設も通常の宿泊費よりも1.5倍から上は数倍まで値上がりするため、カーニバル時期をはさんで滞在するのであれば、長期契約して価格を平準化するとか、その時期だけは割安な所に移るなどの工夫が必要であろう。
今回の滞在で宿を探しながら見て歩いた限り、コパカバーナの方が下町風でイパネマの方が山の手風であり、コパカバーナの北から南に向けて、引き続きイパネマの東から西にかけてその傾向が強くなっている。我々は宿を探して両海岸を歩き回り、宿の1泊の値段や町の雰囲気からそうした事情を知ることができた。海岸もおおざっぱに言うと、イパネマ海岸の方が外国人比率が高いように見受けられた。またイパネマには白人系の老人がたくさん住んでいて、ブラジル人の富裕層の老後の滞在場所になっているのだろうと推測された。
どちらの地域も至る所にスーパーがあり自炊食生活は楽そうだったが、町の雰囲気、そこから察せられる治安状況を考えて我々はイパネマに滞在した。高級なイメージのあるイパネマだが、スーパーでの食材は安いし、ビーチで寛ぐためのパラソルと椅子2脚は1日借りてもUS$5。近所のスーパーでパラソルを購入すれば、そうした経費ももっと割安にすごすことができる。
これまで訪ねたメキシコと中南米ビーチリゾートは完全に観光地化されて一般住民は別の地域に住んでいることが多かったが、ここは一般住民の居住区と観光客の宿泊施設が入り混じっているため、長期に滞在する自炊派にとっては、とても過しやすい所だった。
最後に治安についてだが、リオ･デ･ジャネイロは決して安全な町ではないそうだ。特にダウンタウンから北にいくにつれて治安は悪いと聞いた。滞在するのならコパカバーナかイパネマ、あるいはコパカバーナの北にあるフラメンゴ海岸地区くらいまでに留めるべきだろう。こららの地域にいたとしても、昼間でも人通りのない道は絶対に通ってはいけないと言われた。通常夜に外出しない我々は、昼間の様子しか知らないが、イパネマにおいては人通りの少ない道でもあまり危険な感じはしなかったが、用心するにこしたことはないようだ。
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