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ボリビア:ラ・パス(Bolivia/La Paz)
滞在期間2005年10月31日〜11月06日
左:官庁が集まるムリリョ広場はコロニアル調の美しい建物が多い。右:昔ながらの美しいたたずまいを残すハエン通りには、小さな博物館や有名なペーニャがある。 |
インディヘナ率の高いボリビアでは、どの都市を訪れても民族衣装に身を包んだ女性を目にし、町を歩けば素朴な音がするサンポーニャを使ったフォルクローレミュージックが鳴り響いていた。又、小規模なパレードを目にする機会も多く、土地ごとに特色のある祭りの衣装や踊りは、それぞれに魅力がある。いわゆる南米という言葉から我々がイメージする世界は、ボリビアを指しているのではないかと思われるほどだ。
ボリビアはアンデス山脈に覆われた標高の高い地域と、そこからがくっと標高を下げたアマゾン川流域のジャングルの部分が存在する。本格的な登山家までを満足させる6000m級の山々もあれば、数日に渡ってジャングルの奥に入っていくエコツアーも可能であり、またこうした高低差を利用した自転車ツアーなども人気がある。
自然の風景に比べると、ボリビア料理はバラエティーに富んでいるとは言い難いが、滋味に富んだリャマの肉が普通に食べられていたり、標高の高いラ・パスやウユニでパパイヤやスイカが食べられるという、食の流通の面白さなどを味わうことができる。
そうした意味において、ラ・パスはここに長期滞在するというよりは、観光の拠点として長期に荷物を置いておく場所、1つの観光から戻って時に次の旅に向けて英気を養える所という位置付けになるだろう。
ボリビア国内を楽しむには、寒い地域用と暑い地域用の装備が必要となるので、地域ごとに区切って旅行するのが便利だ。ラ・パスを拠点に、必要最小限の装備で動くことが、体力の点からも安全面からもポイントとなってくるだろう。
小旅行を終えてラ・パスに戻ってきたら、日本食レストランもあるし、フォルクローレのライブハウス「ペーニャ」でレベルの高い民族音楽を楽しむなど、首都ならではの楽しみで疲れを癒すことができる。
最後に安全面について、ラ・パスの治安は、場所によってとても悪いようだ。サン・フランシスコ教会周辺やその近くのサガルナガ通りでは、夜や日中でも人通りの途絶える昼食時や週末の午後などに犯罪が発生している。特に日本人は高価な電器製品を持っていることと、日本のパスポートの価値が高いので狙われやすいと言われている。人気のない場所や時間帯に首を絞められて気を失ったスキに金品を盗む手口が流行っており、実際に被害に会った人の話も宿の情報ノートなどに書かれていた。また、人気の観光スポット「ウユニ」への往復バス内での盗難の話も多く聞いている。
こうした被害を避けるために、危ない場所や時間帯を避けること、あまり安い交通機関(ローカルバスの夜行など)は使わないことが大切。我々は危険といわれる地域にあるペーニャに夜中までいたが、店を出るなりタクシーを拾って戻ってきたので、問題なく帰ることができた。注意をおこたらなければ、夜も楽しむことは可能である。
ペルーのチチカカ湖沿岸の町、プーノに宿泊した後に、ボリビアのラ・パスに一足飛びに行く予定だったが、途中でコパカバーナという感じのいい村があると聞き、急遽宿泊することになった。そののんびりとした雰囲気に魅かれ、思わず1週間近くも滞在してしまった、そんな村だった。
見所は、村の丘に上ってチチカカ湖を見物することと、チチカカ湖に浮かぶ太陽の島に行って島内トレッキングを楽しむことぐらいで、観光だけなら2日もあれば充分なところだろう。しかし、宿泊した宿の女将さんの人柄と、宿のテラスからの眺めが素晴らしく、テラスで本を読んで湖からの風に吹かれて1日、村の中にある白亜のカテドラルをスケッチして1日と、人によってはもっと滞在してもいい所かもしれない。我々も2日を観光にあてた他は、じっくりとサイトの更新作業をするなどして過ごした。
危ないと言われるボリビアだが、コパカバーナにおいてはそんな雰囲気はない。夜暗くなってから開く、広場近くの屋台にでかけて人通りのない道を宿まで戻っても大丈夫だった。
ウユニ塩湖ツアーの出発点でもあり、ボリビアの首都ラ・パスから真っ直ぐアルゼンチンに下る場合の通過点でもある町。町自体は規模が小さく、特に見るべきものはないが、ここから出発するウユニ塩湖のツアーでは、ボリビアの手付かずの大自然を満喫できる。是非3日以上、望ましくは4日以上ののツアーに参加されることをお勧めする。ツアーの醍醐味は塩湖だけではない。
ウユニの町には市場内の食堂、地元の人が行く食堂、観光客向けのレストランがあり、飲み物やスナックやアルコール、生活用品を販売する小さな商店は町中にたくさんあるので、当面の滞在には困らない。
田舎なので治安は悪くなく、夜も人通りがある所なら安全そうだった。
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